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【群馬/新潟青春18きっぷ旅:二日目その4】村上駅からの羽越本線・車窓風景

日帰り旅/国内小旅行

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【群馬/新潟青春18きっぷ旅:二日目その4】村上駅からの羽越本線・車窓風景

村上駅発、鼠ヶ関駅へ

鼠ヶ関駅への羽越本線

白新線・羽越本線を乗り継いで新潟駅から村上駅へ。村上駅到着後は乗り継ぎの合間時間を縫って、一時間弱の村上街歩きへ。

15時30分少し前に村上駅前を出発し、16時20分の10分程度前には村上駅に着いていたかったという、実質一時間に満たなかったという短時間の街歩き観光ではあったのですが、時間相応に村上の街の空気に触れることが出来た後で、再び羽越本線へ。

次の行程は、16時20分発の羽越本線・酒田駅行きに乗車して、新潟県・山形県の県境に位置する、鼠ヶ関駅(JR東日本公式サイト)までの旅です。

タイムテーブル的にはともかく、路線としては”村上駅まで”の羽越本線とひとつながりになった路線なので、例えば羽越本線を走る特急いなほ号(JR東日本公式サイトジョルダン)に乗車すれば細かい乗り継ぎをせずに(新潟・秋田間を)一気に進むことが出来るというように、最終的には酒田駅のさらに向こう、秋田駅まで伸びています。

ところで、村上駅までは主に田んぼの中をひた走ってきた羽越本線は、村上駅から先では車窓からの風景が一変するのですが、このことも今回の18きっぷ旅の楽しみの一つでした。

村上駅出発

駅到着後、簡単な夕食をということで、駅の売店でおにぎりや鮭の昆布巻き等を買っていると、既に電車は入線していたようです。なんだかんだで結構ギリギリの時間でした。

早速、村上駅名物・カラフルな塩引き鮭の間を通って、隣のホームまで。

目的の電車はホームの奥の方に停車しているので、やや気持ちが急いてきます。

そういえば長崎の路面電車がこの形の停車をしていたことを思い出しましたが(参考:長崎電気軌道(長崎の路面電車)乗車位置について)、同じホームに停車する電車の行き先が一通りではなく、乗り場によって区分されているという形ですね。

村上駅の二番線ホームであれば、ホームの端に停車するのが酒田駅方面、中ほど寄りに停車するのが新潟駅方面行き電車です。

同じ方向に向かっているんだけど運転距離が違う電車、例えば京浜東北・根岸線でいうところの”桜木町駅行き”、”磯子駅行き”、”大船駅行き”が同じホームに同じように停車するというようなことではなくて、そもそも向かう方向や路線が違う、京浜東北・根岸線でいえば大船駅行きと大宮駅行きが同じホームから出発する、その場合の行き先区分は電車の停車位置によっている、といった分け方です。

なので初見だと一体何のことを言っているのか、どんな指示を出しているのかという、指示の意味するところがいまいちつかみづらい部分があるのではないかとも思えてくるのですが(個人的には、長崎の路面電車乗車時には、この停車位置の意味を把握するまでの間、かなり混乱しました 笑)、繰り返すと、この場合同じホームの奥の方に停車している電車は酒田行きで、ホーム中ほどに停車している電車は新潟行きです、ということですね。

同じホームに行先の異なる二本の電車が停まっているという、このちょっと不安をそそられる状況に改めて斬新さを感じつつ、いざ、酒田行き羽越本線へ。

改札の向こうで徐々に遠くなっていく、ついさっきまで少しばかりの時間歩いた村上の街や、遡って村上駅に到着したときのことなど思い出しつつ、

電車の車内へ。ここでまた少々、改めて新鮮な気分を味わうことになりました。

どういう需要があってこうなったんだろうと思わせるような、かなりスタイリッシュ、かつ”一人乗車”と”グループ乗車”双方に配慮が行き届いたような作りとなっています。

何か、具体的なリクエストに応えたことによってこうなった、みたいな雰囲気を感じたのですが、エリアが変われば電車も変わるということでしょうか。折角なので、前方の眺めをキープしつつも、車両の中央あたりを望める位置に座ることにしました。

出発時のお客さんの層としては、時間が時間だっただけに下校時の高校生がメイン、そこにボチボチ地元の大人の人が乗っている感じで、文教地区の下校時間の雰囲気がやや強めです。

心なしか、妙にこの車両の作りがしっくりくるような空間になっていました。

乗客が電車に合わせているのか、それとも利用状況に合わせて電車が作られているのか、その辺はわかりませんが、そんなこんなで、ほどなく羽越本線・酒田行きは村上駅を出発しました。

日本海の海岸線へ

三面川超え

村上駅を出発した電車は、新潟県の最北部を約50分ほどかけて山形県へと抜けていきますが、

村上地方に鮭の恵みをもたらしたという、村上の文化とは切っても切れない縁を持つ三面みおもて川(三面川鮭産漁業協同組合公式サイト)を超えると、電車は日本海側へと抜け、以降延々海岸線に沿って北上します。

