【国内小旅行/冬の終わりの札幌へ その2】フェリーと漁港と”ガルパン”の街、大洗にて

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【国内小旅行/冬の終わりの札幌へ】フェリーと漁港と”ガルパン”の街、大洗にて

大洗といえば?

さて、そんなこんなでまずはフェリーの出発地である大洗に到着。

茨城の大洗と言ったら、古代以来の由緒を持つ旧常陸の国に位置している漁港かつフェリーの街であり、近年は、といってもかれこれ10年目くらいにはなるようですが、ガールズ&パンツァーの街としても有名なところです。

ガールズ&パンツァー(以下、ガルパン)は2012年に放映されたテレビアニメですが、第一期(=一作目)が大好評だったことを受け、以降シリーズ化した作品です。

テレビアニメ以外にも漫画や小説、映画やゲーム、ラジオ番組などにもなったようで、やがて「リアル」の世界でモデルとされた舞台=大洗が融合される形で、一つのコンテンツとして認知されていくことになりました。

作品のファン以外でも、アニメ好きだったり、二次創作に興味があったり、あるいは「アニメと町おこし」的な企画に興味があったりという人に対しては今更説明の必要はないかもしれませんが、昨今の漫画やアニメ(≒創作作品)と地域のタイアップの成功例の筆頭に挙げられるような作品がガルパンです。大洗といえばガルパン、ガルパンといえば大洗みたいな感じですよね。

ということで、フェリーの出発地大洗は現在、海産物が水揚げされる漁港でもあり、かつアニメの聖地でもありますという、中々に観光需要の高いエリアとなっています。

大洗の見どころとしては、ほかにも、例えば全長22.4キロに及ぶサイクリングコースが整備されていたり、街を挙げてのサイクリングイベントが開催されていたりと、知れば知るほどに興味をそそられる個性を持っています。

街イチ押しの観光スポットにしても結構面白そうなところがたくさんあるのですが、例えばフェリーを目当てに、あるいは海の幸やサイクリングを目当てに現地・大洗に降り立った時、否が応でもバンバン視界に飛び込んでくるのは、フェリーでも海産物でもなく、”ガルパン”ことガールズ&パンツァーに登場する女の子たちだったりします。

元々アニメが面白かった → そのアニメが実在の地をわかりやすくモデルとしていた → 当然の如く、アニメの舞台となった地がファンによる聖地巡礼の対象となった → 「聖地」側でも地域経済活性化のためファンの聖地巡礼をバックアップした → プラスの相乗効果が生まれた → 街を上げての恒常的な盛り上がりに繋がった・・・、という、いい意味で特殊といえば特殊な話でしょうか。

そんなこんなで、「アニメによる町おこし」の大成功例としてしばしば挙げられるのが大洗町とガールズパンツァーの関係だったりしますが、ともあれ、助さん格さんとともに水戸黄門様が出迎えてくれるのが、鹿島臨海鉄道大洗鹿島線・大洗駅から三つ手前にあたる、水戸駅前の風景でした。

駅前に黄門様が控えておられるという、いぶし銀と歴史の風格を感じさせる水戸駅からわずか3駅先の大洗駅に到着すると、同じ茨城、たった3駅前とは随分違ったお出迎えが待ち受けています。

ちなみに余談ですが、”水戸黄門”こと徳川光圀は、江戸幕府の開祖・徳川家康の孫にあたる実在の人物です。徳川御三家(水戸、尾張、紀伊)の一つである名門・水戸徳川家の第二代当主(=水戸藩藩主)であったことも事実なのですが、時代劇を代表するドラマの一つである「水戸黄門」は創作作品であり、フィクションです。黄門様=徳川光圀は実在の人物ですが、助さんも格さんも、共に架空の人物です(それぞれ、実在のモデルは存在するといわれています)。

茨城の水戸界隈って、根強い人気を持つ創作作品の舞台となりやすい土地柄・・・なのかもしれませんね。

 

大洗とガルパン

大洗のタクシーの運転手さんに聞いたのですが、2021年3月26日にガルパンの新作映画が公開されるとのことで、丁度盛り上がりの時期にあたってもいたようですが、それはそれとして常日頃からこうだったんじゃないかと思えてくるくらい、色々とものすごく自然に溶け込んでいました。

