【横浜山手の西洋館】横浜市イギリス館とローズガーデン

港の見える丘公園

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【横浜山手の西洋館】横浜市イギリス館とローズガーデン

イギリス館とローズガーデンの歴史

イギリス総領事公邸から横浜市イギリス館へ

1937年(昭和12年)、開港期以来の英国ゆかりの当地にイギリス総領事公邸として建てられた建物を1969年(昭和44年)に横浜市が取得、2002年(平成14年)から「横浜市イギリス館」(以下イギリス館)としての一般公開が始まりました。

それぞれ、昭和12年は盧溝橋事件(外務省外交史料館特別展示資料 “盧溝橋事件の発生“)の発生年、昭和44年は左翼学生による東大安田講堂事件(NHK放送史大学紛争 東大安田講堂事件“)の発生年、平成14年といえば北朝鮮に拉致された日本人の存在が北朝鮮によって公式に認められ、かつ5人が帰国した年にあたるというように、イギリス総領事公邸、およびイギリス館にとっての節目の年は、なぜか戦前戦後・昭和平成を問わず社会的にインパクトがある、それも時の世相を反映したかのような事件の発生年にあたっています。

その時々で日本社会が直面している問題が浮き彫りになった年に、かつて国際社会を一国でリードしていた英国関連施設の節目が被るという。

何か因果なものを感じなくもないとも取れそうですが、まぁ、単なる偶然ですね 笑。

港の見える丘公園内にあるイギリス館は旧イギリス総領事公邸で、日本大通り地区にある開港資料館の旧館横浜開港資料館公式サイト)が、かつての総領事の職場である旧英国総領事館です。

開国後のイギリスの日本進出では、函館をはじめ長崎や新潟等、開港地には軒並み領事が着任し、領事館が置かれることになったのですが、当時の列強にとって開港の突破口となった横浜には総領事が着任し、総領事館とその公邸が置かれました。

現在、港の見える丘公園の真ん中に位置するローズガーデンとイギリス館は、展望台や文学館エリア、山手111番館等と並ぶ公園の名物です。

 

イギリス総領事公邸として

以下「 」内は、西洋館の公式サイトの案内より引用です。

「鉄筋コンクリート2階建てで、広い敷地と建物規模をもち、東アジアにある領事公邸の中でも、上位に格付けられていました。

主屋の1階の南側には、西からサンポーチ、客間、食堂が並び、広々としたテラスは芝生の庭につながっています。2階には寝室や化粧室が配置され、広い窓からは庭や港の眺望が楽しめます。

地下にはワインセラーもあり、東側の付属屋は使用人の住居として使用されていました。玄関脇にはめ込まれた王冠入りの銘版(ジョージⅥ世の時代)や、正面脇の銅板(British Consular Residence)が、旧英国総領事公邸であった由緒を示しています。」

 

横浜市イギリス館として

イギリス館前の花壇が「ローズガーデン」としてバラを売りにしていることは、第一にはイギリスの国花がバラであることに由来していますが、イギリス館一般公開に13年先行して、平成元年(1989年)以降横浜の市花もバラになったことも命名に意味を与えています。

その名が示す通りにバラの見ごろがローズガーデンの見ごろであるともいえますが、ローズガーデンにはバラ以外の花も植えられているほか、イギリス館周辺の花壇にしてもローズガーデンだけではないので、ほぼ一年中何かしらの花が咲いていて、いつ訪問してもそれなりに楽しめます。

ガーデン内のバラの見ごろは、ざっくりですが毎年初夏(5月中旬~6月中旬)と、秋(10月中旬~11月中旬)の年二回です。バラの開花状況や植えられたバラに関する情報等については、横浜市の公式サイトにも記載があります。

庭園全体では、そのほかの季節にも何かしらの花が見ごろになっていることが多いほか、イギリス館館内でも各種イベントが開催されています。

 

横浜市イギリス館とローズガーデン

入り口付近と、メイドさん用通路

バス通り側に公園への入り口がありますが、

写真からもわかるように、イギリス館はこの奥に位置しています。

表の入り口付近には、

かつて総領事館の使用人=メイドさんが利用した通路が今も残されています。

門のすぐ左がメイドさん用の入り口で、階段を上って、壁伝いに続きます。

 

ローズガーデン

イギリス館前に広がるのは、バラがメインの花壇である”ローズガーデン”です。

ローズガーデンからイギリス館を見ると、建物の上に煙突が4本立っているのが分かりますが、

煙突の数は、当時の西洋館にとって「富の象徴」だと判断されていたようです。

ローズガーデンには東屋も用意されていますが、庭園内の”映え”スポットの1つですね。

冬季以外は緑も多く、何かしらの花が咲いているのも特徴です。

ローズガーデンとイギリス館は、位置的に港の見える丘公園のど真ん中にあたりますということで、

付近からは、遠目に横浜港方面を望むことも出来ます。

 

イギリス館館内へ

イギリス館の玄関は、ローズガーデンに隣接しています。

それと知っていれば玄関外からも様子が伺えますが、

玄関入ってすぐのところには、光を取り込むための穴があけられています。

 

イギリス館・館内へ

船旅とイギリス館

イギリス館が作られた当時の海外から日本への渡航は船旅が原則でした。イギリス館の設計にあたったイギリス政府工務局上海事務所にしても、日本への長い船旅の途上の事が設計に強い影響を与えたと考えられています。

そのことが反映されたのが、館内の階段の手すり等に見られる、巻貝のようなデザインだとのことです。

館内丸ごとという感じで徹底された「船仕様」では、窓についても、船を思わせるような丸窓が用いられています。

 

旧衣装室と近代イギリス社会

現在女子トイレとして使われている入り口傍の空間は、かつてロッカー(衣装室?)だったようで、この洋服掛けについては当時から残されているとのことです。

多くの(というかほぼ全ての)横浜山手の西洋館の特徴として挙げられることの一つに、「メイドさんとご主人様一行の連携の跡」が遺されている点があります。

イギリス館の場合は、総領事やその賓客と、総領事館付の使用人の関係ということになりますが、

各部屋にはメイドさん=使用人を呼ぶ際のボタンが備え付けられていて、メイドさん側の控室には、その呼び出しランプが点灯する機械が備え付けられています。

呼び出しの際にはライトが点灯する、ライトが点灯したらその部屋に向かっていく、そんなやり取りがかつてのイギリス総領事館(や、多くの西洋館)では繰り返されていたんですね。

 

開園情報&アクセス

開園情報

施設名 開園時間・休館日 入場料
横浜市イギリス館 9:30~17:00(7・8月は~18:00)
休館日:毎月第4水曜日、年末年始(12/29~1/3)
無料
ローズガーデン 年中無休 無料

 

アクセス

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