【街歩きと横浜史】旧横濱鉄道歴史展示 -110形蒸気機関車-
about 旧横濱鉄道歴史展示(旧横ギャラリー)
旧横濱鉄道歴史展示は、鉄道創業の地である旧横浜駅=現JR桜木町駅の新南口、あるいは南改札西口(野毛方面出口)付近、JR桜木町ビルの1・2階(2階部分は吹き抜けとなっています)部分に位置しています。
JR桜木町ビルは、かつて駅前のジョナサンetcがあったところに2020年6月(27日)にオープンしたビルで、現在は1・2階がCIAL、ビルの上層階はビジネスホテル(JR東日本ホテルメッツ)となっています。
旧横濱鉄道歴史展示(以下、旧横ギャラリー)では、かつて鉄道創業時に使われていた、110形蒸気機関車が展示されています。
参考
CIAL桜木町公式サイト “旧横濱鉄道歴史展示(旧横ギャラリー)“
【街歩きと横浜史/JR桜木町駅傍】鉄道開通と鉄道創業の地(前)
【about 根岸線】JR桜木町駅前と鉄道創業跡(記念碑、鉄道展示)
JR東日本ホテルメッツ公式サイト/2020年1月23日付JR東日本ニュース
エドモンド・モレルのレリーフ
エドモンド・モレルさんは、日本初の鉄道創設に多大な尽力をした英国人鉄道技術者で、創業時の鉄道を語るに際してこの人の名は外せないだろうという重要人物の一人です。
現在は横浜の外国人墓地で眠られていますが、前記したJR桜木町ビル前に立つと、建物1F部分に、そのモレルさんのレリーフがあります。
南改札前から移転したものですね。
レリーフはシースルーの壁を持つ綺麗な建物の中に外を向く形で収められているのですが、特に晴れた日の日中などは壁(ガラス)の反射によってかなり分かりづらい場合もあり、若干ですが見逃し注意!な感じになっています。
参考
【街歩きと横浜史/JR桜木町駅傍】鉄道開通と鉄道創業の地(中)
横浜外国人墓地(山手本通り沿い、ブラフ99ガーデン隣、見尻坂傍)
110形蒸気機関車
機関車の展示
創業の地に里帰りした110形は、ビルに入るとほぼすぐのところに、線路に乗せられた状態で置かれています。
ちなみにここに置かれている機関車は、1871年にイギリスにて製造され、1909年より”110形”と呼ばれることになったという、実際に当時の横浜・新橋間を走っていた車両です。
1923年廃車、1961年には鉄道記念物に指定され、翌62年より青梅鉄道公園にて展示されていたとのことです(※)。
その後”旧横ギャラリー”開業と共に、”里帰り”が実現しました。
車両は後ろからも見ることが出来ますが、
今の電車がもつ雰囲気とはまた違った優雅さがあるようにも見えます。
二階から見下ろすと、新横浜通りの真横に並行して置かれた110形は”この一帯だけ創業当時”な雰囲気を醸していますが、シースルーの壁の向こうの大動脈の様子と併せて、開港以来150年強の交通手段の進化を一望できる様子は中々に乙なものです。
鉄道側に思いを馳せるのであれば、品川駅の発車メロディや車内オルゴールが欲しくなったりもしますね。
参考
レスポンス “国鉄創業時の機関車が百数十年ぶりに里帰り“(※)
全国駅メロ 鉄道前面展望チャンネル “東海道線(上野東京ライン) 品川駅 歴代「鉄道唱歌」発車メロディ“
ギャラリー内の展示資料
付近には、当時使われていた他の機関車についての説明をはじめとして、
当時の時代背景のついての画像入り解説も、併せて展示されています。
例えば開業式典の様子、人々の熱狂ぶり、
当時の横浜駅の様子などなど、
鉄道創業事情、当時の乗車にまつわる事情、幕末の社会の様子についての展示も充実しているので、割と満足感高めの見学が期待出来ます。
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