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【富士箱根の四季】箱根の紅葉めぐり -箱根美術館の秋-
about 箱根美術館
箱根美術館(公式サイト)は、戦前日本の神道系新興宗教の教祖(岡田茂吉)が建てた美術館です。
箱根の自然のど真ん中にあって、四季折々の景観が楽しめるという美術館であるあたり、古来よりその地その地に固有の神(神話)と共にあった神道の世界や、その系列の宗派の信仰心とも相性がよさそうではあります。
ただし、もちろん、入館にあたって信仰心がどうだということは特に条件に付されていないようです。
元々がそういうルーツの上にあるので、所蔵されている美術品だけがどうだではなく、景観の良さについても折り紙付きだ、というような保証にはなりそうな部分ですね。
箱根美術館の秋
箱根強羅公園を出た後は、そのまま箱根美術館へ。
そもそも強羅公園に入る前、公園上駅でケーブルカー下車後に目に付いたのは、開館早々の箱根美術館の入館(入場券購入)待ちの人の列だったのですが、その理由は、入場後すぐに理解できました。
まさに今がピークの紅葉と、
秋晴れの組み合わせです。
箱根美術館では、
入り口付近から、順路に沿って、
盛況な状態が続いていたのですが、
庭園中ほどより奥では、方々で、特に紅葉と青空のコントラスト等を狙った人たちが、
木の下に集う様子も、公園内の風景の一部となっていました。
日本庭園は、まさに今がピークの紅葉との相性が抜群です。
どうしても、季節の風物詩に吸い寄せられてしまいますよね。
美術館入館すぐのところにある川沿いに咲いていた花、
真っ赤になった紅葉や、
秋晴れの青空とのコントラスト等々。
強羅にある通称”大文字山”こと明星ヶ岳では、大文字焼き跡も見えていました。
美術館の展示品
順路の一番奥、庭園を見下ろす位置に美術館の本館があります。
展示室の間にあるロビーのような一画の窓からの風景が絶景で、
どこか大画面の4K液晶ディスプレイのように見えたりもします。
常設展示には、
いわゆる”火焔土器”と呼ばれる、新潟県で出土された縄文時代の縄文土器、
国の重要文化財になっている埴輪”天冠をつけた男子”の他、
同じく古墳時代の出土品である”壺をささげる女子”の埴輪、
これも古墳時代のものである、ウサギの埴輪などが展示されています。
中学生時代、あるいは高校生時代に社会の教科書や資料集でしばしばお目にかかったような出土品の実物を間近で見れる機会ってそうそう無いですが、その意味では来館を前に楽しみにするに足る常設展示のクオリティです。
実際その場で対面すると、割としげしげと見入ってしまいます。
季節が季節ということだとどうしても庭園内の様子に気を惹かれてしまいますが、美術館の展示は美術館の展示で興味深い品が揃っているので、オールシーズン楽しめる施設ではありそうですね。
アクセス
箱根登山ケーブルカー、公園上駅が最寄りです。