【開港都市の風景/2023長崎】長崎歴史文化博物館(路面電車桜町駅下車)

西日本
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長崎歴史文化博物館

長崎奉行所跡の”海外交流”博物館

about 長崎歴史文化博物館

長崎歴史文化博物館公式サイト)は、

路面電車長崎電気軌道公式サイト)の桜町駅下車後少し歩いたところに位置します。

かつての長崎奉行所跡に作られた施設で、館内には奉行所が復元された一角もありますが、メインテーマは長崎での海外交流史です。

駅からの道中、やや不安を感じさせる細い道等もあるのですが、あくまでも”やや”不安な程度で、スマホのマップがあればたどり着けるくらいの位置にあります。

館内へ

入り口から館内に入ると、

受付横にて坂本龍馬のお出迎えがあり、二階の常設展示コーナー(奉行所の復元ゾーンも二階です)、三階の企画展示コーナーへと進みます(エレベーターも用意されています)。

館内の常設展示

歴史文化展示ゾーン

常設展示ゾーン一つ目の見所は、海外交流史のエリアから始まります。

長崎を起点とした朱印船貿易、南蛮船や紅毛船との交易の歴史、江戸時代の”4つの口”の一つとして進められた出島でのオランダ交易、19世紀開国期の海外とのやり取りや、それぞれ取引された品についての解説や展示が行われています。

ちなみに、

  • 朱印船貿易は、対中国(=明)、東南アジア交易
  • 南蛮船はスペイン・ポルトガルの商船
  • 紅毛船はオランダ・イギリスの商船
  • 南蛮貿易は、特に南蛮船との交易

を、それぞれ指し示します。

丁寧な歴史解説や数々の展示品にも目を惹かれますが、他にも日本に初めて写真技術が持ち込まれた当時の技術で写真を写してくれる(無料)コーナーをはじめとする、体験型コーナーにも興味を惹かれるものが用意されています。

長崎奉行所ゾーン

常設展示フロアもう一つのメインは、かつてこの地にあって長崎を統治していたという長崎奉行所の再現コーナーです。

16世紀当時の長崎県域には戦国時代から続く複数の大名家が存在していたものの、貿易港・長崎は城下町として栄えたのではなく、町人の街として栄え、その町人の街を長崎奉行所が取り仕切っていました

当時のトイレ=厠も再現されているなど割と隅々まで再現されている上、とにかくスペースが広いため、割とリアルに”かつての奉行所”空間を疑似体験できます。

長崎港と西欧について

別記事にまとめました。

近世欧州との交流、織豊政権から江戸時代へ

19世紀の長崎開港と近代西欧

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