新山下と横浜港
横浜沿岸部今昔

昨今ではみなとみらい線・みなとみらい駅を中心とするエリアや横浜駅東西口を中心とするエリアなど、大型商業施設の華やかさが目を引くようになって久しい部分もありますが、基本的に横浜の中心部、中でも現在のみなとみらい線沿線は、港町として発展してきた”横に浜がある”エリアに該当します。
ということで、元々は海(あるいは入り江)だったところも含めて、今でも”海と隣り合わせ”のエリアが延々続いていることも沿線の持つ個性に挙げられますが、例えば山下ふ頭や現在の新山下エリア(参考:ちどり坂)、さらには本牧ふ頭などは、江戸時代(17世紀)に作られた吉田新田や、戦前に竣工した新港ふ頭などと並び、”後から作られた陸地”に該当します。
元々は海上だったエリアが今では陸地になっている、ということですが、それもまた”日本の中の横浜”に求められた開港都市としての役割あっての故だ、ということですね。
山下公園(横浜市公式サイト)エリアや象の鼻エリアも然り、かつては外交の進捗や港湾開発と共にあったという観光スポットですが、現在は山下ふ頭や新山下エリアにおいても、観光地化を目標に含めた再開発が進んでいます。
tycoon跡地・かき小屋(現在は閉店)

ということで、その昔の倉庫街からの変貌が著しい、昨今の山下ふ頭・新山下エリアですが、観光をメインとした再開発の途上にあって、かつての名物店・エスニック料理レストランのtycoonが閉店したのは、今をさかのぼることボチボチ10年前になるという2015年のことです(参考:タイクーン 《TYCOON》日記 “閉店のお知らせ“)。
同地にて四半世紀の歴史を刻んだ名物店だったからだということなのか、その翌年、tycoonの協賛を連想させる”by tycoon”の文字入り看板を有す、かき小屋がオープンしました。

“ミルキー鉄男のかき小屋”(公式サイト)は、牡蠣の本場・広島でも浜焼きを売りとしている名物店ですが、横浜・新山下でも広島でのスタイルそのままに牡蠣を食べさせるお店として営業していました。

おいしそうな牡蠣の他、

ホタテなど。

店員さんが親切だったおかげもあって食事の時間自体を楽しむことが出来、なおかつものすごくおいしい浜焼き風海産物を楽しむことが出来ました。
残念ながら新山下のかき小屋は現在閉店してしまっていますが、その後コレットマーレのレストラン街などでも牡蠣の浜焼きを楽しむことが出来る時期がありました(こちらも、現在は閉店しています)。
現在、特に”みなとみらい線沿線でかき小屋風のかきを”という場合。
“居酒屋 浜の牡蠣小屋 関内本店”(公式サイト)にて楽しむことが出来ます(JR根岸線の関内駅が最寄り、みなとみらい線であれば日本大通り駅が最寄りです)。
その後 -UNION HARBOR、Re : Journal-
現在、かき小屋が営業されていた”元・tycoon”跡地では、結婚式場/イベントスペースのUNION HARBOR(公式サイト)、およびレストラン/バーのRe:Journal(公式サイト)が営業されています。
タグ