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【開港都市・新潟の風景/2021】萬代橋と信濃川

新潟市中心部

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【開港都市・新潟の風景/2021】萬代橋と信濃川

萬代橋

about 萬代橋

信濃川の河口付近と関谷分水路に挟まれて日本海に面している、いわゆる”新潟島”(新潟市公式サイト新潟島エリア“)と呼ばれている一帯は、古くは10世紀頃から水上交通の要所として栄え、江戸時代以降は各種の貿易や商取引で栄えていました。

その新潟島中心部の東端からJR新潟駅に向かう形で架けられた橋が、現在国指定重要文化財となっている、萬代橋です(国土交通省 北陸地方整備局知るほどなるほど萬代橋“)。

「いつまでも橋が続き、新潟の街が発展するように」(同)との祈りが込められた命名と共に竣工した萬代橋でしたが、明治19年=1886年に竣工した初代の萬代橋(木造)は、残念ながら明治41(1908)年に古町にて発生した火災で焼け落ちてしまいました。

大火後、初代の萬代橋は二代目萬代橋となり(明治42年=1909年12月竣工)、やがて昭和4=1929年8月に、現在の三代目萬代橋が竣工します。

萬代橋へ

橋上には、現在、国道7号線と17号線が通されているようです。

国道7号線は新潟市中央区(萬代橋傍の本町通七番町)と青森市内を結び、国道17号線は同じく新潟市中央区(7号線の起点と同じです)と東京都内(中央区日本橋)を結んでいます。ここに国道4号線(=昭和通り)が通されたルートを加算すると、国道7号線の終点(青森市内)と国道17号線の起点(日本橋)が結ばれることになり、東日本をぐるっと一周する一般国道のルートが出来上がります(参考:国土交通省・北陸地方整備局 “道路情報提供システム“、e-Gov “一般国道の指定区間を指定する政令“)。

新潟、青森、日本橋の三点が近いのか遠いのか、さすがに近くはないでしょうが、”ここからこの道をひたすら歩く、あるいはドライブすれば青森や日本橋に到達できる”と考えるとどこか身近にも思えてくるという、そんな不思議なエリアに架かっている由緒ある橋が萬代橋だということになりそうです。

橋の両側には萬代橋についての説明書きが複数置かれていますが、

現在の橋の由緒や構造の他、

歴代萬代橋についての歴史等、かなり詳細にまとめられています。

JR新潟駅側から、新潟島エリア方面へ。

橋に入る手前のスペースがかなりゆったりしているのが特徴的です。

石碑とやすらぎ堤

新潟島エリアの東端には、市制100周年を記念して作られた”新潟ブルース歌碑”(”新潟ブルース”は新潟出身の作詞家、山岸一二三さんの作詞です)や、

二代目萬代橋を渡った高浜虚子が詠んだ句を記念した碑などが置かれています。

いずれも、萬代橋のすぐ傍に位置しています。

JR新潟駅側の岸は、”信濃川やすらぎ堤”と命名された遊歩道となっていて、

萬代橋上から、

下に降りる階段が作られています。

信濃川

信濃川の河口方面には、柳都(りゅうと)大橋が見えています。橋の向こうの高層ビルは、2002年竣工のコンベンションセンター等複合施設である、朱鷺メッセ(公式サイト)です。

柳都大橋の反対方向には八千代橋が架かっていますが、どちら側を向いても際立つのは、やはり日本一長い川である信濃川(国土交通省 水管理・国土保全信濃川“)の大きさです。

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