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【横浜山手の坂道】額坂(元町公園横、代官坂傍)
額坂へ
ロケーションと坂名の由来
代官坂の中腹付近で分岐する道の先(元町商店街側・元町公園横)と、元町公園プールの真横付近、ブラフ溝の遺構や山手80番館遺構があるあたりをつないだ坂道が、額坂です。
山手本通りから進む場合、元町公園内にあるエリスマン邸と、その隣のベーリックホールの間に通された道を進んでいくと道なりに出てくる坂道で、貝殻坂同様、元町公園の外周部分に沿うように通されています。
坂名の由来は「両側の谷に挟まれて額のように突き出た坂だから」額坂となったという説が有力のようですが、あくまで有力説の域を出ないものでもあるようです。
「ドラマのロケ地になった」「旅番組に出てきた」という話は割と横浜中心部あるあるネタですが、額坂は、かつてNHKの朝ドラ「まれ」(NHK公式サイト)の舞台となったとのことで、「額坂」を個別に取り上げたレビュー等では、主人公「まれ」が通勤に使う道としてしばしば話題にされています。
この点、ドラマ、あるいは”まれ”を演じた土屋太鳳さんの熱烈なファンであれば聖地巡礼の対象スポットになり得るのかもしれませんが、残念ながらそういうタッチのレビューが多いようにも見えず、取り立てて強い推しがあるということもないようです。
額坂入り口付近から
元町商店街方面から進む場合、代官坂との三差路の分岐を上り方面に向かって左側に進む、元町公園入口横からの上り階段坂になっています。写真正面が元町公園入口で、
その右側に伸びた階段坂が、額坂です。
本物の山道に比べると住宅街の坂道然としていますが、
それでも結構な長さの坂道になっていることが分かります。
横浜バプテスト神学校発祥の地
いったん踊り場に出た後、さらに坂道は続きますが、
その踊り場付近の花壇に、”横浜バプテスト神学校発祥の地”碑が置かれています。
横浜バプテスト神学校は、現在の関東学院のルーツとなった学校です。
1884年(明治17年)設立の同神学校がルーツとなった関東学院は、開港期以来横浜に縁のある学校で、旧制の関東学院中学部も1919年(大正8年)の設立という伝統校です。関連施設ではJ.H.モーガンさん設計の関東学院中学校旧本館が有名ですが、歴史的建造物も寄る年波には勝てず、老朽化を理由とした解体(※1)が決定したのは2015年末(※2)の話しでした。
※1関東学院公式サイト “「関東学院中学校」旧本館のお別れ会が開催されました。“
※2カナロコ “中学校旧本館解体へ 関東学院、横浜市認定歴史的建造物“
“横浜バプテスト神学校発祥の地”碑が出てくると、額坂の山手本通り側起点もまもなくです。
額坂の入り口付近には元町公園の入り口もありますが、山手本通りへはまだ少し距離があります。