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箱根・大涌谷の遊歩道、自然研究路が7年ぶりに再開へ

富士箱根エリア

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箱根・大涌谷の遊歩道、自然研究路が7年ぶりに再開へ

大涌谷と自然研究路

箱根山・大涌谷の状況

箱根の大涌谷といえば、箱根の中でも特に知名度の高い観光地であると同時に、現在も箱根山の火山活動が活発であることから、しばしば数々の規制が繰り返されてきた地でもありました。

大涌谷付近に通された県道734号線の一部が警戒区域に含まれていることから、現在も夜間は大涌谷エリアへの立ち入りが出来ない(9時から17時までの間のみ立ち入り可能)状態にある他、気象庁が箱根山の噴火警戒レベルを引き上げるなどした場合(参考:気象庁箱根山の活動状況“)、終日立入制限が行われることになる可能性もあるという、いわば臨戦態勢下にあるにはあります(神奈川県HP内”箱根・大涌谷情報”の”箱根山大涌谷周辺の規制状況“参照)。

なのですが、それでは「箱根では、いつとんでもない大爆発が起こってもおかしくないし、既にその兆候が見えはじめている」というような切迫した状況なのかというとそうではなく、どちらかというと逆に「火山活動は継続しているか、状況は安定している(≒突然大爆発するようなことは恐らくないだろう)」という状態であるため、問答無用で観光は無理だという状態にはないと、気象庁や神奈川県、箱根町等関係当局に判断されています。

そのため、”活きた火山”がそこにあるということが、むしろ箱根山・大涌谷の売りの一つとなってくるんですね。

その結果、火山ガスが発生する風景が見どころとなり、地熱や火山ガスを利用した黒たまご、”黒”つながりである黒アイスなどが名物となり、さらには上空から火山活動を見下ろすことが出来るロープウェイ乗車に人気が集まったりしているというのが、観光地・大涌谷の日常風景ではあります。

自然研究路

そんな大涌谷にあって、ここ数年、火山活動の活発化によって立ち入りが制限され続けていた区域がありました。

それが、くろたまご館(公式サイト)など大涌谷の観光施設の奥に作られた、自然研究路(くろたまご館 “大涌谷マップ“)です。

もちろん、自然研究路にしても大涌谷エリアのご多分に漏れず、非常時には立ち入り禁止になるという条件のもとで観光エリアとして開放されているため、”立ち入り禁止”は相応の理由が伴っての措置ではあるのですが、閉鎖も数年以上の規模のものとなると、

元々はきちんと立っていた登山道標が(2019年年頭撮影)、

台風後に野ざらしにされていたり(2021年秋撮影)、

入り口自体が目隠しをされてしまったりと(同)、廃墟の様相を呈するようにもなってしまいます。

こうなってしまうと、理由が理由なだけに致し方無いという面が先に立ちはするものの、さすがに少し寂しいですよね。

自然研究路、再開へ

そんな大涌谷の自然研究路だったのですが、2022年2月中旬以降、再開の見通しが立ったことが明らかになりました(2022年1月28日付SankeiBiz)。

今回の”再開”の決断に先行して、2021年12月には小規模な噴火を想定した避難訓練が行われたようですが、元々自然研究路には7基の非常用シェルターも準備されていることから、避難訓練はそのシェルターを使っての実践的なものでもあったようです(2021年12月16日付朝日新聞)。

再開後は1日4回の入れ替え制、各回定員30人で監視員2人が引率する形、有料(一人500円)での散策となるようです。

警戒込みでのものとはいえ、大涌谷詣でが楽しみになるニュースですね。

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