【街歩きと横浜史/JR桜木町駅傍】鉄道開通と鉄道創業の地(後)

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日本初の鉄道開通へ 3

鉄道開通

“横浜道”開通の翌年である1870年(4月25日)に着工した鉄道工事は、その約2年後の1872年(6月12日)に全線が竣工すると、同年10月14日には横浜・新橋間にて、日本初の鉄道の営業運転が開始されました。

平成6年=1994年にはこの事を記念する形で、10月14日が”鉄道の日”に指定されています。

参考

初代横浜駅前(現・JR桜木町駅前)と、鉄道関連記念碑

以下、初代横浜駅=現JR桜木町駅周辺に残された”鉄道開通”関連の史跡をご紹介します。

初代横濱駅と、エドモンド・モレル(移転済資料)

かつてはJR桜木町駅の南改札を出てすぐのところに、初代横浜駅の様子など、日本初の鉄道敷設に関する様々な観光案内が用意されていました。

例えば鉄道創業の地として、初代横浜駅であった時代のはじまりの様子や、

かつての横濱停車場の果たした役割や、旅客業の他に新たに始まった貨物運送についてなどなど。

その昔(=開通当時)の横浜駅(初代)界隈の様子が様々展示されていたほか、

日本初の鉄道敷設に多大な尽力をした英国人鉄道技術者、エドモンド・モレルさんのレリーフ、

さらには、

横浜港周辺の鉄道関連史跡の様子などなど。

これらは全て”現・JR桜木町駅”を利用するお客さんを出迎える形で設置されていたのですが、現在は、JR桜木町駅南口傍に位置する旧横濱鉄道歴史展示(公式サイト他、下記)に移設されています。

参考

開業当時の横浜駅と鉄道

JR桜木町駅のみなとみらい側(南改札傍の東口付近)に位置する駅前広場にかかっている歩道橋横には、明治20年の横浜駅(現・JR桜木町駅)前の様子が、カラーのパネルとなって掲げられています。

写真中央に位置する噴水塔は、日本で初めて横浜に近代水道が引かれたことを記念し、当時の横浜駅(現JR桜木町駅)前に設置されたもので、説明書きには「横浜水道記念館に保存されています」とあるのですが、残念ながら現在水道記念館は全面閉館しています。

ちなみにこの噴水には、1987年(昭和62年)、近代水道設置100周年を記念して作られた二基のレプリカがあって、うち一基が港の見える丘公園内・山手111番館横に設置されています(もう一基は当時の横浜の水源であった津久井郡津久井町に寄贈されたようです)。

参考

“鉄道創業の地”記念碑

JR桜木町駅の新南口改札を出てすぐのところに、”鉄道創業の地”記念碑があります。

結構立派なモニュメントになっています。

「ここに初代横浜駅があった」ということと「日本で初めて、鉄道の営業運転が開始された地である」ということを同時に記念する碑でもありますが、

碑自体は大きな三角柱的な作りとなっていて、そのうちの一面には”鉄道創業の地”とその由緒が刻まれています。

他の二面には、創業当時の横浜駅の様子、

開通時の時刻表・運賃が記載されていますが、

時刻を表す漢字に”字”が当てられているあたり、なんだか新鮮です。

すぐ傍には、毎年春に一帯を彩る”モレルの桜”が植樹されています。

“創業碑”すぐ裏手が”モレルの桜”で、

そこから少し歩いたところには、こちらもやはり日本初の鉄道開通を記念しての植樹であるという(2012年3月植樹)、”汽車ポッポの桜”も用意されています。

参考

東横浜駅跡/震災復興後の桜木町の碑

桜木町駅南改札西口方面には、出てすぐのところに駅前広場がありますが、その一角に、旧横浜駅から分離した貨物駅である、東横浜駅跡の碑があります。

旧横浜駅、初代横浜駅というと旅客運送の華やかさの方にのみ目が行きがちですが、その陰にあったもう一つの世界が、碑文に刻まれています。

その右隣にあるのは、

“震災復興後の桜木町の碑”及び”開港の道(道中赤レンガ倉庫などを経由して港の見える丘公園まで向かう、海沿いの街歩きコースです)”スタート地点の標です。

参考

アクセス(鉄道創業の地)

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