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【冬の終わりの札幌へ】全行程記事まとめ(大洗まで、フェリー乗船、札幌観光)

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【冬の終わりの札幌へ】全行程記事まとめ(大洗まで、フェリー乗船、札幌観光)

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2020年から2021年にかけてといえば、”コロナ禍”真っ只中といえるような時期の中にあって、やや対応策が定着してきたような時期でした。

横浜街歩き関連の記事では初期の様子を取り上げたことがありましたが(参考:緊急事態宣言下の横浜中華街と元町商店街)、町中から人が消え、先の対応にしても暗中模索が続いていたという初期のかなりピリついた状態からやや落ち着きが見えて来たような、それでもまだ”コロナ禍”にあったといえるような状態だったような記憶があります。

そんな状況下、最低限のことさえ守れていれば逆に快適な観光が出来るのではないか、というような部分が見えてきた時期でもあった(ように感じた)ということで、そういうことであればというところから「久しぶりに札幌に行ってみようか」となりました。

北海道はかつて00年代にしばしば訪問していた地でもあったということで(00年代の札幌00年代の函館)、少々懐かしい気分になりながらの訪問でもあったのですが、初めての大洗発のフェリー乗船もあったということで、中々楽しい旅行となりました。

以下、旅行計画から最終日までの全記事をまとめました。楽しんでいただけたら幸いです。

冬の終わりの札幌へ・全行程

横浜から北海道への交通手段(空路、ドライブ、鉄道、フェリー)

横浜から北海道へのルートでは、

1.空路(羽田発新千歳行き。参考:みなとみらい線沿線・羽田空港間のアクセス)、

2.鉄道(18きっぷ旅、北海道新幹線等。参考:東京駅からみなとみらい線沿線へのアクセス)、

3.ドライブ+青函フェリー(青函フェリー公式サイト)、

4.商船三井のフェリー、大洗発苫小牧行き”さんふらわあ号”(商船三井フェリー “さんふらわあについて“)、

という、およそ4通りの手段が考えられます。

この前提の下で、今回の旅行では、最終的に船旅を選択することとしました。

横浜から北海道への交通手段(空路、ドライブ、鉄道、フェリー)へ

”ガルパン”の街、大洗へ

苫小牧行きフェリーの港がある茨城の大洗は、元々は古代以来の由緒を持つ旧常陸の国に位置している、漁港かつフェリーの街として有名なところだったのですが、近年は、といってもかれこれこの10年くらいは、ガールズ&パンツァーの街(大洗観光協会特設サイト)として有名なところです。

ガールズ&パンツァー(以下、ガルパン)は2012年に放映されたテレビアニメですが、第一期(=一作目)が大好評だったことを受け、以降シリーズ化した作品です。

テレビアニメ以外にも漫画、小説、映画、ゲーム、ラジオ番組などにもなったようです。

やがてリアルの世界でモデルとされた舞台=大洗が、バーチャル(二次元創作)の世界から再融合される形で、”聖地探訪”を含めた一つの観光コンテンツとして認知されていくことになりました。

結果、昨今の漫画やアニメと地域タイアップの成功例の筆頭に挙げられるまでに成長した作品がガルパンです、ということで、苫小牧行きフェリーの出発地である大洗は現在、アニメの聖地として観光需要の高いエリアとなっています。

”ガルパン”の街、大洗へ

大洗マリンタワーとガルパン喫茶

水戸駅から鹿島臨海鉄道大洗鹿島線に乗車し、大洗駅へ(参考:”ガルパン”の街、大洗へ)。

ゆとりを持たせた行程にしようということで大洗駅には早めに着いた後、フェリーターミナル→大洗マリンタワー(フェリーターミナルから徒歩圏内)→フェリーターミナル、というプランを立てていたのですが、幸運なことに、大洗駅から大洗港(フェリーターミナルやマリンタワーがある一帯)までは、ラッピングタクシーに乗車することが出来ました。

大洗駅からフェリーターミナルまでは、特に初訪問時、かつ荷物が多めの状態だと歩くには少々長い距離があるのですが、タクシーであれば割とあっという間です。となるとバスの時刻を調べたくなるものですが、バスのダイヤはフェリーの発着に合わせて組まれているので、何の変哲もない時間についてしまうと合わせるのが難しかったりします。

