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【横浜観光FAQ】横浜中華街と中華料理(点心・飲茶、四大中華料理と八大中華料理)

横浜中華街

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【横浜観光FAQ】横浜中華街と中華料理(点心・飲茶、四大中華料理と八大中華料理)

about 中華料理

点心・飲茶・食べ放題

点心とは、間食・軽食(主菜とスープ以外の食べ物)のことです。

点心にお茶(中国茶)を付けたものが飲茶やむちゃで、それぞれの起源はお茶とお茶請けの関係にあります。

“お茶請け”が点心、点心に中国茶を足したものが飲茶ですね。

横浜中華街でも、点心が楽しめるお店と飲茶が楽しめるお店、両方用意されていますが、この双方を凌駕する勢いがあるのが“食べ放題”店です。

軽食・間食食べ放題ならついでに主菜や汁物も、飲み物にしても中国茶に限らずアルコールやソフトドリンクもといった形に進化した、点心・飲茶の最終形態のような(あるいは日本向けの)サービスを提供してくれるお店ですね。

食べ放題コースが用意されているお店では”大が小を兼ねている”(なんでもありの中から、あえて点心や飲茶に拘ってみるなど、こだわりのメニューを選択すればOK!)ということで、点心を食べることも飲茶を食べることも可能ですし、そもそも点心のみであれば、食べ歩き店を渡り歩きつつの食べ歩きで楽しむことも出来ます(その場合、セルフで中国茶を用意すれば、”食べ歩き飲茶”となります)。

四大中華料理と八大中華料理について

横浜中華街公式サイト)で中華料理を楽しもうと思った場合、知っておくと便利かつ有用な予備知識として、四大中華料理八大中華料理の区分があります。

“ルーツ”のニュアンスを重視した”菜系さいけい“という言葉で表現されることもありますが、いずれも中国の伝統的な料理のスタイルを区分して取り上げたもので、4つ、あるいは8つの各地域ごとに異なる料理の特徴が提示されています。

四大中華料理

北京料理、四川料理、広東料理、江蘇料理(≒上海料理)は、四大中華料理と呼ばれます。

江蘇料理ではなく山東料理を”四大”に含めるという解釈もあるようですが、山東料理は、新鮮な海産物を豊富に使う他、地産の野菜・穀物等も多く使われ、炒め物、揚げ物、蒸し物、煮込みなど様々な調理法によっていることが特徴とされています。

沿岸部に位置しつつも内陸部に広がる地形、および首都である北京の側近に位置しているという地理上の特性から、家庭料理としての特徴を持つ反面、古来より宮廷料理に強い影響を与えて来たという料理でもあるのが、山東料理です。

以下では、”四大料理”である北京料理、四川料理、広東料理、江蘇料理(≒上海料理)それぞれの端的な特徴をまとめました。北京や四川は内陸部に、広東や江蘇こうそ(上海)は沿岸部に位置していますが、このことも料理の特性に強い影響を与えています。

北京料理 首都・北京を拠点とする料理スタイルです。そのルーツを山東料理に持ち、宮廷料理の影響を受けた上品かつ多様な調理法に特徴があるとされています。北京ダックや炒麺(=やきそば)、烤羊肉(ジンギスカンのルーツ)などが代表的な料理です。
四川料理 香辛料(辣椒=唐辛子や花椒=サンショウなど)を多用する”辛い”料理、特に花椒の麻味(舌が痺れるような辛味)が強いことに特徴があります。麻婆豆腐や回鍋肉などが代表的な料理です。
広東料理 中国南部の広東省を起源とする、シンプルで新鮮な味わいが魅力の料理です。点心や海鮮料理が充実しているほか、蒸し魚や広東焼きそばなどにも人気があります。チャーシュー、ふかひれスープ、酢豚などが代表的な料理です。
江蘇料理 国内では一般に”上海料理”としてくくられる料理です。点心文化の発祥地であり、新鮮な食材を利用した、繊細かつ多様な調理法が特徴です。小籠包、おかゆ、八宝菜などが代表的な料理です。

