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【横浜観光FAQ/グルメ・さんぽ】南門シルクロード(元町商店街から横浜中華街へ)
南門シルクロード
南門シルクロードは、横浜中華街の東門(朝陽門)付近から南門(朱雀門)に向かって伸びた道で、中華街大通り、関帝廟通りという、中華街内の二本の大通りに直交しています。
近隣に位置する元町商店街(公式サイト)とは前田橋で結ばれていて、道沿いには媽祖廟(公式サイト)もありますが、ここ最近の傾向として、通り沿いには食べ歩き系のお店が増えているようです。
以下、中華街の東門から南門に向かっての”街歩き”です。
朝陽門(中華街東門)付近
進行方向真正面に伸びた道が南門シルクロードです。写真左手が朝陽門(山下公園)方向で、中華街大通りは右手に位置しています。
崎陽軒のシウマイバー(公式サイト)が一つの目印になりますが、シウマイバーに向かって左手に通され、奥へと伸びた道が南門シルクロード、右手(右方向)に伸びた道が中華街大通りです。
南門シルクロードを歩いていくと、朱雀門(中華街南門)や前田橋を経由して、元町商店街の隣、元町仲通りに位置する霧笛楼(公式サイト)前付近まで、まっすぐ一本の道でつながっています。
シウマイバー~天長門(横浜大世界前)
シウマイバー横から南門シルクロードを歩いていくと、ほぼすぐのところ右手に駐車場、通り沿い左手には衣料・雑貨etcのチャイハネ(中華街公式サイト)、皇朝・点心舗2号店(公式サイト)等々と、中華街ではお馴染みのお店が続きます。パーキングの料金は大体平日30分で500円程度と中華街平均ではありそうですが、料金的に+アルファが加算される土日や祝日等にすんなり停められるかどうかは、微妙なところとなりそうです。
もう少し歩いて、横浜大世界(公式サイト)前へ。
大世界のほぼ対面には、関帝廟通りの門である天長門が作られています。天長門のすぐ隣にはタピオカのお店が、横浜大世界の前には屋台風の食べ歩き店がそれぞれありますが、この先にもさらに何店か、食べ歩きのお店があります。
“昔はゼロだった”というわけでは決してないのですが、件のコロナ禍に前後して食べ歩き系のお店がさらに何店か増えたような印象を受けました。
あるいは南門シルクロード自体が、これから大きく盛り上がっていく通りなのかもしれません。
天長門~媽祖廟付近
天長門付近
関帝廟通りへの入口である天長門のすぐとなりにはタピオカ屋さん、関帝廟通り内の隣には占いのお店があって、
天長門を挟んで反対側(元町商店街寄り)にも、食べ歩きのお店が一軒あります。中華街の中にある一帯である以上、当たり前のことではあるのですが、いかにも横浜中華街といった一帯になっています。
撮影の仕方、加工の仕方如何ではそれなりに映えそうな、パンダのオブジェなども置かれていたりしますが、大通りや関帝廟通り等々に負けず劣らず、楽しい通りになっています。
天長門
関帝廟通りの両端に作られた門のうち、東側にある門が天長門です(反対側=西側には地久門があります)。関帝廟通りと南門シルクロードの間に建てられた門で、すぐ前にはお土産屋さん等の横浜大世界があります。
扁額には、関帝廟通り側に向かって”天長門”、南門シルクロード側に向かって”関帝廟通”と書かれています。
南門シルクロードの交通量
前項で”いかにも中華街風の一帯となっています”といったことを書きましたが、そもそもなんでこんな書き方になったのか、他のお店が多い通り、例えば中華街大通りや関帝廟通りなどと比べて特に何か異なる点があるのかというと、平日休日、昼夜を問わず、車の交通量が多いことが挙げられます。
ついでに言うと、上下二車線が用意されているので道幅には少々余裕があるはずなのですが、その分(?)路駐も多い通りで、かつ歩行者自体も少なくありません(中華街東門方向、元町商店街=前田橋方向、双方からの人の流れがあるため)。
南門シルクロードは前田橋を通じて元町商店街の中心付近とつなげられた通りであり、かつ元町中華街駅(元町口)前・谷戸橋から伸びた本町通りに向かう抜け道的な要素にしても無きにしも非ずなので、元々そのことを知っているドライバーや、カーナビでナビされたドライバーがバンバン流れ込んでくるという形になっているのでしょう。
あとは恐らくお店への搬入のための通行であろう、宅配のトラック等も頻繁に走り、そして路肩に一時停車していたりします。ということで、比較的のんびり歩ける前二者の通りに比べて、どこかせわしない部分があったりします。
確かにお楽しみは多いにぎやかな通りではあるのですが、その意味ではドライバー的にも歩行者的にも、通行注意の道ですね。
他、通り沿いには郵便局、免税店の他、カフェ、リブマックス(ホテル)、オリーブスパ(リラクゼーションサロン)、ドラッグストア等々もあります。南門シルクロードと天長門で繋がっている関帝廟通りにも若干その傾向がありますが、どこか地域一帯の生活感が感じられる他、ビジネス街傍といった(中華街一般の持つ”観光スポット”イメージとは若干異なる)雰囲気も感じられるエリアです。
媽祖廟
媽祖廟(公式サイト)は、南門シルクロード沿い、朱雀門(=中華街南門。元町商店街傍)の近くに位置しています。南門シルクロード側からだとわかりづらいですが、すぐ裏手は山下町公園(”日本で最初のフットボール発祥地”記念碑が置かれた公園)です。
媽祖廟の中央で祀られている天上聖母は、一般的に”媽祖”と呼ばれることが多い海の女神で、旅人の庇護者であり、あらゆる災難から安全を守る偉大な力を持つ、中国道教の中では最も位の高い神様だとされています(公式サイトより引用)。
開港期には関帝廟内に媽祖廟が置かれ、現在の山下町公園内に清国領事館・中華民国領事館があった時代には、敷地内に天后(=媽祖の別号)宮が置かれました。⠀
かなり時代は飛びますが、その後横浜開港150年の節目に、現在の媽祖廟として再建されたということのようです。正面からの写真右側におみくじの手順が書かれていますが、媽祖廟のおみくじは独特の手順を踏むものなので、一度は体験してみても面白いかもしれません。
朱雀門(中華街南門)
媽祖廟を過ぎると、ほどなく南門シルクロードの端点である、中華街南門・朱雀門へ。門の外、通りの向こうで”MOTOMACHI”表記の下に通されているのが前田橋で、前田橋の上に架かる高架には、本牧ふ頭・A突堤上に位置する本牧ジャンクションと保土ヶ谷区の狩場インターチェンジ間を結ぶ、首都高速3号狩場線が通されています。
前田橋の向こうには、霧笛楼(公式サイト)の看板と建物も視界に入ってきますが、かつて(関東大震災以前)山手本通りに向けて架けられていた名物階段”元町百段“は、大体現在のこの付近から始まっていたようです。
門のすぐ下にはその昔の中華街の様子が説明されていて、
門柱には”朱雀門”の表記があり、
扁額は、内側に向かって”朱雀門”、外側に向かって”中華街”と記されています。