この記事を読むのに必要な時間は約 8 分26秒です。
みなとみらい線 横浜駅(新高島駅隣、JRその他乗り換え駅)
about 横浜駅
みなとみらい線・JRその他の横浜駅(公式サイト)は、神奈川県下最大のターミナル駅です。
人の数や流れが醸す雰囲気的に、元町中華街、日本大通り、馬車道、みなとみらい、新高島各駅とは若干空気が違ったりもしますが、東横沿線や、東横線直通の東京メトロ・西武線・東武線でみなとみらい線沿線に乗り入れる場合は、横浜駅まで乗車すれば、横浜駅より先はかなり楽になります。
そんな横浜駅でも、日本大通り駅やみなとみらい駅ほどではないとはいえ、やはりベイスターズが推されています。
参考:【横浜観光FAQ】横浜駅と観光地・横浜(ロケーション、距離、利便性、歴史)
それぞれの出口
みなとみらい線・横浜駅の改札口は二方向、みなとみらい線の元町・中華街駅方向(上り車両後方)にある南改札と、東横線の渋谷駅方向(上り車両前方)にある正面改札です。
“南”が真ん中、”正面”が端に位置しています。
ここはやや意地悪に見えてしまうネーミング(?)でもあるのですが、横浜駅の真ん中(中央の東西口)、および”みなみ”口(みなみ西口、みなみ東口)が近いのが前者(南改札)で、”きた”口(きた西口、きた東口)が近いのが後者(正面改札)です。
もちろん、南改札と正面改札、双方の改札付近同士を結ぶ連絡通路(後述)も作られていますが、両改札間にはほぼホームの端から端までの距離があるので(結構離れています)、横浜駅での下車を考える場合、あらかじめ”中央東西口””みなみ東西口”と、”きた東西口”を分けて考えておくと、効率よく進めます。
南階札に手っ取り早く出るためには、1.元町中華街駅発であれば後方車両に、2.東京方面から横浜に向かう場合は前方車両に乗っておく、反対に正面改札に手っ取り早く出るためには、1.元町中華街駅発であれば前方車両に、2.東京方面から横浜に向かう場合は後方車両に乗っておくと、それぞれ便利です。
以下、横浜駅とその周辺について、中央口、きた口、みなみ口の順で進めます。
横浜駅中央口(西口、東口)
中央西口
中央西口へは、南改札を利用すると最寄りです。
改札を出たあとの経路として、かつてはそのまま西口地下街・ジョイナス(公式サイト)方向へと誘導される階段とエスカレーターが造られていたのですが、現在は様子が一変しました。
中央西口直結の駅ビル・ニュウマン横浜(公式サイト)がオープンし、シースルーの壁の向こうにベイシェラトンホテル(公式サイト)が見えるような構造になった他、
ジョイナスへのエスカレーターも、新たに横から入る形になりました。
長らくお馴染みだった(地下街に吸い込まれていくような)動線に変更が加えられた結果、人の流れを西口の”きた””みなみ”方向へと散らす感じに再編された感じですね。
ちなみに横浜駅西口界隈は、百貨店あり、量販店あり、専門店あり、各種ホテルあり、地下街あり、漫画喫茶あり、音楽スタジオあり、カラオケボックスあり、二次創作等の同人誌販売店あり、ファストフードあり、居酒屋・レストラン・ラーメン店も多数あり、なおかつ教育産業の激戦地でもあって、オフィス街や”夜の街”としての顔も持っています等々というように、旧来より横浜市民・神奈川県民の多々の需要に応えている、市内随一のカオスな色が個性となった一帯です。
“西口がこうなった”ことのそもそものはじまりは、関東大震災後の横浜駅移転と、戦後の横浜駅周辺再開発にあります。
関東大震災後の復興によって横浜駅が現在地に移転した(”三代目”横浜駅の開業)後、第二次世界大戦後の戦後復興によって、特に高度成長華やかなりし昭和30年代以降、現在の西口へと続く発展がスタートすることとなりました(参考:横浜市公式サイト “写真で振り返る西区の歴史“)。
“復興や時勢の後押しを受けて人流・物流の全てが集中することになった時、元々何もなかったところに全てが持ち込まれ、結果何でもありのごった煮状態になった”感が強いという、それはそれである意味横浜らしい一帯なのですが、特にその雰囲気が色濃く残されているのが中央西口~みなみ西口方面にかけての一帯で、”横浜西口”的な繁華街の中心部には、パルナード通り(Instagram “#パルナード通り“)という通りが通されています。
ちなみに余談ですが、現在の”横浜市西区”は1944年4月、中区の再編成によって、中区から分離する形で誕生しました(参考:横浜市公式サイト “区の変遷“)。震災から復興した”三代目横浜駅”が出来た頃(1928年=昭和3年)、現在の西区は中区だったということになりますが、戦後昭和の発展と歩みを共にする現在の横浜駅西口界隈は、歴史的にも”横浜市西区”と共にある繁華街です。
中央東口
一方の中央東口方面では、再開発以来わりとお馴染みとなった風景が続きます。
横浜駅東口界隈から直結している駅ビル・ルミネ(公式サイト)横を通過し、中央東口地下街・ポルタ(公式サイト)入り口付近から地下街へのエスカレーターを下り、
直進すると正面がそごう(公式サイト)、進行方向右手にはYCAT(公式サイト)の入居するスカイビル(公式サイト)があります。
このほか中央東口は、連絡口(ベイクォーター・ウォーク)を経由する形でベイクォーター(公式サイト)ともつながっていますが、東口方面そのものが拠点となっている他、横浜駅東口付近のベイエリアがみなとみらい地区や東京方面ともつなげられている形ですね。