八大中華料理

八大中華料理は”四大中華料理+4”という形の区分で、福建料理、湖南料理、浙江料理、安徽料理の4つのスタイルが追加されています。”八大料理”も”四大料理”同様、それぞれのエリアの地理的な特性がそれぞれの料理に大きな影響を与えています。

福建料理 中国南東部の沿岸エリアに位置している福建省の福建料理は、四大料理の広東料理や江蘇(上海)料理と同じく、新鮮な魚介類を豊富に利用した調理法が特徴ですが、紅燒ホンシャオのような煮込み料理もあります。他エリアとの関連では、台湾料理に影響を与えたのが福建料理だと言われています。
湖南料理 中国大陸の内陸部に位置する湖南省の湖南料理は、唐辛子が多用され、辛味の強いソースやスパイスがふんだんに使われる、辛い料理であることに特徴があります。”四川”との違いは、花椒の麻味が控えめである点です。
浙江せっこう料理 沿岸部にありながら内陸部にも広がっているという立地の特性から、新鮮な海の幸や山の幸を用いた多彩な調理法を有しますが、香辛料の使用は控えめであり、素材の味が大切にされています。”四大料理”に含まれる上海料理との共通点が指摘されることも多いようです。
安徽あんき料理 新鮮な山菜や川魚を豊富に用い、油を多く用いた濃い味付けが為されるものの、他の中華料理に比べた時に香辛料の利用が控えめである点や、料理に”医食同源”の考え方が含まれている点などにその特徴があります。

四大料理と八大料理、それぞれの豆知識

四川料理と湖南料理 -内陸部の料理と香辛料-

四大料理と八大料理の印象をパッと見でざっくり捉えると、広東省、江蘇省(上海)、福建省など、沿岸部では海鮮が売りとなっている一方で、海からの影響を受けにくい四川省や湖南省など内陸部では、香辛料の利いた辛い料理が売りとなっている、という特徴があります。

この点は例えばメニューに生の魚介類の少ない(大陸国家である)フランス料理と、新鮮な海鮮を豊富に用いた(地中海に面した半島国家である)イタリア料理を比べた時にも同様の傾向が出てくるように感じますが、四川料理や湖南料理では、内陸部で農産物や調味料を豊富に調達できるという特性が生きてくることによって、香辛料の効いた辛い料理が豊富に出てくるようになったようです。

江蘇料理と上海料理

日本では”四大中華料理”のカテゴリに含まれるのは江蘇料理ではなく上海料理である、というケースが多いですが、上海料理は江蘇料理のバリエーションの一つに当たります。

例えば蘇州料理や揚州料理、南京料理なども、上海料理と同じく江蘇料理のカテゴリに含まれる料理ですが、これらはそれぞれが密接に関連し合うことによって”江蘇料理”を作り上げています。

なぜ上海料理の知名度だけが突出しているのかという点については、上海が持つ都市としての知名度の他、日本との直接的な関係の深さ等の理由から、特に知名度が高いのが上海料理なのだという解釈が正しいようです。

山東料理と北京料理・西安料理

山東省から近いところにある北京で発展した北京料理は、多彩な料理法が有名な山東料理の影響を強く受けた料理であると言われています(例えば、北京ダックには山東料理の技法が用いられている、という説もあるようです)。

こと”多彩な調理法”という点では、かつて”長安”と呼ばれた古都・西安の西安料理にも同様の特徴がありますが、西安料理も同じく山東料理をルーツとしています。四川や湖南などと同じ内陸部に発展した料理でありながら”辛さ”(香辛料の多用)のみが個性となっていない、というのが西安料理の特徴ですが、そのバックグラウンドには長い間歴史的に重要な拠点だった古都・長安の存在があります。

シルクロードを通じた東西文化の交流拠点であったことを筆頭に、長安=現在の西安が多くの異なる民族の交流拠点となった、その結果として料理そのものにも多様性が反映される形となって、”辛さ”以外の様々なスタイルが誕生することとなったんですね。

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