電車を降りるまで、その様子は鳴りを潜めているのですが、改札階への下り階段では、早速ガルパンの女の子たちがお出迎えしてくれます。

大分いい具合に「二次元の聖地」秋葉原風味ですね。

階段を降り切っても、まだまだ続きます。

ポスターに続いては、ほぼ等身大と思しきパネルです。

県立なのに「学園」と付く高校名は珍しいような気もしますが、大洗には茨城県立大洗高校というマーチングバンドの強豪校が実在するので、混乱を避けるための設定でもあるのかもしれません(本当のところはわかりませんが)。

駅の待合所の一角。特大タペストリーが架けられているのは、券売機前の中心部です。聞きしに勝るという下車後の畳みかけに、大洗の「ガチ」を感じた瞬間でした。

取ってつけたような無理やり感がほとんどなくて、大昔からここにあって、既に風景の一部になっているような溶け込み方をしているように見えます。

ポスターやパネルの前振りがあったからそう見えるということなんですかね。

地元の高校生は完全に「ガルパン」に慣れ切っている、聖地巡礼中と思しきお客さんは控えめにうれしそうな顔をしながら記念撮影をする、そんな空気がありました。

駅を出ると、今度は単なる「ウエルカム」的なものではなく、記念撮影用のパネルが置かれています。自分の顔を出せるタイプの奴ですね。

ガルパンのガチファンにとっては住みたくなってくるような駅かもしれませんが、どうやらイベント時の街中はこんなものじゃないらしい・・・、ということは少し検索をかけてみるとわかります。

このまま順調に進んで行けば、あと50年くらいしたら今の大洗駅を彩るガルパンのポスターやパネルやタペストリーが大洗駅前でガルパンの石碑や女の子たちの石像にかわっていたり(亀有の両さんのように)、駅名が「大洗ガルパン駅」とか、山手線の某新駅の様に漢字カタカナ混用駅名になっていたりするかもしれませんね。

公共交通機関を利用した観光を考えている場合、ガルパンに登場する女の子たちを目にせずに大洗観光をすることはまず不可能でしょう。というよりは、むしろ「そこにガルパンに出てくる女の子たちがいる」風景に徐々に慣らされていきます。

普通は「ガルパンを見ると大洗に行きたくなる」ということらしいのですが、初の大洗訪問では逆に「大洗に来たらガルパン本編を見たくなった」感じでした 笑。そのレベルのガルパン攻勢が用意されています。

幸運なことに、なんと大洗港まではラッピングタクシーに乗車することが出来ました。

僕のような非巡礼客が乗ってしまって申し訳ない限りなのですが、仮にラッピングタクシーと普通のタクシーの二択だったとしても、選択の余地があるなら普通はラッピングの方を選びますよね 笑。

いわゆる痛車やラッピングタクシー、ラッピングバス、ラッピング電車、ラッピング飛行機などを見るのは大好きなので、大洗の駅前でこのラッピングタクシーがタクシー待ちスペースに入ってきたのを見た時には、「おおー! ここでラッピングタクシー!」と、かなりテンション上がりました 笑。

 

マリンタワーとガルパン喫茶

大洗マリンタワー

港町・大洗のランドマークとなっているのが、地上60メートルの高さを誇るマリンタワーです。

タクシーの前方にあるタワーがそうで、大洗の駅前からも、フェリー乗り場からも、一見してそれとわかります。

フェリーの乗船時間までの時間潰しスポットとして、はじめから寄る予定にしていたところでした。

大洗駅からフェリー乗り場までの距離は、歩くには少々長い(ルートを把握している二回目以降かつ気候のいい季節の晴天時であれば、歩けない距離ではありません)、でもタクシーだと割とあっという間、バスはフェリーの発着に合わせたダイヤが組まれているので何の変哲もない時間についてしまうと少々合わせるのが難しい、というようにやや微妙なのですが、フェリー乗り場からマリンタワーまでであれば、まぁ徒歩圏内にあります。

