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【冬の東北・信越青春18きっぷ旅/その19】新潟駅から越後線に乗車、柏崎駅へ

旅プラン

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【冬の東北・信越青春18きっぷ旅/その19】新潟駅から越後線に乗車、柏崎駅へ

越後線で柏崎まで

早朝の新潟駅にて

この日は旅行の最終日。最後に旧信越本線経由で横浜を目指すルートを取る、ただし新潟駅から柏崎駅までは越後線で、ということで、早朝スタートするためにホテルを朝一でチェックアウト。

新潟駅周辺を少々歩いてから、早速目的の電車を目指しました。

参考:早朝の新潟駅前から最終日の行程へ

越後線・信越本線ルートと、磐越西線・只見線ルートの比較

目的の電車は7時43分発の吉田駅行き越後線です。

新潟駅からは信越本線で進むルートと越後線で進むルート、こと”18きっぷ旅で首都圏を目指す”という場合には、どちらのルートを選択することも出来ます。

恐らくは、この二択からの選択が王道ですね。

参考:旧信越本線・旧北陸本線と三セク鉄道

やや変則的なルートとして、”新潟駅から磐越西線を利用してまずは会津若松駅へ、その後郡山駅まで進んだ後に東北本線経由で首都圏方向へ”というルートを選択することもできるには出来ますが、やや乗り継ぎに難があります。

新潟駅発会津若松駅行きは一日一本、逆=会津若松駅発の電車も一本(リンクはジョルダンの時刻表です)で、いずれも時間帯がかなり偏っているんですね(新潟発は深夜、会津若松発は早朝)。

特に新潟駅発の直通電車については終電一つ前の電車なので(参考:ジョルダン時刻表)、この電車を利用した場合、”その日のうちに首都圏へ”が不可能となります。

乗車後は会津若松にて一泊、翌朝は会津若松駅から引き続き磐越西線に乗車し、まずは郡山駅まで進む形ですね(以降、東北本線、宇都宮線、上野東京ラインor湘南新宿ラインを乗り継いで首都圏へ。逆ルートですが、参考:横浜から会津若松まで)。

もちろん、磐越西線を乗り継いで進む場合はこの限りではありません。

日中に郡山駅(磐越西線の終着駅で、東北本線への連絡駅)まで進むことももちろん可能なのですが、ただその場合にも”新潟駅・会津若松駅”間の移動の時点で、ほぼ半日がかりの行程となります。

朝7時台に新潟駅を出発すると大体お昼くらいに会津若松駅に到着する、引き続き乗り継ぎを繰り返していくとおよそ夕方あたりには北関東の黒磯駅(栃木県)に到着できるので、最終的には宇都宮駅から17時過ぎくらいの上野東京ラインor湘南新宿ラインに乗車することになるという形で、その日のうちに首都圏に戻ることも可能です。

ありといえばあり、少なくとも無理ではないのですが、やはりネックは乗り換えの回数・効率ですね。

例えば信越本線経由で進んだ場合と比べると、”湘南新宿ラインor上野東京ライン”乗車駅までの時間で、2時間程度のギャップが生じることになります(信越本線経由の場合、最短で15時30分ごろ高崎駅に到着できます)。

以上から、現実問題としては在来線だとこの二択(信越本線か、越後線)が候補に上がる形になる(ちなみに越後線は終点の柏崎駅で信越本線に連絡し、信越本線・直江津駅からは三セク鉄道とも繋がっています)ため、新潟駅から磐越西線を利用する場合は、別用途込みで利用する(ex.沿線観光を楽しみつつの、会津若松行き等)方が理に適っているとはいえそうです。

車窓からの風景を楽しめればとりあえずそれで良い、要は”乗るだけ”という利用方法だと、あまりおいしくない感じですか。

そもそも”新潟駅から会津方面へ”ということであれば、その時には上越線の小出駅が只見線(公式サイト)の始発駅にもなっているので、まずは信越本線で長岡駅へ、長岡駅からは上越線で小出駅へ、小出駅からは只見線で会津若松駅へというルートにも相応の魅力が宿ります。

なので、それはそれで悩ましい二択(新潟駅から直で会津若松駅を目指すか、それともやや手間がかかるものの小出駅経由で只見線を利用して会津若松駅を目指すか)が生じることになってくるんですよね(参考:只見線・上越線・信越本線 -小出から新潟へ-)。

磐越西線を利用するにせよ、只見線を利用するにせよ、”新潟から福島へ”のルートを取る時は、沿線観光自体も目的とした方が、何かと面白い旅を進めることが出来そうな所ではありそうです。