“緑”あるいは”黄金”から青へと、車窓から望む風景が鮮やかに変化する瞬間の到来ですね。

内陸部を思わせる風景の中を少し走った後、

三面川に架かる鉄橋へ。

三面川を超えると、

視界には日本海が入って来て、

“新潟島”(新潟市公式サイト “新潟島エリア“)周辺を流れる信濃川沿いにも似たような一帯がありますが、川と海の境界線付近へと進みます。

日本海の海岸線

電車の窓のすぐ向こうには、日本海の水平線が広がっています。

日はぼちぼち水平線方向へ。

ごつごつした岩場との間には道路が一本通されていて(国道113号線と合流しつつ、新潟市中央区と山形・秋田の県境に位置する山形県の飽海あくみ遊佐町ゆざまちを結んでいる、国道345号線です)、

先頭車両の運転席付近からは、進行方向に延々海岸線が伸びている様子が視界に入ります。

所々で田んぼのある風景や、

道路と線路の間で、草が生い茂ったような一帯を通過しながら、

延々海岸線を北上します。

日本海ひすいライン(公式サイト)や、(鯨波駅・青海川駅などを中心とした)信越本線の一部区間(参考:日本海ひすいラインと信越本線からのオーシャンビュー)のような区間のはじまりですね。

三面川を超えた後は、日本海沿いの海岸線を淡々と北上しつつ、

いかにも羽越本線の駅、という雰囲気を醸す間島駅や、

越後早川駅など。ローカル感の塊のような駅を一つ一つ経由して、羽越本線沿い、あるいは日本海沿いの海岸線有数の景勝地へと進んでいきます。

笹川流れ

村上駅から三つ目の駅である桑川駅の先に、国によって名勝・天然記念物に指定されているという景勝地、”笹川流れ”(村上市公式サイト村上市観光協会公式サイト文化庁データベース)があります。

“笹川”は旧集落の名称から、”流れ”は潮流の流れから、それぞれ取られています。

最寄りの桑川駅前にある”夕日会館”(村上市観光協会公式サイト)は、国道345号線沿いに作られた道の駅です(BGM付きのYouTubeライブカメラも用意されています)。

景勝地を海上から楽しむための遊覧船も付近から出ているようですが、

車内からは、日本海の潮流が作りだしたという、

岩場や砂浜を間近に見ながらの移動が続きます。

砂浜以上に岩場が目立つ感じで、

遊覧船以外の船、小さなボートのような船の置き場となっているような、港というよりは湊に近い一帯などが、国道沿いに作られていたりもします。

砂浜が延々続いた後に、道路上に岩場が架かってくるような道もあるようですが、基本的にドライブでも絶景を楽しみながらの時間を期待できるエリアです。

同じ新潟県内ということでは、弥彦山の近くに通された越後七浦シーサイドラインや、寺泊にある”魚のアメ横“へのルート上等々にも、ところどころに似たような海岸線があったように記憶していますが、新潟県内の方々の海岸線に位置する”息をのむようなスポット”が、ここ笹川流れでは延々続いています。

新潟・山形の県境駅へ

“笹川流れ”手前に位置する桑川駅から羽越本線の二つ先、越後寒川駅の手前に至っても、

まだ海岸線の岩場が続いていて、

岩場の向こうには、令和5年現在で人口が約300人強という小さな離島・粟島(粟島観光協会公式サイト)が姿を見せています。

羽越本線で村上駅の一つとなり、岩船町駅からフェリーが出ているようですが(粟島汽船公式サイト)、

同じく日本海上で南西方向に浮かんでいる佐渡島と比べると、割とその大きさが鮮明になるという、小さな島です。

電車は淡々と、終点である酒田駅を目指して走行を続けていますが、

この日の最終目的地である鼠ヶ関駅の二つ手前の勝木がつぎ駅、

その次の駅である府屋駅を過ぎると、

ほぼ車内はガラガラになって、一駅間だけの実質貸し切り運転が始まりました。

相変わらず進行方向の左側には、日没時間の迫る日本海が広がっていて、

その様子を、貸し切りとなった車内から眺める時間が続きます。

鼠ヶ関駅着

気になる事情として、もうまもなく日没時間がやってきてしまうという”時間との戦い”がありましたが、

焦ったところでどうにもならない事情を併せのみつつ”貸し切りタイム”を楽しんだ後、

新潟・山形の県境駅である、鼠ヶ関駅に到着しました。

電車はこの先も山形県内を北上し、最終的には酒田駅まで進みます。

鼠ヶ関駅に到着後、さらにこの先に続く小岩川駅、あつみ温泉駅等々を目指して、ほどなく出発していきました。

主要スポット

村上駅

桑川駅(道の駅・夕日会館)

笹川流れ

鼠ヶ関駅

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