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【開港都市・新潟の風景】旧第四銀行住吉町支店
旧第四銀行住吉町支店
ロケーション
信濃川河口付近の左岸に位置するみなとぴあ=新潟市歴史博物館の周辺には、旧新潟税関庁舎や荷揚げ場、保税倉庫など開港当時を思わせるような施設がいくつか残され、あるいは復元がなされていることから、付近一帯は今も旧・新潟港時代の雰囲気を色濃く持っています。
信濃川沿いの遊歩道に立てられたガス灯風の電灯なども、その雰囲気を補佐している感じですが、
2005年(平成17年)に有形文化財登録された旧第四銀行住吉町支店もそんな一画にあって、
現在、通年で9:30~21:00の見学が可能です(月曜休館。詳細は公式サイトへ)。
“二代目・新潟市役所庁舎”風に作られたみなとぴあと並んでもそん色なく見える建築物は、1927年(昭和2年)に、現在の中央区住吉町(国道7号線沿い、柳都大橋付近)にて竣工しました。
昭和2年当時の住吉町は地域一帯の商取引や金融取引の中心地だったようですが、住吉町支店の建物は道路建設の一環として立ち退きを余儀なくされたため、平成15年に現在地(中央区柳島町2丁目)に移築・復元されます。
信濃川のほとりにあって、すぐ向かい、
というよりは”お隣さん”にはみなとぴあ(新潟市歴史博物館)があり、
信濃川の対岸には朱鷺メッセ(公式サイト)があるという、かつての立地にせよ、現在地にせよ、新旧それぞれの新潟の中心地に位置していることを思わせます。
館内へ
館内に入ってみると、吹き抜けとなっているロビーは、
1階からも2階からも見学できるほか、
天井の高い会議室なども見学できます。
威容のある外観共々、当時の日本が国運を賭して目指した方向性が伝わってくるような内装も特徴的なのですが、
そんな洋風尽くしの館内にあって、どこか心が落ち着く和室なども用意されています。