秋の浄智寺
about 浄智寺
ロケーション
概要
鎌倉五山・第四位の浄智寺(公式サイト。鎌倉・江の島七福神の布袋尊です)は、1281年の弘安の役(第二回の元寇)後に出家・急逝した北条宗政を弔うため、同年に宗政の夫人と、実子である鎌倉幕府第10代執権・北条師時(もろとき)によって創建されました。
“縁切寺”の東慶寺と同じ道沿いにあって、かつ踏切を渡った線路の向こう側には”アジサイ寺”の明月院もあります。
山号は”金宝山(きんぽうざん)”です。
北条宗政は第五代執権・北条時頼の三男であり、第八代執権・北条時宗の実弟だったという盛期の鎌倉幕府の中枢にいた人物(得宗家)の一人にあたります。
現在浄智寺では北条宗政が祀られていますが、父である北条時頼の墓所は明月院内にて、実弟である北条時宗の墓所は円覚寺内にて、それぞれ祀られています。
浄智寺・境内へ
JR北鎌倉駅から徒歩圏内にあり、かつ江ノ電バスのバス通り(県道21号線)近くに位置しているのですが、そこにあるのは”開かれつつもかつてが残された一帯”です。
総門に向かう登り階段からは、”俗世間との距離”が伝わります。
総門からバス通り方向を振り返っても然りで、“山のお寺の境内”然とした雰囲気を味わえます。
総門が掲げているのは”寶所在近(ほうしょざいきん)”の文字で、円覚寺を開山した無学祖元の筆とされています。
『「仏を信じ、修行を積めば心の平穏が得られる」という仏の教え』の意です(浄智寺公式サイト “境内案内“より引用)。
総門からさらに進み、
山門へ。
総門までの階段や、さらに総門から山門へと続く階段を通じ、境内に入った後で改めてお寺の大きさを実感出来るお寺なのですが、この点については円覚寺や建長寺など、他鎌倉五山とも共通の個性ですね。
境内にて、紅葉が華やかに色づいています。
鎌倉江の島七福神・布袋尊
浄智寺は、鎌倉江の島七福神の布袋尊でもありますが、布袋尊は境内やや奥に位置しています。
遠目からもなんとなくわかりますが、近寄ってみてみるとよりハッキリと、お腹が黒光りしていることがわかります。
かつての住職さんの発案から、布袋尊のお腹を触ると元気をもらえる(だから触っていってくださいね!)ということになったようです。