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【冬の終わりの札幌へ その4】苫小牧港から札幌へ
船旅の深夜
乗船客のほとんどの人が寝静まったと思われる深夜の時間帯。
そのまま朝まで寝てもよかったのですが、せっかくだからやはり船旅の夜も楽しみたいということで、客室にて軽く小一時間程度の仮眠を取った後、ノートパソコンとスマホを持って共有スペースまで出向いてみました。
開放感がある上、Wi-Fiも利用できるという共有スペースの様子を見つつ、
Wi-Fiからネットにアクセスしてみたり。
感じ方は人それぞれ、さらには船によって違って来る部分も多分にあるかなとは思いますが、
少なくともさんふらわあ号の場合、怖さやおどろおどろしさとは無縁の空間で、セキュリティ万全の深夜のレストランや、ホテルのラウンジのような雰囲気を感じました。
そんなことをしている間にも、
フェリーが淡々と苫小牧を目指して進んでいく様子が、アバターを通じて伝わってきます。
午前0時の時点では、フェリーは宮城県沖に位置していました。
海上で迎える朝
明けて翌朝、9時頃の船窓から。
海の青さと太陽の日差しが眩しく、前日夜更けから未明にかけてのしっとり落ち着いた様子とは打って変わった表情を見せています。
窓が大きくスペースが広いので、一気にぱぁっと明るくなることが伝わってくるという、昼夜のコントラストが本当に見事な空間でした。
居住スペースは海上から5階~6階の高さにあるので、夜中の航海で海面が気になるようなことはまずありませんが、日中であれば水平線も海面の白い波頭も眺められます。
レストランからの眺めについても然りで、航海中であることを真横に感じながらの食事を楽しめます。
この日の朝は少々曇り気味だったようなのですが、それを感じさせない眩しさが、船内からは感じられました。
ということで、早速デッキへ。
風があって少々寒くはありましたが、それを補って余りある爽やかさに満ちていました。
朝9時過ぎの時点で、フェリーは既に青森・下北半島付近へ。
それから3時間40分後には、苫小牧沖へ到達しました。
いよいよ近づきだしてからは結構焦れたりするのですが、
港を離れる時に感じる名残惜しさとは、対を為す旅情ですね。
「ようこそ北海道へ!」
なんてことを伝えてきているようにも見えます。
苫小牧港着
そして訪れた下船の時。
タラップから繋がる通路は結構長いものでした。
横には先ほどまで乗船していたさんふらわあ号が停泊中です。
苫小牧着、フェリーターミナル出口付近から。
高速バス乗り場はこの右側に位置していますが、ここから札幌へと向かいます。
苫小牧から札幌へ
苫小牧のフェリーターミナルからは、高速バスで一路札幌駅前を目指しました。
フェリーターミナルから苫小牧駅までバスで、苫小牧駅からはJR千歳線で札幌駅までというルートを取ることもできるにはできるのですが、千歳線に乗ることそれ自体を目的としていないのであれば、料金的にもお手軽さからも、高速バス一本で札幌まで出てしまう方が手っ取り早くはあります。
ただでさえバスから電車への乗り換え時間が入る上、JR千歳線を使った場合苫小牧駅から札幌駅までは2時間40分かかります。苫小牧港のフェリーターミナルから高速バスでそのまま札幌駅前まで進むと1時間40分で行けるのですが、ここに来ての一時間差は大きいといえば大きいものです。
とはいえ、フェリーに乗っていた時間(前日の夕方から、ついさきほどまで)を考えれば、どちらも微々たるものですね。
ということで、ここからの距離はさほど長くは感じません。
所々に残雪が確認できる、冬の終わりの北海道らしい風景の中を走り、
札幌駅に到着です。
前日の水戸駅入りから換算して、ほぼ丸一日がかりの旅程でした。
(続く)
アクセス
苫小牧西港フェリーターミナル