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JR根岸線・山手駅(みなとみらい線・元町中華街駅近隣駅)
about 山手駅
根岸線隣接駅とみなとみらい線最寄り駅
JR山手駅は、根岸線では根岸駅(大船方面)と石川町駅(横浜方面)に隣接します。
みなとみらい線では元町中華街駅が最寄り駅ですが、元町中華街駅の根岸線最寄り駅は、山手駅のお隣・石川町駅です。
改札・ホーム
改札を入るとすぐのところにホームへの階段が、
前方と後方に二つ、作られています。
それぞれ、上り線であればホームの中ほどのところと、
前方へと誘導されます。
下り線であれば逆、降り口が中ほどと後方に用意されているという形ですね。
山手駅で大和町商店街傍の旧改札が使われていた時代は、下り線であれば後方、上り線であれば前方にしか降り口が用意されていなかったような記憶があるのですが、例えば夜の下り線の場合、根岸線の後方車両に乗って素早く改札へ向かうか、それとも最前方に乗車した上で達観してゆっくり改札を目指すか 笑、改札渋滞を回避したい場合はそのどちらかだったというイメージが伴う”かつて”に比べると、現在はやや混雑が緩和されたのかな? というような印象も伴います。
駅の周辺
駅前から伸びた道路は、駅方向に向かう一方通行路になっています。両サイドに歩道を持った一車線の道路で、道幅も決して広くはないのですが、市営バス20系統のバス通りとなっています。
駅からほぼすぐのところ、お店の前に列が出来ているのは”ドラゴンラーメン”が売りとなっている家系ラーメンの”介一家“ですが、本牧通りまで一直線に伸びた道路沿いに続く大和町商店街は、昭和と令和が共存しているような商店街です。
前記介一家の他にも、コンビニやスーパー、レストラン(定食屋さん)、お弁当屋さん、魚屋さん、昔ながらの銭湯等々、現在でもボチボチ需要のあるお店が軒を並べていますが、その昔(根岸線開通前、市電華やかなりし昭和の半ば頃)は本牧通りに通された市電と(現在のJR山手駅周辺に作られた)住宅街を結ぶ商店街として、かなりの賑わいを見せていたようです。
根岸線の高架をくぐると、
JR山手駅前です。駅前の交差点は三差路になっていて、昔はこの交差点の傍に改札があったのですが、2013年(平成25年)以降南側に移転し、現在は新しい改札が使われています。
三叉路を直進すると立野小学校や仲尾台中学校の校門や住宅街へ。道路沿いに警告が出ていますが、車の場合は行き止まりとなるので、地域住民・学校関係者以外は実質通行不可です。
山手町やその周辺にも一部似たようなことが言える部分があるのですが、山手駅の周辺(=徒歩圏内エリア)は、基本的に車だと走りにくい道が多く、徒歩だと割と縦横無尽に色々歩けてしまうことも特徴の一つに挙げられるところです。
左折すると市営バスのバス停がすぐのところにあって、
その向こうが新しい駅舎になっています。
駅の正面には立野小学校のグラウンドがあって、
駅前(2013年以降の新改札の前)には、バス停の他、タクシーの待機所が作られています。
ぱっと見、地味でのどかなローカル駅を連想させるようなたたずまいであり、開港都市イメージに起因する”華やかさ”とは無縁の駅にも見えなくもありません。朝夕のラッシュ時には駅前に送迎車渋滞が出来る他、乗降客数自体も少なくはないのですが、それ以外の時間帯ということでは、元町中華街駅や石川町駅に降り立った時に比べてどこかホッとする雰囲気を持っているのも山手駅前界隈の魅力ですね。
ガード下にはコンビニや自販機、自転車の駐輪場などがあります。進行方向にまっすぐ伸びた坂道が”ふぞく坂”で、本牧通りへと向かうバス通りはガードに沿う形で左へと向かい、そこから大和町商店街と並行に、本牧通りまで通されています。
駅の南方向にも二本の道が通されています。ともに住宅街へと通じている道ですが、ざっくりした方向的には、右の坂道を上ると根岸森林公園方面へ、左の道を進むと本牧山頂公園や三渓園方向へ、それぞれ進めます(ただし山頂公園等本牧エリアへは、駅の東側からふぞく坂を使って進んだ方が早く着けます)。
ところで、JR根岸線の駅の中では、元町や山手町・山下町に近いのが石川町駅、本牧エリアに近いのが山手駅です。この点、山手駅は”山手”駅と命名されてはいるものの、山手本通りエリアに代表される、いわゆる”横浜山手”の最寄り駅ではないあたり、紛らわしいといえば紛らわしいところがあるかもしれません。
根岸線では山手町の最寄りにあたるお隣・石川町駅は、地域住民の”石川町”という町名への愛着やこだわりが理由となって”石川町”駅と命名されたようですが、山手駅の命名については、シンプルに”そこが(根岸の)高台の最寄りにあたる”ということから”山手”駅と命名されたようです。
双方にそうなるだけの理由があってそうなっていながら、結果として何か引っかかるものが生じてしまったといえばそういう側面もないわけではない、といったところでしょうか。
はじめから”山手町駅”・”大和町駅”の一文字違いの駅名としておいた方が良かったか、あるいは現在のように石川町駅・山手駅でも構わなかったかと改めて問われると、馴染んでしまった今となっては「別にこれでも良かったのではないかな?」とは思えなくもないところではありそうです。
ほか、周辺環境の特徴ということでは、山手駅の西側には、まさに山手駅の駅前に位置している横浜市立立野小学校、その隣に位置する横浜市立仲尾台中学校の他、仲尾台中学校と根岸森林公園(公式サイト)の間あたりには私立の進学校、聖光学院(中学校・高校)があり、東側には横浜国大教育学部付属横浜小学校(山手駅傍から同校のグラウンドに向かって伸びた坂道は、”ふぞく坂”と呼ばれています)、聖光学院と同じく進学校の神奈川県立横浜緑ヶ丘高校(本牧山頂公園 –公式サイト-の傍に位置しています)があるなど、元町中華街・石川町エリアに負けず劣らずの文教地区となっています。
余談ですが、開港間もない横浜で、こと”日本人チームとの国際試合“の話題になる時にしばしばその名が上がるYC&AC(公式サイト)は、緑ヶ丘高校傍で、同じく本牧山頂公園に隣接しています。