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【横浜街歩き/元町・中華街エリア 西洋館のクリスマス 2】元町公園のクリスマス
元町公園名物・電話ボックスの前にある西洋館が、山手234番館です。
紅葉がわずかに残っている状態でクリスマスシーズンを迎えました。
山手234番館のクリスマス -イタリアのクリスマス-
キリスト教は国教ではないものの、国民の大半がカトリックの信者であるというイタリアでは、クリスマスは身内で楽しむという過ごし方が主流のようです。
横浜市イギリス館で展示されている”英国のクリスマス“もそうでしたが、ホームパーティー風の華やかさが目を引きます。
手すりに飾り付けがされた階段を登って二階に進んでみると、ここもホームパーティー風の飾りつけがされた部屋でした。
シックなウェイティングルーム風の飾り付け。
暖炉があって、ツリーがあってというおなじみの風景。
窓の外に目をやると、元町公園に紅葉が残っているのもわかります。
新緑の季節には鬱蒼と葉が生い茂る山手234番館前も、今は木々が冬を迎える前の最後の色づきを見せています。
エリスマン邸のクリスマス -モナコ公国のクリスマス-
山手234番館のとなりにある西洋館(1927年建築)は、喫茶店”えの木てい”。
そのえの木ていの山手本通りを挟んだ向かい、元町公園の中心に位置するのがエリスマン邸です。
窓の手前に置かれたロウソクと、窓外の風景。
テーブルの飾りつけも華やかでした。
もちろん、ツリーも華やかです。
ベーリックホールのクリスマス -ドイツのクリスマス-
エリスマン邸のすぐとなりにある西洋館が、ベーリックホールです。
個人(イギリス人貿易商・ベリックさん)の邸宅が、後に外国人学校(セントジョセフ・インターナショナルスクール)の寄宿舎として使われることになりました。
ベーリックホールでテーマにされているのは、ドイツのクリスマス。
ドイツのクリスマスも、同じくキリスト教圏のイギリスやイタリア、エストニアやモナコ公国同様、年中行事の中でも最重要なものとして位置づけられています。
記念日を祝うスタイルは、日本でいうところのお盆や正月を連想させるような、ホームパーティー風のクリスマスが主流です。
イタリアがローマ・カトリックの総本山であるヴァチカン市国を含んだ国で、今でも根強いカトリック信仰があるとすると、イギリスの国教会やプロテスタント発祥の地であるドイツのキリスト教は、歴史的には新教の色を強く持ち、今に至っています。
ただし、国王(ヘンリー8世)の政治的な理由からローマと袂を分かった英国教会は、カトリックの教え一般に対して批判的であったわけではなく、またドイツにしてもカトリックの世俗的権威であった神聖ローマ皇帝の国(神聖ローマ帝国)を沿革に含む点から、それぞれ旧教(カトリック)とは強い縁があります。
広い邸宅の全てがクリスマスモード一色になったという飾りつけでは、ツリーに囲まれた暖かい暖炉と共にある一家団欒の空気のようなものが表現されていたり、
白銀の世界の中そりを引いているトナカイさんが、プレゼントを持ったサンタさんを待っている様子が表現されていたりと、中々豪華な感じです。
エントツから室内へと降りてきて、
プレゼント配り。
アクセス・開館情報
全館共通イベント「世界のクリスマス」12/1~12/25
山手234番館
開館時間:9:30~17:00(7月・8月のみ、~18:00)
休館日:毎月第四水曜日、年末年始(12/29~1/3)
エリスマン邸:アクセス・開館情報
開館時間:9:30~17:00(7月・8月のみ、~18:00)
休館日:毎月第二水曜日、年末年始(12/29~1/3)
ベーリックホール
開館時間:9:30~17:00(7月・8月のみ、~18:00)
休館日:毎月第二水曜日、年末年始(12/29~1/3)