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【旅プラン】青春18きっぷの旅とおすすめ候補地
一人旅と青春18きっぷ
春・夏・冬の”普通列車乗り放題”きっぷ
夏の一人旅的お楽しみといえば、やはりこれではないでしょうか。
5枚つづりで12050円、JR全線普通車乗り放題のチケットである、青春18きっぷの発売ですね(参考までに、下記一覧は21年度JR東日本のプランです)。
季節 | 発売期間 | 利用期間 |
春 | 2月20日~3月31日 | 3月1日~4月10日 |
夏 | 7月1日~8月31日 | 7月20日~9月10日 |
冬 | 12月1日~12月31日 | 12月10日~22年1月10日 |
18きっぷは春と冬にも発売されますが、発売期間・利用期間とも夏が最長である上、夏イメージを旨としたプロモーションポスターの効果もあってか(冬のプロモーションでも、ガッツリ”冬の自然”を感じさせるポスターは少なめです、というよりはほぼありません)、”夏が主役””春と冬は準主役”イメージが少なからず浸透しているような印象を受けます。
青春18きっぷの魅力
ローカル線移動と”18きっぷ旅” (上信越青春18きっぷの旅)
乗車済・おすすめ路線
今回は、実際に旅してみて良かった路線の他、現段階で自分的に候補に挙がっている路線・スポットをまとめてみました。
中央本線
最初のおすすめ路線は、19年の18きっぷ旅で冒頭に使った中央本線の、特に高尾・塩尻間です。
高尾、相模湖、上野原、勝沼ぶどう郷、石和温泉、等々。
ローカル線色が強い区間で、終点の塩尻に至るまでの車窓からの風景もばっちりです。
乗車以前は全線がいわゆる(都心部から高尾までの)中央線的な路線なのかななどと思っていたのですが、そんなことはありませんでした。
高尾駅の三つ先の上野原駅で山梨県に入り(小淵沢駅まで)、信濃境駅より先は長野県です。
諏訪湖畔を走ることも路線の特徴に挙げられますが、沿線を丸ごと楽しむことを考えるなら、ともすると丸一日かけても足りないかもしれません。
往復で18きっぷを一枚ずつ使うなんてぜいたくなプランでも、十分楽しめると思います。
リゾートビューふるさと
リゾートビューふるさとは、青春18きっぷで乗車できる、JR東日本のイベント列車です。
長野駅・松本駅・南小谷駅(長野県北安曇郡小谷村)間を走っていますが、首都圏から乗車するためには、まずは長野駅か松本駅に出る必要があります(リゾートビューふるさと公式サイト)。
ちなみにリゾートビューふるさとの終着駅は、長野県北部に位置する南小谷(みなみおたり)駅です。
南小谷から首都圏に日帰りを考えるのであれば、「リゾートビュー」乗車後に南小谷から松本まで引き返し、長旅になりますが松本から中央本線で東京まで戻ります。その場合、南小谷から松本までは約2時間、松本から東京までは約5時間30分かかるという、中々の強行軍となります。
もちろん、特急を利用するならもっと楽なプランを組めますが、青春18きっぷ利用の日帰り旅だと少々忙しない旅になりそうです。
日帰りを考えないのであれば、旅の道中で思い出深いアクセントになってくれる期待大の路線です。「リゾートビュー」目当ての日帰り18きっぷ旅ももちろんありだと思いますが、長野を絡めた泊りがけの18きっぷ旅をする場合、イチ押しの列車です。
未乗車・18きっぷ旅候補路線
以下、将来的に18きっぷの旅で乗ってみたいと思わされた路線のうち、三路線をまとめました。
JR五能線
JR五能線は青森の川部駅と秋田の東能代駅を結ぶ、日本海沿いを走る路線です。
JR東日本では五能線の公式サイトを用意していますが、青春18きっぷ旅愛好家をはじめとするローカル線旅大好き勢にとっては、かなり有名な路線のようです。
個人的には”トラベルミステリ”の西村京太郎さんの著作『十津川警部とたどる時刻表の旅』で、五能線を知りました。
『十津川警部とたどる時刻表の旅』は、角川学芸出版から出版されている新書ですが、トラベルミステリを書くにあたって取材した、作品の行間を語ってくれるという趣旨の本です。
曰く、昔のひなびた五能線にこそローカル線としての風情があった、「時刻表からはわからない真実」として、今ではすっかり開けた観光地になってしまった(言外の含みとして、そこが物足りない)と語られているのですが、ひなびた路線と共にある観光地だったとしても、そこから観光地として開かれた路線だったとしても、いつか行ってみたい、乗ってみたい路線としてピックアップしたまま、今に至ります。
沿線にある不老ふ死温泉(公式サイト)共々、あわせて訪問してみたいところです。
JR飯山線
豊野駅(長野県長野市)と越後川口駅(新潟県長岡市)を結ぶ、JR東日本のローカル線です。
乗ってみたい理由は二点ほど。地方のローカル線であることと、この路線が日本有数の豪雪地帯を走る路線であることです。
長野県側からであれば、蓮(はちす)駅から先、路線は日本有数の豪雪地帯である飯山市へと入りますが、新潟県側に抜けた後も、これまた日本有数の豪雪地帯である中魚沼郡津南町、更には十日町市を走り続けることになります。
山の中を走るローカル線なので、夏場に乗っても十分楽しめるのでしょうが、一度冬の雪景色を見てみたい路線です。
夏場の津南町には一度行ったことがあるのですが、やはり、一度豪雪地帯の雪景色を見てみたいという気持ちにしても強くあります。この冬久しぶりに行った札幌旅行との間で、最後まで迷っていたのが冬の飯山線乗車でした。
ということで特に冬場の飯山線乗車、18きっぷ旅の候補地としてピックアップしたまま今に至ります。
JR小海線
小海線は、”八ヶ岳高原線”の愛称を持つ、JR東日本のローカル線です。
中央本線で山梨県と長野県の県境に位置する小淵沢駅(山梨県北杜-ほくと-市)と、長野県の群馬県寄り地域である小諸駅(長野県小諸市)の間を結んでいます。
日本百名山の一つに数えられる「八ヶ岳」の名を冠した愛称が、「高原」という名詞と組み合わせてあるだけで察せられるものがありますが、その期待に違わず、沿線風景がとてもきれいなことで有名な路線です。
何年か前の話しになりますが、一人旅が好きな人が運営しているブログで、その存在を知りました。
“旅好きさん”によって次の旅の候補地として小海線がサラッと語られていた、なんかすごそうだなと思って調べてみたら、車窓からの風景がものすごい路線だった、みたいな感じですね。
恐らく公式ではないかと思うのですが、きれいなファンページも用意されています。
中央本線と繋がっているということで、それでも都心からだと結構距離があるのですが、早朝発深夜着を覚悟するのであれば、恐らくは日帰りでもギリギリ楽しめる路線ですね。