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横浜三塔(神奈川県庁本庁舎、横浜税関、横浜市開港記念会館)

歴史的建造物

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横浜三塔(神奈川県庁本庁舎、横浜税関、横浜市開港記念会館)

about 横浜三塔

横浜三塔の歴史

歴史

日本大通り地区に建てられた神奈川県庁本庁舎公式サイト)、横浜税関公式サイト)、横浜市開港記念会館公式サイト)の三つの建物は、”横浜三塔”と称された、開港地・横浜の繁栄を象徴する建物です。

横浜市開港記念会館は”横浜開港50周年”を記念して作られた建物ですが、神奈川県庁本庁舎と横浜税関の現在の建物は、関東大震災からの復興事業の一環として新たに建築されました。

それぞれの竣工年は、横浜市開港記念会館が1917年(大正6年)、神奈川県庁本庁舎が1928年(昭和3年)、横浜税関が1934年(昭和9年)で、いずれも関東大震災発生(1923年=大正12年)に前後して作られていることがわかりますが、前二者は震災からの復興事業の一環として、開港記念会館は震災後に全面復旧に近い形で再建されています。

三塔はそれぞれキング(=神奈川県庁本庁舎)、クイーン(=横浜税関)、ジャック(=横浜市開港記念会館)とも呼ばれていますが、いずれも外国人船員がそれぞれの建物をトランプのカードに見立てて呼んだことが通称名の由来だといわれています(参考:神奈川県公式サイト “横浜三塔物語“)。

そういわれてみると、確かにどこか日本人ぽくない”通称名”センスを感じないこともないというような、いかにも開港地ということが伝わってくるようなルーツですね。

ジンクス

また、横浜三塔にまつわる都市伝説(?)として、”三塔全てを一日で周ると願いが叶う”という話し(横浜三塔物語)があるにはあるようです。

そのことについては神奈川県の公式サイト(前掲)でも触れられていますが、背景として”三塔が戦渦を潜り抜けた、かつ船員が航海の安全を願って三塔を見た”という史実や言い伝えが紹介されています。「三塔が戦渦を潜り抜けたことにあやかって、いつしか船員が航海の安全を願って見るようになった」というようなお話ですが、改めてそう言われてみると、根拠そのものからどこかパワースポット的な説得力が伝わってくるような気がしなくもありません。

そうなると、あとはこの言い伝え(?)自体を”変則的七福神巡りのススメ”と見るか、それとも”観光地の量産型キーホルダー”と見るかが判断の分かれ目になって来そうですが、三塔は、周るだけなら簡単に周れる距離に集まっているので、それはそれとして一つのおすすめポイントには上がりそうです。

神奈川県庁本庁舎

現在の神奈川県庁(本庁舎公式サイト)は、慶応4年(1868年)3月、幕府の神奈川奉行所を引き継ぐ形で設置された横浜裁判所をその起源とします。県庁の前身である横浜裁判所は、日本大通り地区の歴史を一変させた慶応2年=1866年の大火の翌年、慶応3年(1867年)に建てられた横浜役所(神奈川奉行所の機関です)に設置されました。

神奈川県庁本庁舎“へ

横浜税関

開港期の横浜で外交事務と関税業務を請け負っていた神奈川運上所は、現在の横浜税関(公式サイト)の前身にあたる機関で、横浜開港と同時に現在の神奈川県庁の敷地内に設置されました。慶応4年(1868年=明治元年)、神奈川運上所は明治政府に接収され、一旦県の機関となった後、明治4年(1871年)には管轄が大蔵省(現財務省)に定められ、翌明治5年(1872年)には神奈川運上所の名称が”横浜税関”へと改められます。

横浜税関“へ

横浜市開港記念会館

横浜市開港記念会館(公式サイト)は、1859年に開港した横浜港の50周年記念事業の一つとして、建設が決定された建物です。一般公募で選ばれた設計を基に建設が開始された”市民の公会堂”は、1917年=大正6年6月30日に竣工、7月1日に”開港記念横浜開館”として開業しました。

余談として、開港記念会館は開港50周年記念事業として建築されていますが、開港100周年記念事業で建てられたのが横浜マリンタワー公式サイト)、150周年記念事業として新規オープン・リニューアルしたのが象の鼻パーク(新規)、日本丸メモリアルパーク(リニューアル。公式サイト)、アメリカ山公園(新規)等々です。

横浜市開港記念会館“へ

アクセス

神奈川県庁本庁舎

横浜税関

横浜市開港記念会館

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