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【冬の終わりの札幌へ その9】狸小路商店街(北海道最古の商店街)
狸小路商店街歩き
about 狸小路商店街
狸小路商店街(公式サイト)は、2021年(令和3年)現在、150年近い歴史を持つ北海道最古の商店街の一つです。明治2年(1872年)ごろから現在の狸小路界隈にぼちぼち商家が並び始め、明治4年ごろから一帯が「狸小路」と呼ばれるようになりました(狸小路商店街公式サイト “狸小路商店街の歴史“より)
現在の狸小路商店街は、1丁目〜7丁目までの7ブロックに分かれていて、商店街の総距離は約1キロ、町と町の間には信号があります(交差点ごとに、全六個)。
雪の多い北海道ならではということで全範囲がアーケードで覆われ、なおかつ中心部(3丁目目と4丁目の間)には市電の駅や、地下鉄南北線の駅への入り口もあります。ただ地下鉄の駅につながっていくタイプの入り口ではなく、地下鉄の駅とセットになっている地下街に通じていくタイプの入り口ですね。
歩いているだけでも楽しい商店街で、実用品からエンタメまで、割となんでも揃っているのですが、以下、歩いた時の様子をまとめてみました。
一丁目入り口付近
狸小路一丁目の入り口付近は、
狸小路商店街一丁目付近では、人工の川である創成川の上の部分が、ちょっとした広場っぽくなっていますが、川(=広場)の向こう側にあるのは海鮮で有名な二条市場(公式サイト)です。
一丁目から二丁目へ
いざ狸小路へ。一番東側から、西に向かって町名後ろの数字が増えていきます。
商店街内ところどころに”歩行者専用”を指示する鉄製の立て板が置かれていますが、全てに狸のイラストが入っています。
一丁目と二丁目の境目付近には大きいディスプレイが用意されている他、
二丁目に入るとペット屋さんがあったり、
コメダ珈琲の地下にメイド喫茶があったり、実用性とおしゃれと居心地のよさを、遊び心で整えたような商店街となっているのがわかります。
規模の大きい楽器屋さんもありました。通り沿いからのぱっと見でも、相当な数のギターが売られているのが分かりますが、音楽教室があったりライブハウスを手配してくれたりというサービスまで、お店を通して請け負ってくれるようです。
楽器や音楽好きな人であれば、観光客であったとしてもここで興味を引っ張られてしまうことになるかもしれません。
三丁目
狸小路二丁目から、
三丁目へ。
狸小路三丁目には、コンテナを改造したボックスで営業しているお店があったり、
地下鉄駅と地下街への入り口があったりという、一見して中心部っぽいたたずまいとなっています。
札幌市電とラッピング電車
さらに歩いて四丁目方向へ進むと、
三丁目と四丁目の間には、
すすきの方面との間を結ぶ市電(札幌市伝公式サイト。すすきの駅の隣が狸小路駅です)が通されています。
もちろん、乗り場も交差点付近に用意されているのですが、
ここで偶然見かけたのが、札幌生まれのボーカロイド・初音ミク(公式ブログ)のラッピング電車でした。
遠目から一発でわかる程度には目立っていて、写真を撮っている人も結構いました。ペイントされている”SNOW MIKU 2021(公式サイト)”というイベント開催に合わせたラッピングだったようです。
もちろん、ラッピング以外の普通の市電もバンバン走っているので、すすきのの交差点付近で行違う市電に札幌の繁華街を感じたように、
それぞれ三丁目サイド、四丁目サイドを行き来する市電に”狸小路の真ん中”を感じさせられたりします。
そして、やはりここにもファイターズのペナントがありました。市電の手前に、上沢投手バージョンです。
この通り(国道36号線)を札幌駅方面を背にして歩いていくと、すすきのの交差点前に出ます。
反対にすすきの方面を背にして札幌駅方面へと歩いていくと、市電は南1条通りで”西四丁目”駅を目指して左折しますが、そのまま直進すると大通り公園へ、さらに直進すると札幌駅方面へと進みます。
札幌駅前と狸小路・大通公園・すすきの界隈の間には、雪の無い季節であれば普通に歩けてしまう、にもかかわらず冬季は果てしなく遠く感じてしまう(とても歩ける距離だとは感じられない)という、少なくとも観光客にとっては中々不思議な距離があります。
四丁目
四丁目に入ると、歩道の中央にはマスクをしたたぬきの人形が置かれていますが、
他には家系ラーメンがあったり、
お土産屋さんがあったりします(”たぬきや”さんではライブカメラも用意されています。たぬきやLIVEチャンネル “[LIVE CAMERA]札幌 狸小路 ライブカメラ(4丁目)“)。
五丁目
さらに進んで五丁目へと向かうと、本陣狸大明神社(通称”狸神社”)があります(参考:北海道公式観光サイト “本陣狸大明神社“)。
狸小路商店街の100周年を記念して作られた狸神社は、元々四丁目に作られたのち、五丁目に移転されたようです。
他、このレモネードのお店(COOL DE LEMON.=クールドレモン)も、結構光っていました。
昨今はやりのサブスク方式(月額制サービス)のお店で、月額2500円で毎日一杯レモネードが飲めるようです。二日に一回飲みに行ったとして、月15日計算で166円。妥当といえば妥当な値段ですね。
付近にはガチャのお店もありますが、
“札幌限定だらけ”とかではなく、割と普通のガチャが多かった記憶があります。どちらかというと地元民向けなのかもしれません。
ここにも楽器屋さんがありました。一つの商店街に楽器屋さんが二軒って、中々音楽好きに優しい商店街な気がしますが、壁一面にびっしりギターとストラップがかけられている様子が、通り沿いからうかがえます。
他、狸小路の五丁目では、商店街の中にホテルがあったことにも結構びっくりしました。
二軒(からくさホテル、VISTA SAPPORO)が軒を並べています。
六丁目
狸小路の六丁目で目を惹かれたのは、五丁目同様、通り沿いにホテル(ドーミーイン)があるということと、
あとは狸小路から派生した細かい路地にもお店が軒を連ねているというところでしょうか。
結構おいしそうなお店がたくさんあります。魚介類を使ったお店が多めですが、やはりジンギスカンもラインナップに加わっています。
七丁目
六丁目から、七丁目へ。
入り口手前にして、六丁目までとはアーケードの作りが異なっていることが分かります。
七丁目界隈はぱっと見閑散としているように見えたのですが、
入り口付近に通好みっぽい雰囲気を醸すお店があったり、
いかにも狸小路っぽい、気軽に入れそうなおしゃれなバーがあったり、
中古レコード店にはシャッターアートがあったりと、ぼちぼち見どころがある感じの商店街となっていました。
総じて
狸小路商店街は、歩いているだけでも楽しくなる商店街です。
1~7丁目まで、どこも均等に面白かった記憶がありますが、特ににぎやかだったのはやはり市電の両サイドにあたる3・4丁目付近でしょうか。他2丁目には結構面白いお店が多かったような記憶がありますし、ホテルがある5・6丁目も中々インパクトがありました。
目当てのお店が何軒かあれば、狸小路だけで半日以上時間をつぶせるのではないでしょうか。
「一丁目から七丁目まで(あるいは七丁目から一丁目まで)歩く」と一丁目(七丁目)の時点で思うと結構距離があるように感じるのですが、いざ歩いてみるとそこまでの長さは感じませんでした。
アクセス
地図では五丁目付近にピンがさしてありますが、商店街は地図上ここから左右に伸びています。市電の狸小路駅は三丁目と四丁目の間です。