ということで、一旦フェリー乗り場まで出て乗船手続きを済ませた後、早速マリンタワーまで。

入り口正面では珍しくガルパン以外の”名物”が推されていましたが、

中に入ってしまえば、やはり・・・

「うん。知ってた」というくらい、早速ガルパン尽くしが始まります。

重ね重ね、ガチのファンにとってはたまらない街でしょうね。

ここまでガチっぽく根付いてしまうと、元々のファン以外の層からしても、この子たちにある日突然いなくなられてしまっても、色んな意味で寂しくなってしまったりもしそうです(街から華がなくなったように感じる、街から人が減る、街を訪れる人も減る、街の経済に活気がなくなる等々)。

現在でもガルパン関連のイベントは定期的に開催され、かつ活況を呈しているようですし、「ガルパン成分」って、既に街としても外すに外せない要素になっちゃっているのかもしれませんね。

このあたりから、ぼちぼちそんなことを連想させられました。

これだけ入れ込まれてると、聖地巡礼にしても年一じゃイベント抑えきれないんじゃないかななんて思えて来たりもしますが、よく見ると、マリンタワーの傍にもガルパン関係の広告が出ていました。

もはや定番になっているともいえる、アニメ作品とタイアップしたクレカの入会案内ですね。

ということで、早速エレベーターに乗って、まずは展望台まで。

もちろんエレベーター内にもガルパン関連の広告が出ていますが、

まずは展望台まで。既にさんふらわあ号は入港しています。

「早く乗りたい!」と気持ちが急いてきますが、そこにフェリーが停泊していることによって逆に冷静になれたりもします。「よしよし、ここまでは予定通り!」みたいな感じですか。

エレベーターで上昇している間はやや恐怖感を煽られたりもしますが、いざ上まで上がってしまうと高所で360度のガラス張りは中々壮観です。

漁港兼貿易港兼フェリー港って感じですよね。

 

ガルパン喫茶 PANZER VOR

しばし地上60メートルからの360度の景観を楽しんだ後、ガルパン喫茶まで。

「おかえりなさいませご主人様」みたいな挨拶が聞こえて来そうな店構えではありますが、

ガルパン喫茶は、ガルパンの世界がそこで再現されているという、いわゆるコンセプトカフェです。

コンセプトカフェとは、通常のカフェと比べて何かしら特殊な「コンセプト」(ガルパン喫茶であれば、何らかの形でガルパンの世界を再現するというコンセプト)を持ったカフェのことで、コンカフェともいうようです。

例えばテーマパーク付属のカフェは多かれ少なかれ(テーマパークの趣旨に沿った)コンカフェぽい要素を持っているものですし、サブカル的にメジャーなところでいえば、メイド喫茶なんかもその類のカフェですよね。

普通の喫茶店と何が違うのですか? というと、特に出てくるものに著しい違いがあるわけではないのですが(コーヒー紅茶等のほかオリジナルの軽食類)、料金はやや割高、その分店員さんやお店の制服に華があることが原則で、コンセプトに沿ったグッズ関係も充実しています。

ということでガルパン喫茶もコンカフェのご多分に漏れず、お店に入るなり、グッズや寄せ書き風のイラストが目を惹きます。

ガルパン喫茶の場合は、ガルパンの登場人物が着ている制服を着た店員さんが出迎えてくれますが、店内そこかしこ、ガルパン関係の飾りつけだらけです。

「みんなで応援しよう!」。

この時はちょっとお腹が空いていたので、ボリューミーな一品を。

ティーカップの上に乗っているコースターは、もらえるようです(やったぜ!笑)

このハンバーガー、美味しかったのですが普通に食べようとしたらかなり食べづらかったです。ナイフとフォークは単なる飾りじゃなかったんですね。

フェリーの乗船時刻(17:30~)に合わせて大洗に来ているので、入店時間が16:30頃。マリンタワーやガルパン喫茶的には閉店(~17:00)間際です。

店内には自分ひとり、なんだかんだで20分くらい時間に余裕があったので、ゆっくりと過ごすことが出来ました。

 

(続く)

アクセス

鹿島臨海鉄道大洗鹿島線・大洗駅

マリンタワーやフェリーターミナルまでは若干距離があります。

 

大洗マリンタワー(3F展望台、2Fガルパン喫茶)

フェリーターミナルからは徒歩圏内ですが、大洗駅からだと若干距離があります。

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