越後線乗車

ということで、とりあえずこの辺りで話を戻すことにしますが、今回は”越後線・信越本線”ルートで、新潟駅からは越後線に乗車するというルートを選択しました。

この点、”18きっぷ”で新潟駅から首都圏に戻るにあたっての信越本線と越後線の二択では、恐らくスタンダードなのは信越本線経由での移動です。

まずは一本で長岡駅まで出れてしまう、長岡駅から先は上越線で水上駅まで進めてしまう、水上駅からもさらに上越線で高崎駅まで進めてしまう(その先は湘南新宿ラインにて首都圏へ)という在来線の最短ルートの一端となっているので、より利用しやすいのは信越本線の方ではないだろうかということなのですが、一方で、新潟にて地方鉄道旅を楽しみたいという場合にお勧めに上がってくるのが、越後線です。

地方の鉄道旅にイメージしていた風景が割とそのまま出てくることが魅力の路線ですね。

信越本線にもオーシャンビュー区間があるのですが、それはかなり先に進んでからの話しですということで(参考:日本海ひすいラインと信越本線からのオーシャンビュー)、今回は”お楽しみ>利便性”という点から、新潟駅から越後線で移動するルートを選択しました。

参考(ジョルダン・新潟駅時刻表):信越本線越後線

なんだかんだ目的の電車までは一時間近くの時間があったのですが、近い時間に新潟駅を出発する電車は結構ありましたと言うことで、この時点で駅のホームは結構にぎわいを見せていました。

やがて越後線が到着。いよいよこの日の旅のスタートです。

新潟駅発、”新潟島”から田園地帯へ

定刻の7時43分に新潟駅を出発した越後線、車内はかなりガラガラでした。少なくともこの時の越後線は、乗る人より降りる人が多く、新潟駅から乗った人がどの駅で降りていくかという感じですね。

空いていくことはあっても、基本的に混むことはなく、中々快適な乗り心地のまま進みました。

まずは信濃川を渡り、いわゆる”新潟島”(新潟市公式サイト)へ。

しばらく信濃川に並行する形で進み、

関谷駅の先で、

関谷分水路へ。

関谷分水路は、昭和の時代に防災のために開削された人工の川で、この”川”の完成によって”新潟島”が出来上がりました(参考:国土交通省 北陸地方整備局 信濃川下流河川事務所関谷分水路“)。

越後線のすぐ隣に通された橋は、有明大橋です。

ここで”新潟島”エリアを抜けて、寺尾駅、新潟大学前駅方面へ。

寺尾駅では新潟駅行きの越後線とすれ違ったりもしましたが、新潟大学前の次の内野駅で車内ほぼガラガラになった後で、内野西が丘までは街中を進み、

新潟大学前駅の二つ先、内野西が丘駅越後赤塚駅間から、あたり一面に広がる田園地帯へ。

早い話し、越後線がこの風景の中を進むことになるから、あえて越後線を選んだのだという”絶景”の中を柏崎駅へと向かいます。

内野駅より先の車内は、ほぼガラガラです。それでもまだ混んでいたという新潟駅を出発した直後の状態がリセットされた感じですね。周辺風景はといえば、

左を見ても田んぼ、

右を見ても田んぼで、360度に広がっています。冬場なので地面の色が見えてしまっていますが、かつて夏の18きっぷ旅で越後線を使って弥彦まで行った際には、本当にこの風景が壮観でした。

参考:新潟駅から弥彦駅へ(越後線・弥彦線乗車)

内野西が丘駅を出発した越後線は、越後赤塚駅を経由して、

再び田園風景の中へ。この付近では、駅周辺で住宅街等が出てくるほかは遠くに山、近くに田んぼという風景が延々続きます。

車内はといえば、少なくともこの時は、相変わらずの貸し切り状態が続いていました。

そういう風景を求めて”18きっぷ旅”という場合、最高の沿線が続いていく感じですね。

田んぼと田んぼの間、舗装されたあぜ道に用意された踏切など。よくよく見てみると、今は利用されていない踏切のようでもあります。逆にその分、ドライブ旅であれば付近に車を止めての撮影で、それなりにドラマチックな一枚が期待できそうなスポットでもありそうですね。

