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【箱根旧街道線沿い史跡巡り その1】お玉が池

旧街道と宿場町巡り

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【箱根旧街道線沿い史跡巡り その1】お玉が池

お玉が池のロケーションと伝承

伝承

元箱根港から箱根登山バス・箱根旧街道線(公式サイト)に乗って3つ目に、お玉が池というバス停があります。

池のほとりに作られたバス停で、バス停名は池の名によっているのですが、このお玉が池、元々は奈津那ヶ池(なずながいけ)と呼ばれていたところ、江戸時代に起きた、とある女性の関所破り事件をきっかけとして”お玉が池”と呼ばれるようになりました。

以降、”お玉が池”として今に至っています。

女性の関所破りといっても、「権謀術数に満ち満ちた世界から放たれた出女が、らしからぬ下手を打ってしまった!」(例えていうなら、ルパン三世でいうところの峰不二子のような女性が何かの間違いでやらかしちゃった!)というような話しでは全くなくて、年端も行かない女の子が、奉公先の江戸での生活に耐え切れず故郷の伊豆まで逃げ帰る途中、結果として”関所破り”をしたことが発覚してしまった(結果、取り調べの後死罪)という、なんともやりきれない話しなんですね。

仮に前者であればまだしもなのですが、うーん・・・、という。

夜の箱根で関所の柵に引っかかっていたところを役人に見つかり身柄拘束、それから二か月半の取り調べの後に死罪に処されてしまったというあたりにも時代を感じさせられますが(現代であれば捕縛その後死罪どころか、当局に保護されまずは相応の処遇をうけるところでしょうからね)、元々関所破りは重罪であり、通常であれば磔刑に処されてしまうところ、お玉ちゃんは罪一等軽い(といっても死罪であることに変わりはないのですが)斬首刑に処されたようです。

仮にこれが事実であれば、取り調べ中にも色々なやり取りがあり、関所側にしても思うところが出てきてしまったということなのでしょう。

どのみち”お上のお触れに従う”結論は変えられなかったとしても、何か逃げ道はないものかと。

結果、磔刑ではなく獄門となり、現在のお玉が池傍の”ヲイタイラ”(甘酒茶屋の傍に、かつて鎌倉時代に親鸞が弟子と別れた場であるという曰くのある、笈の平-おいのたいら-碑という石碑があります)にて刑(斬首)が執行されました。

ちなみにこの場所(ヲイタイラ)は、

お玉が池前の掲示によると、まさにお玉ちゃんが関所を破った現場にあたるようですが、刑の執行後、お玉ちゃんの死を哀れんだ人々によってすぐ傍にある池の名が”お玉が池”と変えられ今に至ります。

余談ですが、悲運にもお玉ちゃんが関所破りに失敗してしまったのは元禄15年(1702年)、当時の日本社会に衝撃を与え、後世に数々の逸話を残した赤穂浪士の討ち入りの年でもあります。

関所破りが二月、刑の執行が四月、討ち入りが十二月です。

件の事件の顛末にせよ、お玉ちゃんの処遇にせよ、最後には世が世だったのだというオチが付く類の話なのかもしれません。

(参考:箱根町観光協会『箱根関所の見どころ 歴史編2』2021年3月30日)

 

お玉が池

お玉が池は、箱根旧街道線のバス通り沿いすぐのところにあります(”お玉が池”バス停傍)。

甘酒茶屋方面と、

元箱根方面。

どちらも”山の中に通された道”感満載の舗装道路です。

野生動物への注意にしても、少なくとも昼間の間は最低限の警戒で大丈夫なようですし(それよりは車の走行に注意してください、とのことでした)、気分良く歩けるハイキングコースの一部といった雰囲気が強い一帯ですが、一転して日暮れ後は一気に雰囲気が変わりそうな予感満載の一帯でもありますね(実際、夜間はシカやイノシシが割とバンバン出るようです)。

甘酒茶屋方面に向かって左側(元箱根方面に向かって右側)、池への見晴らしがいい一帯に、

“お玉が池”の石碑が置かれています。

石碑の裏には、バス通り側からだと見えないのですが、

池の名前の由来についてのコメントが付されています。

ここでは「磔獄門に処された」とされていますが、残された資料には「獄門に処された」とあるようです。

もし前者であれば、両手両足を縛られた上で絶命するまで両サイドから槍でめった突きにされますが、後者であれば斬首一発で済みます(いずれも、死後首を晒されます)。一文字違いで刑の内容に相当な違いが生じますが、果してどちらが本当のことなのでしょうか。

今となっては知る由もありませんが、せめて後者であってほしいとは切に思うところです。

バス通り沿い、石碑のあるすぐ傍から、池のほとりに降りることが出来ます。

実際に降りていくと、

池のすぐ傍まで歩みを進めることが出来るのですが、

水は結構綺麗です。

写真だとどこか濁って見えるのは、池の底が見えてしまっているからですね。

旧街道線のバス通り沿いからだと見えませんが、お玉が池の向こう側には小涌谷に向かう国道一号線が通されていて、県道732号線と国道一号線の間に挟まれた一帯(Googleマップで見ると、その中心部に”箱根の森“と記されています)は、ぐるっと周回できるハイキングコースのようになっています。

 

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