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【about 根岸線】石川町駅前歩道橋(石川町駅南北口間)
石川町駅前歩道橋 -南北口連絡通路-
南口から北口へ
根岸線が“ようこそ、元町へ”の看板の向こうに流れる中村川の真上に通されているため、石川町駅のホームは中村川に直交する形で作られています。
「JR石川町駅のイメージは?」と問われた時に出て来る解答は、人それぞれ、みなとみらい線沿線区間の根岸線各駅の中では屈指の散り方をすることになるのではないかと思ったりもしますが、
そんなこんなで山手地区最寄りが売りの一つになっている駅自体は、山の手ではなく、海へと続く川の上に置かれています。
駅前歩道橋上からの風景
元町商店街側から石川町駅へと向かう時も、駅が近づくにつれすぐ隣に中村川を見ながら歩くことになるのですが、駅の改札を超えて少し歩いたところには、中村川を渡るための、つまり石川町駅の南口・北口間をつなぐための歩道橋=石川町駅前歩道橋が架かっています。
橋上からは、すぐのところに位置する石川町駅の駅舎、さらに向こう側に位置する西の橋や、
地蔵坂へと向かう道から伸びた、亀の橋が架かっている様子が視界に入ります。
中村川=堀川の向こう側、つまり石川町駅南口側から見た北口方面(写真右側)は、江戸時代以前は延々入江となっていた一帯です。
17世紀に開拓され”吉田新田”となった後、開国を境としてさらに発展することになりました。
石川町駅前とイタリア山、中華街口へ
橋上から元町口方向を振り返ってみると、高台の斜面を形成している法面の上、丁度丘の上の中央部あたりに外交官の家(公式サイト)の三階部分、そのすぐ左隣にイタリア山庭園(公式サイト)のメタセコイア並木が確認できます。
石川町駅前歩道橋を渡る際には、堀川上に架かる橋同様、首都高の高架の下に架けられた橋であることから多少の圧迫感を感じたりもしますが、すぐ真上に架かっているというよりはややゆとりのある交差の仕方になっているようにも感じます。
北口(中華街口)側へ
いわゆる”関内”エリアは中村川・堀川のこちら側で(海沿いで開港場・外国人居留地となった一帯で、現在の日本大通りや横浜公園等も含まれます)、幕末期には関所を設けることによって厳重に警備されていた歴史を持ちますが、世界と日本の近代史が凝縮されたような立地・景趣もまた、”ならでは”のものですね(参考:幕末の世相と開港場の治安維持)。