そこかしこが”映え”そうな風景の中を、越後曽根駅、巻駅、岩室駅等々、淡々と進み、

ひとまずの終点である、吉田駅へ。

ここで一旦乗り換えた後、再び越後線で柏崎駅を目指すという、”越後線の旅・第二部”の開始です。

吉田駅で再び越後線に乗車、柏崎駅へ

同じ越後線ではあるのですが、柏崎駅に向かうためにはここで一旦乗り換えた上で、再び旅を続ける必要があります。

ということで、こと旅行ということではボチボチなじみのある一帯を、今回は初めての越後線乗車で進みました。

参考:上信越青春18きっぷの旅弥彦温泉/新潟道の駅の旅杭州飯店ラーメン・洋食器と燕三条

寺泊と市場通り、越冬中の白鳥

吉田駅までの越後線同様、田園風景の中を(遠くに弥彦の山々を望みながら)進み、

現在の新潟島を形成することになったという”関谷分水路”と同じ理由で(信濃川氾濫による水害を防止するために)開削されたという大河津おおこうづ分水(国土交通省北陸地方整備局 信濃川河川事務所 “大河津分水路“)を渡ると、

吉田駅から4駅目の、寺泊駅へ。

かつてドライブ旅で楽しんだという、”魚のアメ横”こと魚の市場通り(寺泊観光協会魚の市場通り“)の最寄り駅です。

参考:寺泊・魚の市場通り

寺泊駅を過ぎたあたりで沿線風景を見ていて「あれ?」となったのは、ぼちぼち目になじんできた田んぼの真ん中あたりに、何やら珍しげな鳥の一群を見つけた時ですね。

「あれ、ひょっとして白鳥なのでは?」と。

もし白鳥じゃないとするとなんだろうか? アヒルなら飛べないだろうからこういうところにこういう集まり方はしないだろう、カモであればそもそも羽の色が違うだろうし(参考:道庁のカモ)、ガチョウも然り(そもそもガチョウは渡り鳥ではないですね)、それらの鳥ではなく全部の鳥が真っ白で、なおかつふるまいが渡り鳥っぽい、かつ遠目くちばしのあたりが黒っぽく見えるのって、やっぱり白鳥なのでは?

もしそうなら、季節ならではのなかなかレアな風景を見れた、ラッキー! ということですが、シベリアからの越冬目的で日本へと飛来する白鳥は、新潟県内だと有名な瓢湖の他、長岡、寺泊、柏崎あたりでもぼちぼち見かけられるようです。

正直この時は、かなりテンションが上がりました 笑。

参考:寺泊海岸つわぶき温泉 美味探究の宿 住吉屋のお知らせ・ブログ “美しい白鳥と冬景色のコラボは新潟の冬の風物詩!“、阿賀野市公式サイト “白鳥の渡来地・瓢湖 最新情報“他

“良寛の里”出雲崎から刈羽町へ

寺泊駅から四つ目の駅は、出雲崎駅です。

江戸時代の善き禅僧・良寛さんの出生地として有名な、出雲崎町(出雲崎町公式サイト)の駅ですね。

さらに四つ進むと、昭和の内閣総理大臣・田中角栄氏の出身地であることや”ふるさと公苑”(西山ふるさと公苑公式サイト)などでおなじみ、西山町のある西山駅へ。

この付近では、再び白鳥と思われる鳥を車窓の向こうに見かけました。

要は、白鳥が寄り道したくなる程度には豊かな自然が残された一帯になっている、ということですね。

参考:西山ふるさと公苑(田中角栄記念館がある公園)

西山駅の次の駅は、刈羽駅です。

特に3・11(東日本大震災)よりこっち、地名を聞くだけで少なからずピンとくるものがある、何かと話題に上ることが多いという、柏崎刈羽原発(東京電力公式サイト)のお膝元にあたる駅ですね。

個人的な思想として”反原発”を謡う、というようなことは全くありませんが、今般の能登半島地震をはじめとして日本海側での地震が頻発している昨今、”3・11”の時の福島第一原発のようなこと(想定を超えた津波の被害にあう、というようなこと)にはならないでほしいな、とは切に思っています(参考:東京電力公式サイト “福島第一原子力発電所各号機の状況“)。

3・11の津波の遡上高については、件の福島第一原発付近が13m、最大で40メートル超え(岩手県宮古市)という規模がいかに異常だったのか、津波高自体についても、東北地方の太平洋岸では軒並み10メートル近くの高さが観測されていたようですが、改めて思わされることしばしですね。

参考:NHK公式サイト “「40m巨大津波」の謎に迫る “サイレント津波”とは

出雲崎駅-刈羽駅の沿線風景では、ボチボチ残雪を見かけることもありました。

ところによっては結構深く積もっているように見える風景もあったのですが、

刈羽駅の4つ先の駅で、越後線の終着駅、柏崎駅に到着しました。

これはこれで念願だったという”越後線の完乗”を果たせた瞬間でもありましたが、今回の旅の狙い=旧信越本線を進んで横浜へと言うことを考えた場合、いよいよここからが本番になるという乗換駅にもあたります。

主要スポット

新潟駅

吉田駅

柏崎駅

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