この記事を読むのに必要な時間は約 1 分3秒です。
【00年代の函館 その12】鯨族供養塔(函館市内、千歳坂沿い)
鯨族供養塔
鯨族供養塔(函館市公式観光情報 “鯨族供養塔“)は、食用や油の採取を目的に捕えられた鯨(くじら)の供養のために作られた供養塔です。
基坂や金森赤レンガ倉庫などがある一帯からは、やや離れたところに位置しています。
石碑の上に据えられているのはセミクジラ(国立科学博物館 “セミクジラ“)の模型ですが、セミクジラは現在、イギリスの生物学者によって立ち上げられた自然保護団体・IUCN(International Union for Conservation of Nature=国際自然保護連合)のレッドリスト(IUCN RED LIST of Threatened Species)で絶滅危惧種に指定されています(レッドリストについて、参考:環境省自然環境局生物多様性センター“いきものログ“内、”レッドデータブック・レッドリストの概要“)。
鯨を供養する石碑や鯨塚は全国に点在しているようですが、函館では1957(昭和32)年に、捕鯨船の元船長兼砲手によって建立されました。供養塔にセミクジラの模型が用いられた理由については1.セミクジラの鯨肉が美味しかったこと、2.今や絶滅危惧種に指定されていること、などが主な理由となったようです。
参考:函館市公式観光情報 “鯨族供養塔“、碑文については南北海道の文化財 “鯨族供養塔”