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9月1日リニューアルオープン
about 横浜マリンタワー
横浜マリンタワー
横浜マリンタワー(公式サイト)は、1961年(昭和36年)、開業100周年記念事業の一環として現在地に建てられた、横浜港のシンボルと言える塔です。
塔の地上高は106メートルで、元々は灯台としても機能していたことから、日本一、かつ世界一高い灯台として、ギネスブックに掲載されていた時期もありました(参考:願いの塔 横浜マリンタワー “横浜マリンタワーの軌跡“)。
現在の世界一高い灯台は1990年に建てられたサウジアラビアのジッダ灯台、マリンタワーが2008年(平成20年)に灯台としての役割を終えたことから、日本一高い灯台は島根県にある出雲日御碕(いずもひのみさき)灯台(出雲観光ガイド “出雲日御碕灯台“)となっています。
マリンタワーと同じくらいの高さの塔には、例えば函館の五稜郭タワー(107メートル。公式サイト)、大阪の通天閣(103メートル。公式サイト)、神戸の神戸ポートタワー(108メートル。公式サイト)などがあります(参考:全日本タワー協議会)。
通天閣が建てられたのは1956年、マリンタワーが1961年、五稜郭タワーが1964年、神戸ポートタワーが1963年と、五稜郭タワーとポートタワーでやや前後しますが、概ね少しずつ高くなっていっているのも面白いといえば面白いところですね。
マリンタワーが建設された当時の時代背景ですが、関東大震災後に訪れた第二次世界大戦の戦禍を被った後、さらに戦後のGHQによる接収期を経て、そののちに迎えることになった高度成長期に建てられた建物だったということもあって、山下町界隈一帯の希望、さらには横浜市民の希望をそのまま体現したような期待が寄せられていた時期もあったようです(参考:戦後の山下町と水町通り)。
このようなルーツが影響を与えた面があるのか、現在は六本木ヒルズの展望台・東京シティビュー(公式サイト)や、あべのハルカスの展望台・ハルカス300(公式サイト)などと並び、”恋人の聖地”にも認定されています(恋人の聖地プロジェクト公式サイト)。
余談として、横浜三塔(神奈川県庁本庁舎、横浜税関、横浜市開港記念会館)にも”三塔全てを一日で周ると願いが叶う”(三塔はそれぞれが近場にあるので、ただ見て周るだけなら簡単に見て周れます 笑)という噂(?)があるにはあるようですが(参考:神奈川県公式サイト “横浜三塔物語“)、この噂の背景には、三塔が戦渦を潜り抜けた、かつ船員が航海の安全を願って三塔を見たという史実や言い伝えがあるようです。
三度目のリニューアル
そんなマリンタワーですが、特に平成後期には中々激動の時期を潜り抜けることとなります。
経営の悪化を理由として、2006年(平成18年)には氷川丸と共に”氷川丸マリンタワー株式会社”としての営業を終了し、マリンタワーは横浜市に、氷川丸は(元々の持ち主であった)日本郵船に、それぞれ譲渡されます(その後、氷川丸は日本郵船氷川丸 –公式サイト-として営業を再開します)。
その後の改修を経て、横浜開港150周年にあたるメモリアルイヤーの2009年(平成21年)に営業が再開されるのですが、その10年後の2019年(平成31年=令和元年)に再び営業休止・改修が決まり、今回の営業再開へと至ることになりました。
2022年9月、リニューアルオープン
営業再開は2022年9月1日で、「横浜ならではの芸術文化や人と人の交流を育み、持続的なグローバル都市を実現するための新たなシンボルとなる塔体運営」(公式サイトより)が目的とされています。
入館チケットの先行販売は既に8月1日より始まっていますが、入場料は、平日は大人1000円、子供500円、土日は大人1200円、子供600円で、祝日・特定期間やイベント開催日、さらに夜間は別料金が設定されています。