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【横浜観光FAQ】横浜駅と観光地・横浜(ロケーション、距離、利便性、歴史)

街歩きと横浜史

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【横浜観光FAQ】横浜駅と観光地・横浜(ロケーション、距離、利便性、歴史)

横浜駅から”観光地・横浜”へのアクセス

横浜駅のロケーション

みなとみらい線公式サイト)の他、JR(京浜東北線・根岸線、湘南新宿ライン、東海道線、横須賀線・総武線快速)、東横線、京急線、相鉄線、横浜市営地下鉄線が乗り入れている横浜駅は、みなとみらい線の沿線に代表される”横浜的な観光スポット”の北端に位置しています。

つまりみなとみらいや馬車道、新港ふ頭、日本大通り、元町・中華街、山手・山下地区等、横浜観光の中心部からは多少離れている、ということなのですが、”なぜそうなったのか”は歴史的な事情に依っていますということで、最後の項目にまとめました。

結論を言うと、JRなら一駅分(横浜駅から桜木町駅まで)、みなとみらい線であれば二駅分(横浜駅からみなとみらい駅まで)歩いてからが(横浜観光の)本番となるので、特に初めての横浜観光でみなとみらい・中華街・山下公園・元町・山手等々を見たいと考えているような場合は、横浜駅界隈とみなとみらい駅~元町・中華街駅を切り離して捉えておくと観光が捗ります。

 

横浜駅からも鉄道で

みなとみらい線各駅 JR根岸線最寄り駅
新高島駅 横浜駅みなみ東口
みなとみらい駅 桜木町駅
馬車道(横浜市役所)駅 関内駅(北口)
日本大通り(県庁・大さん橋)駅 関内駅(南口)
元町・中華街(山下公園)駅 石川町駅

JR根岸線の横浜駅-石川町駅間とみなとみらい線の横浜駅-元町・中華街駅間は、根岸線が陸側の地上を走り、みなとみらい線(公式サイト)が海側の地下を走る、という形で、両路線がおよそ横浜の中心部を並走します。

なので、例えば青春18きっぷを使った旅で沿線観光を考えているような場合は、みなとみらい線(青春18きっぷの適用外の路線です)各駅とJR根岸線の各駅の対応関係を考えておくと、計画を立てやすくなります。

 

横浜駅からはバスで

横浜駅東口から、市営バスの8系統26系統58系統105系統などでも、およそみなとみらい線沿線に沿った移動が可能です(参考:路線バスで街歩き)。

 

横浜駅からは海路で

横浜駅東口からシーバス公式サイト)に乗船すると、新港ふ頭内のハンマーヘッド(横浜ハンマーヘッド傍)、ピア赤レンガ桟橋(赤レンガ倉庫傍)にて下船することが可能である他、山下公園まで進むことが可能です。

 

“横浜駅拠点”が横浜観光のおすすめにあがるケースとは?

例えば以下のようなケースでは、一転して、横浜駅周辺を旅行の拠点とすることが”オススメ”となります。

 

横浜の中心部以外にも観たい場所がある場合

横浜市内でみなとみらい線沿線以外に見たい場所がある場合や、そもそも横浜以外にも首都圏観光の予定がある場合等には、横浜駅のターミナルとしての規模的に、かなり便利な拠点となることが考えられます。

 

飛行機を使う場合

横浜までの移動に飛行機を使うような場合であれば、横浜駅東口(YCAT)から羽田(約24分、片道大人590円)・成田(約85分、片道大人3500円)までリムジン一本での移動が可能なので(リンクはそれぞれ公式サイトです)、横浜駅周辺を拠点とすることに+アルファのメリットが生じます。

関連:みなとみらい線沿線・羽田空港間のアクセス

 

ビジネス+エンタメを同時に求める場合

旅行中に「何でも欲しい」環境が必要になる場合、かつ夜遅い時間まで旅行気分を楽しみたいというような(特に泊まり旅行の)場合には、横浜駅(特に西口)界隈が沿線中トップクラスのお勧めエリアとなります。

元々横浜駅周辺には高級ホテルからビジネスホテルに至るまで、かなりの数のホテルが用意されている上、新規にオープンした駅ビル(ニュウマン、シャル等)をはじめ、大型家電量販店や西口商店街、東西の地下街等々も地域の”顔”となっています。

なので、極端な話、例えば何らかの事情によってビジネス関連のツール(スーツ一式、かばん、革靴、ノートPC、文具、名刺、印鑑、財布、参考書籍等々)を全て一から揃えないとまずいというような場合であったとしても、個別のデータ以外であれば、横浜駅の東西口エリアで恐らくほぼ全てを揃えることが可能です。

東口には宿泊可能なスーパー銭湯・スカイスパ(公式サイト)もありますが、仮に宿泊設備ゼロのレンタルスペースやネットカフェに素泊まりすることを想定したとしても、食やアメニティには事欠かない環境が揃っているということで、日本大通り駅馬車道駅(JR関内駅)エリアにも似たような雰囲気がありますが、元々の間口の広さ+日暮れ以降の無難な全年齢対象エリアとして、横浜駅界隈にも強く推せるだけの環境があります。

 

横浜駅の移動と、横浜駅を巡る物流

横浜駅が”横浜”から遠い理由

“横浜”駅なのに「横浜的なエリアが徒歩圏内に位置しない」ことは、

1.交通の便が良くなかった地区(現在の日本大通り地区)から横浜の歴史が始まっていること、

さらに、

2.横浜・新橋間を結ぶ日本初の鉄道敷設後、街の発展や鉄道敷設事情と共に駅が移動したこと、

という、歴史的な原因に因っています。

現在のJR桜木町駅付近に作られた初代横浜駅は、開港場に近かったことが理由となって開業された駅ですが、市営地下鉄高島町駅付近(現在の国道一号線=旧東海道沿い)に作られた二代目横浜駅への移転では、横浜港を起点とした物流を、東西を結ぶ大動脈である東海道に乗せることが狙われました。

三代目・横浜駅(今の横浜駅)への移転理由は、関東大震災被災後の復興計画によっています。

 

歴史的な流れ

元々横浜の開港は、東海道の神奈川宿とも距離があり、江戸に出にくかった(後の発展と比較するなら陸の孤島状態だった)というロケーションを持つ地だったことが、開港当時の幕閣に好感されたことによって実現しました。

しかしいざ開港し、街の発展や日本の近代化が軌道に乗ってくると、今度は逆に”交通の便が良くない”という、開港地・横浜が元々持っていたデメリットが問題となります。

“なぜ横浜を開港したのか”といえば、偶然たまたま、交通の便が良くない横浜が(当時の日本の事情によって、不便であったが故に)開港地に指定されたためですが、当然のこととして”国運を左右する地へのアクセスが良好でないこと”がほどなく交易の足かせとなった結果、今度は逆に「開港場を旧神奈川宿や東海道の人流・物流に近づける」ことを目的として、馬車の時代を経たのちに鉄道開通が実現しました。

激動の時代と共に始まった開港地ならではの事情を抱えながらの二転三転を繰り返し、交通事情その他が改善されつつ、現在に至ります。

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