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【2022秋の上信越ドライブ その5】志賀草津高原ロード(長野・群馬県境の山道)
長野県から温泉地・草津へ
“浅間・白根・志賀さわやか街道”と”志賀草津高原ロード”
道の駅”花の駅千曲川“(公式サイト)前を通る国道117号線は、長野県飯山市の伍位野交差点で、そのまま長野県内を走る国道117号線と、群馬県長野原町にある大津交差点に向かって伸びた国道292号線に分岐します。
このうち、後者の国道292号線は、国道沿いにある道の駅・北信州山ノ内(山ノ内町公式サイト)付近から志賀高原や草津等を経由し、前記した群馬県長野原町の大津交差点までの区間が、“浅間・白根・志賀さわやか街道”(公式サイト)と呼ばれます。
この区間は、地点の高低差関係なく、とても快適なドライブコースとなっているエリアなんですね。
さらに、”浅間・白根・志賀さわやか街道”の区間内、スキー場で有名な志賀高原エリアの入口にあたる大きな交差点(蓮池広場付近、左には志賀高原山の駅への分岐となる白樺ルートがあり、上りルートの向かって左手には”志賀高原”の表示が用意されています)と、国道沿いにある志賀パレスホテル(公式サイト)の手前交差点付近までの高山部が“志賀草津高原ロード”と命名されています。
前記”さわやか街道”のうち、特に高山部がこのように名づけられています。
長野県内の国道117号線沿いから群馬方面に抜ける、あるいは草津や長野原など群馬県内から長野方面に抜ける場合に便利なのが国道292号線ですが、その国道292号線のうち一部区間が”浅間・白根・志賀さわやか街道”で、さらにこの区間のうちの一部(山野部)が”志賀草津高原ロード”である、という位置関係です。
後者の”高原ロード”の方は積雪のため冬季は閉鎖されるようですが、雪の無い季節、特に紅葉の時期には、”さわやか街道””高原ロード”共、格好のドライブコースとなります(参考:草津町公式サイト “志賀草津高原ロード(国道292号線) 通行規制情報“)。
志賀草津高原ロード
紅葉目当てだったとはいえ、時期は9月の最終週。高山エリアとはいえまだ紅葉には少し早かったようで、視界の大半はどこか新緑の季節を思わせるような風景となっていましたが、どこか雪の無い季節の北欧を思わせるような一帯のドライブは、それでもとても爽快で快適です。
国道が高所に登りきる前は、背の高い木々に囲まれたエリアを走ったりもするのですが、
ドライブコースの高度が上がるにつれ、見通しも良くなってきて、所々に色づき始めた木々も見えてきます。
“高原ロード”は活火山である草津白根山(気象庁公式サイト “草津白根山“)も通るので、道路すぐ傍の緑が硫化水素の噴気でやられてしまったような様子が見えるなど、それとなくその特性が伝わって来たりもします。
どこか、箱根の大涌谷を思わせる風景ですね。
道中には、有毒ガス(H2S=硫化水素)の噴気発生を理由とする駐停車禁止エリアも設定されているほか(スマホ撮影したドライブ動画をスクショしました)、
見学可能エリアが制限されていたり、
高所にいたってもそれを連想させるような風景を持っていたりもします。これもまた、”高原ロード”の表情の一つですね。
高山部でも一部緑が色づき始めていた他、
付近の山々への見通しも良くなり、
その中に自分が通ってきた道も見えるなど、まさに絶景となっていきます。
中には、パーキングに車を止めて付近を散策できるような道が用意されていたりすることもあるのですが、
そこはやはり上信越エリアの山間部ですということで、いつもの注意も必要になります。
日本国道最高地点
国道292号線、中でも志賀草津高原ロードで随一の知名度を持つ人気スポットは、恐らく”日本国道最高地点”ではないでしょうか。
ここが、日本国内に通された全ての国道の中でもっとも高い地点にあたるようで、
“高原ロード”はかつて”草津街道”として機能していた道でもあるようです。
現在の国道292号線の一部区間は、かつては中山道の高崎宿から信州街道と並走し、草津温泉を経由して善光寺へと通じていたという、温泉地を中心とした旧街道(草津道=草津街道)を形成していたんですね(参考:日本三名泉 “草津(信州)街道“)。
“日本国道最高地点”はまた、国道292号線や志賀草津高原ロードの中でも最高地点にあたるということで、パーキングから望める風景もまた、絶景です。