要は、大洗駅と大洗港(フェリー乗り場)の間にはやや難しい距離があるということなのですが、フェリー乗り場からマリンタワーまでであれば、徒歩圏内にあります。ということで、一旦タクシーでフェリー乗り場まで出て乗船手続きを済ませた後、フェリー乗り場から徒歩でマリンタワーを目指すというプランが思いつきました。

大洗マリンタワーとガルパン喫茶

さんふらわあ号乗船

中央にはすでに閉館している、乗船前の時間を過ごした大洗マリンタワーが見えますが、大洗からの出航時間に合わせて、深夜は閉鎖される展望デッキへ出てみました。徐々に陽が落ち、さらには港が遠ざかっていく中、絵になる風景が用意されています。

さんふらわあ号乗船

苫小牧港から札幌へ

東北地方の太平洋岸を一晩かけて淡々と進んでいたさんふらわあ号は、翌日午後に苫小牧港着。

初めてのさんふらわあ号での時間を楽しんだ後は、一路札幌へと向かいました。

苫小牧港から札幌へ

すすきの界隈から時計台まで

札幌着後、宿泊先のホテルにチェックインした後は札幌での夕食後ホテルでゆっくりし、翌日は朝から久しぶりの札幌街歩きを楽しみました。

すすきの界隈から時計台までの、街の様子です。

すすきの界隈から時計台へ

札幌市時計台

札幌市時計台(公式サイト)は、現在の北海道大学の前身である札幌農学校の演舞場・中央講堂・研究室等として現在地より100メートルほど北側に作られ、モデル校となったマサチューセッツ州立農科大学に倣う形で設けられた、武芸科(兵学科)の授業などが行われていました。

ちなみに札幌農学校のモデル校となったマサチューセッツ州立農科大学は、現在のマサチューセッツ大学アマースト校(公式サイト)の前身です。

この建物に時計塔が設置されたのは、現在地への移転前である1881(明治14)年の話です。

札幌市時計台(札幌市役所前、大通公園傍)

冬の終わりの中島公園

中島公園(公式サイト)は、すすきのエリアのすぐ隣に位置する大きい公園です。

開拓期(明治7年=1874年)、元々は豊平川上流で伐採した木材の貯木場だった一帯は、明治の半ばごろから次第に公園利用されるようになり、それが定着して今に至ります。

公園としての歴史も優に100年を超えているのですが、敷地面積(0.236㎢)も中々広大です。お馴染みの表現で例えるなら公園一つで東京ドーム5個分、端から端までの距離はおよそ地下鉄一駅分(南北線中島公園駅ー幌平橋駅。上図左側がすすきの・札幌駅方面)に該当します。

札幌の表通りを歩いている分には、もうほぼ冬は終わったんだなと感じさせられる風景の方が多かったのですが、公園内部の風景はまだまだ春とは少し距離があるものでした。

冬の終わりの中島公園

中島公園・豊平館

中島公園公式サイト)内にある西洋館・豊平館ほうへいかん公式サイト)は、かつて開拓使が建てた洋風のホテルです。

1880(明治13)年の竣工時には現在の札幌市時計台すぐ隣の区画(中央区北一条西一丁目)、さっぽろ創世スクエア(公式サイト)があるあたりに建っていたものが、昭和33年=1958年に中島公園内の現在地に移築されました。

余談として、当時の豊平館の前庭は大きく前に張り出していたことから、豊平館の敷地自体は現在の大通公園の辺りにまでかかっていたようです(参考:大通公園公式サイト “豊平館の誕生“)。

戦前のホテル時代はしばしば天皇陛下の行在所ともなったようですが、時計台と共に旧帝国陸軍に軍事利用された戦中、および占領軍に接収された終戦直後の混乱期を経て、中島公園移転後の昭和30年代(昭和36年=1961年)には札幌市の有形文化財に、さらには国の重要文化財に指定(昭和39年=1964年)されるに至りました。

中島公園・豊平館

狸小路商店街

狸小路商店街(公式サイト)は、2021年(令和3年)現在、150年近い歴史を持つ北海道最古の商店街の一つです。明治2年(1872年)ごろから現在の狸小路界隈にぼちぼち商家が並び始め、明治4年ごろから一帯が「狸小路」と呼ばれるようになりました(狸小路商店街公式サイト “狸小路商店街の歴史“より)

