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【00年代の函館 その3】函館市旧イギリス領事館

日帰り旅/国内小旅行

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【00年代の函館 その3】函館市旧イギリス領事館

about 函館市旧イギリス領事館

ロケーション

基坂を挟んでペリー広場の反対側の位置にあるのが、函館市旧イギリス領事館(公式サイト)です。

旧イギリス領事館はペリー広場の真横に位置していますが、そのすぐ上には元町公園と旧函館区公会堂があって、ペリー広場、旧イギリス領事館、元町公園はいずれも基坂沿いに位置しています(参考:基坂・ペリー広場・元町公園)。

旧函館区公会堂の背後には函館山、基坂の下には函館港(国土交通省北海道開発局函館港“)、その徒歩圏内では東西の教会が隣接していたり(カトリック元町教会、英国教会系の聖ヨハネ教会、ロシアのハリストス正教会)、北島三郎さんや辻仁成さんの母校である函館西高校があったりもするので、観光イメージ的には”函館色”がとても濃い一帯でもあります。

領事館と総領事館

領事館とは、領事が執務に使用する公館のことです。

いわゆる在外公館には大使館、総領事館、領事館等複数の「館」がありますが、違いは「その在外公館で一番偉い人(その在外公館の長)は誰なのか」によっています。

トップが大使であれば大使館、総領事であれば総領事館、領事であれば領事館で、大使館は首都に、総領事館は大都市に、領事館はその他の都市にそれぞれ置かれるというのが大まかな原則です(参考:外務省HP “在外公館の仕事“)。

開港期の日本では、横浜にはイギリスの総領事館(総領事の執務用公館。現在開港広場隣にある開港資料館)、及び総領事公邸(総領事が居住するための公館。現在港の見える丘公園内にある横浜市イギリス館)が置かれましたが、横浜と同時期に開港した都市である長崎、新潟、函館にはイギリスの領事館が置かれました。

余談として、江戸時代の”制限貿易”下にあってオランダ商館が置かれていた長崎の出島では、開国後にオランダ商館がそのままオランダ領事館となり、初代の領事には最後のオランダ商館長が着任しました(参考:領事館の設置から外国人居留地へ)。

函館市旧イギリス領事館

冬場の旧イギリス領事館は雪に埋もれてしまっているので地面の傾きがややわかりにくいですが、ペリー広場を背にして、右側が元町公園や旧函館区公会堂方向(坂の上方向)、左側が函館港方向(坂の下方向)で、門の奥の建物が、旧領事館です。

現在の建物は、大正2年(1913年)に竣工し、昭和9年(1934年)の領事館閉鎖まで領事館として利用された後、平成4年(1992年)以降、現在の形で利用されるようになったようです。

横浜山手のイギリス館との違いは、入館料がかかる分、展示内容やお土産が充実している点でしょうか。館内には例えば展示室(公式サイト)や開港ミュージアム(公式サイト)での展示など、記事で触れた場所以外にも、たくさんの見どころがあります。

館内に入ってみると、

領事館の主が、今も港方向を眺めています。

ティールーム・ヴィクトリアンローズ

函館のイギリス領事館には、軽食可能な喫茶店”ヴィクトリアンローズ”(公式サイト)も併設されています。

アンティークを基調とした店内の雰囲気は、とてもオシャレで落ち着けるものです。

紅茶を入れたポットにかぶせるカバー(ティーコジー)が毎回ついてくる他、

二段のスタンドでサンドイッチ等が運ばれてきたときには、中々感動しました。ティーカップやコーヒーカップ、ソーサーに拘る人の気持ちがちょっとわかったような気持ちになった瞬間でもありましたが、やはり味そのものに加えて雰囲気も大切なんですよね。

ティータイムの窓の外には、

シーズン中はバラに囲まれた様式庭園や、

函館港など。

季節に応じた眺めを楽しむことが出来ます。

アクセス

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