“中華街のおかゆ”有名店
おかゆの歴史
今では日本にも日本風のお粥が多々あり、日本食の世界にもすっかり馴染んでいる感もある”お粥”ですが、ルーツはというと、コメの伝来とともに「お米を煮て食べる」食べ方がその昔の中国から伝わったことにあります。
紀元前1世紀頃、中国は漢王朝、日本の弥生時代の話ですね。
もっとも、弥生時代に大陸文化(漢王朝時代)の影響を受ける形で稲作・米食が本格化した時期は、現在でいうところのご飯(炊かれた状態)が「お粥」に該当したようで(※)、「お粥」が現在イメージされる「お粥」(柔らかく煮られた状態)の形となったのは、平安時代頃のことだったとされています。
米が中国から伝来したと言われればピンときても、それではお粥はいつ? となると若干考えてしまうのは、そこにタイムラグが無かったが故、さらには「お粥」の姿形自体に変遷を遂げた部分があったが故のことなのでしょう。
日本にとっては中国が「お粥」のオリジナル国でありながら、その後日本国内で独自の進化を遂げた部分があったという一事にも明確に現れていますが、古来より、世界各地には様々なお粥が存在するようです。
日本であれば、たとえば七草粥や茶粥、芋粥といった、伝統行事や地域に密着した形の独自のお粥が存在しますが、米が主食となるか、あるいはそれに近いところに置かれた食文化を持つ国や地域では、「お粥」との切っても切れない縁が民族を支えてきた部分があった、ということなのでしょう。
参考
- 【横浜観光FAQ】横浜中華街と中華料理(点心・飲茶、四大中華料理と八大中華料理)
- おかゆ屋どっとコム “おかゆの歴史“(※)
- China Highlights “中国歴代王朝の歴史をわかりやすく簡単にまとめ“
謝甜記
謝甜記は、中華街の東門(朝陽門)を入って中華街大通りへ進むと割とすぐのところにある、おかゆの老舗有名店です。
立地的には、JR根岸線を使って石川町駅(中華街口)から進むより、みなとみらい線の元町・中華街駅(山下町口)から進んだ方が近いところに位置しています。
Googleマップだと微妙に位置がずれていますが、中華街大通りと上海路の交差点にあたる角にあるお店がそうですね。
原則として並ばないと入れない有名店のうちの一軒なので、ランチタイムのピーク(特に12時台)を外した入店がおすすめです。
営業時間は二分制で、ランチタイム営業は平日10時〜15時(LO14時55分)、土日祝日は9時〜15時30分(LO14時55分)、夕食タイムの営業は平日、土日祝日共17時〜21時(LO20時25分)です。

注文できるお粥自体がバラエティに富んでいるほか、一品料理や点心のようなちょっとした料理も用意されているので、恐らくは「お粥専門店」的な看板を見た時に感じる杞憂(ひょっとして、お粥以外に食べるものがないお店なのかな?)も、杞憂で終わります。
あっさり中華を食べたい時、ど真ん中の需要に応えてくれる感じですね。
同じ上海路沿いには同名のお粥人気店”謝甜記貮号店”がありますが、それぞれ別のお店であるようです。
双方のお店のメニューを見比べてみると別コンセプトを持ったお店であることがわかりますが、純粋にお粥がメインとされている”謝甜記本店”(中華街公式サイトでの呼称)に対して、”貮号店”(謝甜記貮号店が掲げた屋号の一部)の方はやや創作料理に寄せられたお粥メニューが充実しています。

この日は春巻きと、あとはおかゆのトッピングにネギを(店内のメニュー書きの上に書かれているように、お粥一人前に対して無料で薬味がセットになるので、多めに欲しい場合でなければなくても大丈夫です)、

メインのお粥には牛肉粥を、いただきました(写真は、一口食べた後に思い出して撮影したものです)。
参考
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