現在の狸小路商店街は、1丁目〜7丁目までの7ブロックに分かれていて、商店街の総距離は約1キロ、町と町の間には信号があります(交差点ごとに、全六個)。

雪の多い北海道ならではということで全範囲がアーケードで覆われ、なおかつ中心部(3丁目目と4丁目の間)には市電の駅や、地下鉄南北線の駅への入り口もあります。ただ地下鉄の駅につながっていくタイプの入り口ではなく、地下鉄の駅とセットになっている地下街に通じていくタイプの入り口ですね。

歩いているだけでも楽しい商店街で、実用品からエンタメまで、割となんでも揃っているのですが、以下、歩いた時の様子をまとめてみました。

狸小路商店街(北海道最古の商店街)

観光タクシーで札幌観光 -札幌オリンピックミュージアム-

道庁に寄って記念写真を撮った後、即大倉山・札幌オリンピックミュージアム(公式サイト)へ。

話をしているうちに「真正面に山が見えて、そこをまっすぐ目指していくコースがある」という話になったので、そのコースをリクエストして、大倉山を見ながら大倉山を目指すことになりました。

以前の訪問時には”ウインタースポーツミュージアム”という名前だった記憶があるのですが、昨年2020年に日本で開催予定だった夏の五輪を意識してか、札幌オリンピックミュージアムと名前が変わっていました。

平成29年(2017年)にリニューアルオープンしたようです。

観光タクシーで札幌観光 -札幌オリンピックミュージアム-

観光タクシーで札幌観光 -札幌市資料館(旧札幌控訴院)-

控訴院は旧憲法(明治憲法)下の裁判所で、現在の法制度でいうところの高裁=高等裁判所にあたります。

三審制の裁判では、判決に納得がいかない場合二回まで裁判のやり直しが出来ますが、控訴院や高裁は、原則として一回目のやり直し裁判を担当します。判決の法解釈を再審議(=法律審、上告審)する最高裁の手前で、事実関係とそれに伴う法解釈を再審議(=事実審、控訴審)する裁判所だからということで、控訴審を担当する裁判所=控訴院と呼ばれるんですね。

「昭和48年(1973年)の高裁移転に伴って資料館がオープンした」と公式ガイド等にはあるので、大正15年(1926年)の竣工後、昭和48年まで、憲法の移り変わり(大日本帝国憲法=明治憲法から日本国憲法へ)に伴う札幌控訴院→札幌高裁という名称変更を経ながら、控訴審を受け持つ裁判所として稼働してきたのでしょう。

外から見る分には、かつての控訴院の面影を彷彿とさせる威厳が今でも感じられます。

2020年には国の重要文化財に指定されているのですが(札幌市資料館公式サイト “札幌市資料館について“)、それにふさわしい外観ですね。

観光タクシーで札幌観光 -札幌市資料館(旧札幌控訴院)-

旅行中の主な札幌グルメ その1 -スープカレーとジンギスカン-

札幌着後、帰りのフェリーに乗船するまでの間に食べた、美味しかったものをいくつかピックアップしました(全三回)。

まずは札幌に行くと必ず食べるという定番、スープカレーとジンギスカンからです。

札幌グルメ その1 -スープカレーとジンギスカン-

旅行中の主な札幌グルメ その2 -札幌ラーメンとジンギスカン-

札幌ラーメンのお店にも何軒か入った後で、改めてジンギスカンのお店にも入ってみました。

札幌グルメ その2 -札幌ラーメンとジンギスカン-

旅行中の主な札幌グルメ その3 -ソフトクリームと自炊ご飯-

ソフトクリームの人気店と、自炊可能なホテルでの自炊ご飯についてまとめました。

札幌には外食でおいしいお店ももちろんたくさんありますが、デパ地下を有効に活用できる自炊が可能であれば双方同時に楽しみたいということで、北海道ならではのご飯をホテルで楽しんでみました。

札幌グルメ その3 -ソフトクリームと自炊ご飯-

エピローグ -札幌発、苫小牧経由で大洗まで-

タクシー観光(札幌オリンピックミュージアム札幌市資料館(旧札幌控訴院))終了後、苫小牧港へ。船中での一泊を経て帰路につくまでの行程をまとめました。

エピローグ -札幌発、苫小牧経由で大洗まで-

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