横浜の春
都市緑化フェアとみなとガーデン
地方自治体と都市緑化機構主催の全国都市緑化フェアは、その名の通り、全国の都市の緑化の普及・啓発が目的とされているという、今年で33回目を数える人気イベントです。
今回は”Garden Necklace YOKOHAMA2017″ みなとガーデンと銘打たれ、3月25日から6月4日までの予定で、横浜での開催が計画されています。
対象エリア内には桜の見どころが何か所か含まれていますが、みなとみらい地区にあるランドマークタワー横のさくら通り、新港ふ頭にあるカップヌードルミュージアムパークでは、4月の第一週から第二週にかけて、桜が満開になっていました。
参考
みなとみらいの桜
さくら通り
ランドマークタワー横付近からはじまり、インターコンチネンタルホテルとパシフィコ横浜付近まで伸びているさくら通りでは、今年も4月の第一週から第二週にかけて桜が満開を迎えました。
ランドマークタワー横、日本丸付近の桜は、
桜木町駅前方面から”動く歩道”に乗って歩いてきたときに見える桜でもありますが、
桜並木はこの付近から、海方向(インターコンチネンタルホテル、国際橋方向)に向かって延びています。
みなとみらいホール横は壁面がガラスになっているので、
桜や観覧車などが壁面に反射している様子をうかがうことが出来ます。
参考
日本丸メモリアルパークと帆船日本丸
日本丸メモリアルパーク内でも、みなとガーデン開催中です。
ゆるキャラマスコットのガーデンベアくんも健在。
日本丸メモリアルパーク内、ドック横の芝生の公園からの風景です。
参考
新港ふ頭の桜
カップヌードルミュージアムパーク
さくら通りを歩き切った後、右手にある国際橋の向こうに位置している”万葉倶楽部”の建物手前からはじまるのが、カップヌードルミュージアムパークです。
かつては新港パークと呼ばれていた公園ですが、2013(平成25)年に横浜市がネーミングライツ=命名権を日清食品HDへと売却したことによって、以降の施設名は、隣接施設である”カップヌードルミュージアム”(正式名称:安藤百福発明記念館)の名前を冠した”カップヌードルミュージアムパーク”となりました。
ちなみにネーミングライツに基づく施設の命名は、この場合はあくまで横浜市との契約の下で付される愛称となる形のもので、現在も正式名称は”新港パーク”のままです(元々は令和4年7月31日までの期限付きで売却された権利=施設命名権ですが、現在は令和14年7月31日までの契約に延長されています)。
新港パーク=カップヌードルミュージアムパークもまた、春には桜が満開となることで知られています。
対岸にはインターコンチネンタルホテルやぷかりさん橋が臨めますが、公園内に入ると、桜の季節であれば満開の桜で一杯の空間となります。
参考
- 万葉俱楽部公式サイト
- 安藤百福発明記念館(カップヌードルミュージアム)公式サイト
- 横浜市公式サイト “ネーミングライツ“、”カップヌードルミュージアムパーク“
- 【春の横浜2020】カップヌードルミュージアムパークの桜
汽車道
汽車道は、JR桜木町駅前に位置する日本丸メモリアルパークの傍から、新港ふ頭の入り口に位置する運河パークに向かって延びた遊歩道です。
遊歩道の名前については、かつて桜木町(=初代横浜)駅と横浜港駅間を結んでいたという、臨港線の跡地にあたるという歴史的な経緯に由来しています。
臨港線はかつて”現在の汽車道”上に敷設されていた鉄道路線、横浜港駅は現在の赤レンガパーク内に位置するかつての鉄道駅です。
臨港線は1960(昭和35)年までの旅客運送、1986(昭和61)年までの貨物運送を経て廃線となりますが、その後1997(平成9)年、廃線跡が現在の汽車道に整備されました。
横浜港駅は、現在も、かつての姿が赤レンガパーク内に残されています。
臨港線改め”汽車道”の遊歩道は、JR桜木町駅側から順にそれぞれ港一号橋梁、港二号橋梁、港三号橋梁と命名された三本の橋によって、新港ふ頭と結ばれています。
見るからに鉄橋だとわかる大きな橋が一号、二号、それと意識していないと見逃してしまう小さな橋が三号です。
線路の右隣に架かっているのが汽車道の港三号橋梁入り口、写真右上部にわずかに見えるのが港二号橋梁です。
参考
運河パーク
港三号橋梁付近にあるワールドポーターズ前の運河パークも、「みなとガーデン」の会場です。
テーマは「都市生活を彩る庭」ということで、例えば日時計の花壇のほか、
1971年に横浜で建造された原油輸送船「高岡丸」の錨と同型の錨の回りなど、ナビオス横浜前に設けられた置き場も、「よこはまフェア」仕様の花壇になっています。
新港中央広場
新港ふ頭内・新港中央広場を中心とする一帯は、元々明治末期の竣工以来、保税倉庫他港湾施設が多く置かれていたエリアですが、
特に平成以降、”新生・赤レンガ倉庫”開業に象徴されるように、かつての在り方から大きく姿を変えることとなって今に至ります。
3月30日の時点では、桜が一本だけ満開になっていました。
赤レンガ倉庫の直近にあるというロケーションも魅力の一端となっている一帯ですが、
「風のとおりみち」というタイトルの花壇が、華を添えていました。
淡い色の花の中に、蝶も引き寄せられています。
象の鼻パーク
新港中央広場や赤レンガパーク・赤レンガ倉庫の向こう側に出てくるのが、象の鼻パーク内、山下臨港線プロムナード沿いに置かれた花壇の様子です。この流れはさらに日本大通りへと続きます。
参考
日本大通り
横浜発祥の地である日本大通りも、みなとガーデンの出展エリアです。
他県からの出展が目立つエリアでしたが、お隣静岡出展の富士山をふもとから。
現在も日本大通りの中心となっている、”キングの塔”(=神奈川県庁本庁舎)前のフラワーゲートです。キングの塔とは神奈川県庁の本庁舎の呼び名で、他ジャックの塔(横浜市開港記念会館)、クイーンの塔(横浜税関)と合わせて横浜三塔と呼ばれます。
フラワーゲートの下部にはピンクのチューリップ。
自治体出展花壇の以外の花壇も、横浜スタジアムのある横浜公園手前まで続きます。
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