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【開港都市・長崎の風景】長崎歴史文化博物館(路面電車桜町駅下車)

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【開港都市・長崎の風景】長崎歴史文化博物館(路面電車桜町駅下車)

長崎奉行所跡の”海外交流”博物館

長崎歴史文化博物館(公式サイト)は、路面電車長崎電気軌道公式サイト)の桜町駅下車後少し歩いたところに位置する、主に海外との交流やそこから生まれた長崎の文化等の研究成果について、幅広く紹介された博物館です。

路面電車の駅からは少し距離があり、初見時には道中やや不安を感じさせる細い道等もあるのですが、スマホのマップがあればほぼたどり着ける感じの位置にあります。かつて長崎奉行所があったところに作られた施設のようで、館内には奉行所が復元された一角もあります。

メインテーマは、長崎での海外交流史です。

総じて、日本史の中世・近世史や近代史(およそ16世紀~19世紀の日本史)、中でも海外交流史(南蛮貿易や朱印船貿易、いわゆる”4つの口”を経由した国際交流、開国期以降の日本外交)に興味がある人であればかなり楽しめる施設になっているので、ある程度の時間を見込んだ上での訪問がお勧めです。

入り口から館内に入ると、

受付横にて坂本龍馬のお出迎えがあり、二階の常設展示コーナー(奉行所の復元ゾーンも二階です)、三階の企画展示コーナーへと進みます(エレベーターも用意されています)。

館内の常設展示

歴史文化展示ゾーン

常設展示ゾーン一つ目の見所は、海外交流史のエリアから始まります。

恐らくは、博物館を訪れる大半の人が「まずはここから見たい」と思うところではないかと思いますが、長崎を起点とした朱印船貿易(対中国=明、東南アジア貿易)、南蛮船(スペイン・ポルトガルの商船)や紅毛船(オランダ・イギリスの商船)との貿易(特に前者の南蛮船との交易が南蛮貿易と呼ばれました)の歴史、江戸時代の”4つの口”の一つとして進められた出島でのオランダ貿易、19世紀開国期の海外とのやり取りや、それぞれ取引された品についての解説や展示が行われています。

丁寧な歴史解説や数々の展示品にも目を惹かれるのですが、中には日本に初めて写真技術が持ち込まれた当時の技術で写真を写してくれる(無料)コーナーをはじめとする、体験型コーナーにも興味を惹かれるものが用意されています。

長崎奉行所ゾーン

常設展示フロアもう一つのメインは、かつてこの地にあって長崎を統治していたという、長崎奉行所の再現コーナーです。

16世紀の長崎県域には戦国時代から続く複数の大名家が存在していたものの、貿易港・長崎の街は城下町として栄えたのではなく、町人の街として栄え、その町人の街を長崎奉行所が取り仕切っていたという形で統治されていました。

その”江戸幕府の出張所”のような機関が、かつてあった場所にて蘇ったという形の一角です。

割と隅々まで再現されている上(当時のトイレ=厠も再現されています)、とにかくスペースが広いので、ゆっくり時間をかけて見て回ると、本当にかつての奉行所の中にいるような気分になれるかもしれません。

長崎港と西欧について

別記事にまとめました。

近世欧州との交流、織豊政権から江戸時代へ

19世紀の長崎開港と近代西欧

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