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【みなとみらい線沿線さんぽ/春の横浜2024】早朝、春の三渓園へ

三渓園/本牧エリア

この記事を読むのに必要な時間は約 3 分51秒です。

春を迎えた、早朝の日本庭園

満開の桜はもう少し先?

桜の開花予報によると、もうぼちぼち(開花から満開への)頃合いではないかと感じさせられた、3月下旬某日。

随分久しぶりに三渓園公式サイト)まで。

桜の季節の本牧通りや三渓園は、そもそも三渓園に入る前の段階で春本番一色であることがはっきりわかる状態となるのですが、残念ながら本牧通りも本牧桜道もいずれもまだまだつぼみの状態で、それは三渓園の門前に至っても同様でした。

とはいえ、一歩三渓園の門の中に入ったら、そこにあるのは時空を超えた空間です。

この時は朝一(開門時=9時の入園)だったのでなおのことそう感じる気分も高まったのですが、その昔の本牧エリアとも、”想像上の古き良き日本的風景”とも取れる、まさに三渓園然とした景色が眼前に広がります。

桜目当ての訪問だったので、そこはやや残念に感じた部分もなくはなかったのですが、桜目当ての来訪には時期尚早だったというあたりの事情は、秒の単位でわりとどうでもよくなっていきました。

それよりは、ぼちぼち過ごしやすくなってきた季節の、早朝の三渓園の風景を独り占めできるように感じたという、そっちの満足感が勝ることになったからですね。

「桜?残念だったな 笑 まあそれはそれとして、ゆっくりして行ってくれ」とばかりにゴロゴロしている猫も、どこか心地良さそうに過ごしています。

しばらくウトウトしていたところ、カメラを向けると毛づくろいをはじめました。

「朝のこの時間に三渓園に入るの、いつ以来だったっけ?」という感じでもありましたが、お客さんもボチボチ、いるにはいた状態だったんですよね。

なのに、なぜ?

後からわかったこととして、多くの(というか僕以外全ての)お客さんは、順路(参考:三渓園公式サイト “じっくり満喫コース“)を逆から回って行ったようです(桜の見所に近いルートですね)。

結果、この”春の三渓園貸し切り状態”という夢のような状況が偶然にして訪れることになったのですが、この日は内縁地区(文化財などが多く移築されていて、かつては非公開とされていたという、旧原家のプライベートエリアです)や三重塔は回らず、三重塔と並んで三渓園の象徴ともいえる、大池周りをゆっくり散策しました。

三渓園内はどこもかしこも魅力的ではあるのですが、こういう状況の時は、日ごろ人が多く訪れるエリアを優先的に訪問しておきたいところでもありますということで、大池周りを見渡した時に人影を確認できないという状況自体、自分的にはレアな状況でした。

テンションは、否が応でもアップします 笑。

“入園料で体感できる小さな旅”の満足感は、これまでのマックスを振り切りました。

今にして思えば、内苑地区の方を(臨春閣を右手に見る形で、本牧市民公園の手前あたりまでのルートを)ぐるっと回っても良かったのですが、致命的な部分として、そのルートは特に桜を見れるルートではなかったんです。

結局はそこに引っ張られてしまった形ですが、大池へと通じている小さな川に沿うように通された細い道を進んで、初音茶屋、さらには旧東慶寺の仏殿方面へ(参考:三渓園 -初音茶屋、旧東慶寺仏殿-)。

この道を歩いているあたりで、右手からうぐいすの鳴き声が聞こえてきました。今自分がどこにいるのか(=横浜市のほぼ中心部にいる)ということを忘れそうになる瞬間の到来ですね。

「晴天日の朝日の中を、のんびり散歩。いいなぁ」ということをしみじみ感じさせてくれる時間、都心部では(無くはなかったとしても)そうそう味わえるものでもありません。

一歩一歩、一瞬一瞬をかみしめたくなるような瞬間です。

初音茶屋のすぐ右側は、三重塔エリアです(参考:三渓園 -旧燈明寺三重塔-)。

塔へと繋がる坂道もすぐ先に用意されていますが、逆に大池付近から三重塔に上る場合、順路としては最終的にこの付近に誘導されます。

入り口から内苑地区をぐるっと回って外苑地区に入ると、そこに待っているのはお茶やさんエリアですという、そんな一帯ですね。

さらに奥へと進んで、旧東慶寺の仏殿エリアへ。

旧東慶寺仏殿は、”御一新(いわゆる明治維新)”以降維持困難となったことを理由として、鎌倉の地より三渓園へ移築されたという曰くのある、国指定の重要文化財です。

ここに東慶寺公式サイト)ゆかりの文化財があるからだという意味ではなく、三渓園の雰囲気自体、”いかにも横浜”であるというよりは、どちらかというと鎌倉よりのものを感じなくもありません。

やむにやまれぬ事情からの移築だったとはいえ、園内の雰囲気にとても自然に溶け込んでいるように見えますね。

右斜め上には、丘の上に展望台が見えます(参考:三渓園 -松風閣(展望台)と出世観音-)。展望台に向かって右側にまっすぐ進んだところに位置しているのが、三渓園名物の三重塔です。

順路に沿って、矢箆原やのはら家住宅横から、

正面入り口付近へ。

訪問にあたって期待していたものとはやや違ったものでしたが、結果として大満足の朝の時間となりました。

PS.三渓園内でも、わずかながら桜の開花が見られました。引き続き明日3月31日にその様子をアップします。

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