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【横浜山手西洋館のクリスマス2022】イタリア山庭園のクリスマス

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【横浜山手西洋館のクリスマス2022】イタリア山庭園のクリスマス

年の瀬のイタリア山庭園

イタリア山庭園公式サイト)内にある二館の西洋館では、それぞれフィンランドのクリスマス(外交官の家)、ドイツ連邦共和国(ブラフ18番館)のクリスマスをテーマとした飾りつけが行われています。

 

外交官の家

外交官の家公式サイト)では、フィンランド共和国外務省公式サイト基礎データ)のクリスマスが展示されています。

フィンランドの宗教はフィンランド福音ルーテル派(ルター派)教会、フィンランド正教会等キリスト教系の教会がメインで、国民の7割が前者の”福音ルター派”(16世紀に宗教改革の震源地となった神聖ローマ帝国で広まった、ルター派のプロテスタントです)に所属しているようです。

西側であればプロテスタント、ただし東側の教会に所属している国民も目立つという、緯度的に東西の境目に位置している特徴から来ている部分ですね。

クリスマスを祝う形式としては、キリスト教国のご多分に漏れず家族で祝うホームパーティー形式が主流のようですが、本番のクリスマスの前に位置する”前夜祭”的なお楽しみは11月の上旬頃から始まります。

ここでは家族で祝う形式ではなく、親しい仲間内で開催する忘年会形式のパーティーが主流のようですが、この”ピックヨウル”と呼ばれるミニ・クリスマスで年末が幕を開けると、12月の上旬からはクリスマスマーケットの賑わいが活発化します。

そして最終的にはその雰囲気の盛り上がりと共に本番のクリスマスへと向かっていくのですが、特筆すべきは、フィンランドの国内には”サンタクロース村”(ラップランドのロヴァニエミという都市です。参考:next北欧サンタクロース村“、フィンランド公式トラベルガイド “ようこそラップランドへ“)があるということで、フィンランドの子供たちは、クリスマス当日には、現役のサンタさんからのプレゼントの到着を待つこととなります。

「サンタさんはいるか、いないか」が論争になるのではなく、争点は「プレゼントを届けてくれるか否か」なんですね。

「なぜ、わざわざサンタさんが来てくれるのか」については言わずにおくのが万国共通の大人の嗜み、あるいは粋なのかもしれませんが 笑、身近にサンタさんが住んでいるとこういう特典が付いてくるという部分には中々夢がありますね。

余談として、”フィンランドのクリスマス”が演出されるにあたって、フィンランド一流といえるような特徴が含まされているのですが、それはキャンドル(ろうそく)がふんだんに使われているという点です。これはフィンランドが”キャンドル消費量世界一”であることから来るもので、フィンランドの冬・クリスマスはまた、キャンドルと共にあります(参考:【横浜山手西洋館のクリスマス2018】クリスマスキャンドル)。

 

参考:Kiitos Shopフィンランドの一般的なクリスマスの過ごし方(前半)“、”フィンランドの一般的なクリスマスの過ごし方(後半)“、フィンランド公式トラベルガイドフィンランドのクリスマスマーケット“、LAPUAN KANKURITフィンランドはクリスマスの国“他

 

ブラフ18番館

ブラフ18番館公式サイト)では、ドイツ連邦共和国外務省公式サイト基礎データ)のクリスマスが展示されています。

かつてローマカトリックの守護神(神聖ローマ帝国)でありながら、同時に宗教改革の発祥地ともなったというドイツでは、その歴史的な含みを継承するかのように、カトリック(ローマ・カトリック教会)とプロテスタント(=ドイツ福音主義教会)の割合がそれぞれ27.2%(カトリック)、24.9%(プロテスタント)とほぼ拮抗しています。

国民の過半数がキリスト教徒だと見れば信者数は少なくはないのでしょうが、双方合わせても過半数に過ぎないとの見方も出来なくもないところで、中世や近世の宗教熱を比較対象とするのであればいささか寂しくも見えるところかもしれません、といったところが現状でしょうか。

ちなみに写真はブラフ18番館名物”100年前のピアノ”とツリーです。この時期(12月上旬)だと、窓の外に盛期の紅葉が見れるのもイタリア山庭園の大きな魅力です。

現在のドイツ社会では、国民の無宗教化や教会離れが言われて久しい状態にもあるようです(参考:トランスユーロアカデミードイツの宗教“)が、現在もキリスト教徒が多いお国柄であるということで、クリスマスは家族で祝うという形が主流のようです。

こと”クリスマス期間”ということでは、ルーツとしては中世以来のものを持つ、大規模なクリスマスマーケットがアドベント期間(クリスマス前の4週間)を通じて国内全土で活発となる他(大都市だけでも2500以上のマーケットが開催されるようです)、クリスマス当日に向けた準備も着々と進んで行きます。

まずは親しい仲間内で、最後に家族でという形のクリスマスですね。

サンルームと部屋の境目に置かれたツリーの向こうには、ブラフ18番館傍に立つイチョウの紅葉が見えています。

 

参考:ドイツ連邦共和国大使館・総領事館ドイツのクリスマス“他

 

アクセス

外交官の家

 

ブラフ18番館

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