総じて、横浜駅の東西口には、”県下最大のターミナル駅”を感じさせる西口エリア、”横浜の玄関口”を感じさせる東口エリアという、対になった魅力があります。
横浜駅・南北連絡通路
みなとみらい線の南改札(横浜駅中央付近への改札)外には、それぞれみなみ口、きた口への長い連絡通路があります。
南改札から正面改札=きた口方面への連絡通路がどこか殺風景な連絡通路であることに対して、
南改札からみなみ口方面への連絡通路沿いには、ロッカーがある他、壁面にも装飾が施されています。
壁面には、横浜の歴史が概観できる資料が色々はめ込まれているのですが、
それぞれ、明治時代の横浜、
大正時代の横浜、
昭和、
平成と、各時代ごとの地図が展示されている他、
現在のみなとみらい線の各駅の様子や、
歴代横浜駅の姿などなどが、
“記憶の散歩道”として、
展示されています。
横浜駅きた口
“きた”口及び”みなみ”口の言う”きた””みなみ”は、”きた”側にある西口・東口か、それとも”みなみ”側にある西口・東口かという意味を持った”きた””みなみ”で、みなとみらい線・横浜駅の場合は、南改札が駅の中央付近に出るための改札です。
“きた”口は、上り方面に向かって横浜駅の最前部に位置しています。
上写真は、左がきた西口方面、右がきた東口方面です。
きた西口
きた西口方面は、少し歩いたところに美味しいラーメン屋さんが何軒もあったりする一帯です。
例えば元町に支店がある塩ラーメンのお店”本丸亭“(公式サイト)や、24時間営業していることで有名な”鶴一家“(ラーメンデータベース “鶴一家“)等も、きた西口方面です。
家系総本山(発祥店)の吉村家(公式サイト)は横浜駅のみなみ西口方面にありますが、きた西口付近からでも徒歩圏内です(なので出口を間違えたとしても、なんとかなります)。
現在はきた西口界隈も再開発の対象エリアとなっています。きた西口出口横にあるエスカレーターを登って行くと、
西口中央に新しく出来た駅ビル・ニュウマン(公式サイト)と、
東神奈川方向にあるJR横浜鶴谷町ビル(公式サイト)をつなぐ遊歩道、”はまレールウォーク”が整備されています。はまレールウォークの開通が2020年6月18日、ニュウマン横浜の開業が同6月24日、鶴谷町ビルの開業が同6月27日なので、ほぼ全て同時期のオープンです。
少し遠くには東口のビル群が望めますが、その手前にあるのはJR横浜駅構内です。
きた連絡通路
きた西口・きた東口間は、みなとみらい線の正面改札(きた口改札)傍からはじまる連絡通路(きた通路)でつながれています。
それぞれ、改札を背にして左手がきた西口、右手がきた東口です。
きた西口は一つですが、きた東口は横浜駅のホーム・線路に沿うように、A~Cの三つが造られています。Aはベイクォーターへの道であるベイクォーター・ウォーク方面、Cは東口地下街・ポルタへの入り口で、その中間点にBが作られています。
きた東口A、B、C三つの出口は、この連絡通路上で、ほぼ横並びになっています。
きた東口A出口付近
きた東口A出口では、連絡通路のワンフロア上が地上階です。
左に進むと線路沿いの道へ、右に進むとベイクウォーター方面に向かう階段へ、それぞれ進みます。
線路沿いの道には、その昔の横浜駅東口感がそのまま残されたような雰囲気がありますが、
横浜港内経由で山下公園まで進むことが出来る、シーバス乗り場もあるベイクォーター(公式サイト)への道(ベイクォーター・ウォーク)には、再開発後の東口を思わせるような雰囲気があります。
きた東口B出口付近
きた東口A・C出口間の中間点付近にあたるB出口付近からは、C出口方向や、
A出口方向まで、外を歩いて進むことも出来ます。
左がA・B間の地下連絡通路、右がA・B間の地上の連絡通路です。
きた東口C出口
きた東口Cは、東口地下街・ポルタ(公式サイト)へつながっている出口です。
横浜駅みなみ口
横浜駅の”きた”口及び”みなみ”口の言う”きた””みなみ”は、”きた”側にある西口・東口か、それとも”みなみ”側にある西口・東口かという意味を持った”きた””みなみ”です。みなとみらい線・横浜駅の場合は、南改札が駅の中央付近に出るための改札で、”みなみ”口はさらにその南側にあります。
みなみ西口
いかにも横浜西口といった一帯と繋がっているのが、みなみ西口出口です。
付近には相鉄線の改札や西口五番街(公式サイト)等がありますが、夕方以降の人口密度が異様に高くなることでおなじみの一帯ですね。
大和証券の建物の左側進行方向に橋が架かっているのですが、橋の下には帷子(かたびら)川という川が流れています。かつてあごひげあざらしの”たまちゃん”が迷い込んだのが、この帷子川でした。
みなみ東口
みなみ東口へはみなみ西口付近からの連絡口があって、進んでいくと二手に分かれるのですが、
そのうちの一つは、アソビル(公式サイト)という多目的商業ビル中にある、
赤ちょうちん風飲み屋さんが固まったフロアに通じています。
アソビルの飲み屋街自体にどこか懐かしい匂いがするのですが、
ビル内を通って外に出てみると、やはり懐かしい匂いのする一角へ導かれます。
もう一つのみなみ東口は、郵便局の隣に向かいます。
郵便局に向かって右側に、みなみ東口入り口・出口がありますが、
出口のすぐ傍にあるのが中央東口です。