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【秋の箱根泊2021/箱根旧街道線沿い史跡巡り その6】追込坂と甘酒茶屋

旧街道/宿場町/城下町

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【秋の箱根泊2021/箱根旧街道線沿い史跡巡り その6】追込坂と甘酒茶屋

追込坂

追込坂へ

湯本茶屋の一里塚畑宿の一里塚方面から芦ノ湖畔を目指して進んだとき、猿滑(さるすべり)坂を過ぎた後に出てくるのが、二つのヘアピンカーブです。

途上に樫木坂を含んだ七曲りの後、一旦なだらかな道を歩いた先で”またしても”という形で出て来るヘアピンカーブなので、ともすると「箱根ではこういう道がエンドレスに続くのではないか」などと思わされてしまいかねないエリアではありますが、

このヘアピンカーブ部分の歩道では、上にハイキングコースの一部(?)となっている階段坂が通されています。

歩いてみると見晴らしがよく、

車道すぐ隣の歩道を歩いているときに比べて安心感もあるのですが、

そこまで長いわけでもないこの階段坂を降りると、

再び割となだらかなストレートへと繋がり、

追込坂が見えてきます。

追込坂は現在、県道732号線から再び石畳(旧東海道として残された道)へと合流するための坂道となっていますが、元々はすぐ傍にある甘酒茶屋に立ち寄るための坂道だったようです。

“旧街道”は県道732号線に沿って芦ノ湖畔まで伸びた後、さらに芦川の石仏群の先に伸びた石畳が国道一号線に合流し、その後静岡方面へは国道一号線に沿うように伸びています。

追込坂付近に通された国道・県道

およそこの付近から”南下する箱根新道に対して、そのまま西進する県道732号線”という形で、箱根新道と県道732号線は大きく分岐します。

須雲川に沿うように伸び、箱根峠を経由して静岡(三島市)を目指す箱根新道ルート(もう一本の国道一号線とは、芦ノ湖の南に位置する箱根峠インターチェンジの先で合流します)に対して、県道732号線ルートは芦ノ湖畔の元箱根方面を目指します。箱根新道と離れて”もう一本の国道一号線”(箱根駅伝往路5区、復路6区のコースとなっている方の国道一号線です)を目指すように伸びつつ、芦ノ湖畔のやや手前、畑宿入口交差点で合流します。

ちなみに箱根新道は、国道一号線のバイパスとして通された、自動車専用道路である”新しい国道一号線”です。現在も”インターチェンジ跡”が残ることから察せられるように(?)、元々は有料道路だったのですが、2011年7月より無料開放され今に至っています。

笈の平(おいのたいら)碑

追込坂のすぐ傍(芦ノ湖側)には、笈の平(おいのたいら)碑があります。

その昔、関東での活動を終えた親鸞が弟子と共に帰京の途にあった時、皆が京に帰ってしまっては関東での教化活動を継続する人間がいなくなってしまうということで、弟子に関東での教化活動を託し、弟子と別れたのがこの笈の平の地だったといわれています。

とは経文などを入れて背負う箱のことですが、親鸞がこれを弟子に形見として託したことから”笈の平”と呼ばれるようになったようです。

その他、”お玉が池“のお玉ちゃんが関所破りの罪で獄門に処されてしまったのがまさにここ、”ヲイタイラ”こと笈の平だったといわれています。

甘酒茶屋

湯本方面から上ってきたとき、追込坂や笈の平碑の先にあるのが甘酒茶屋です。

旧街道時代以来の由緒を持つお茶屋さんは、どこかかつてを思わせる雰囲気を今も残していて、

店内には囲炉裏もあります。額に書かれているのは滝廉太郎の作曲で有名な”箱根八里”(KAZEKOZOU69チャンネル 箱根八里)の歌詞ですが、

道沿いに見える店構えが持つ雰囲気に惹かれて店内に入ってみると、そこでは軽くタイムスリップ気分を味わえます。

お店の周囲にも雰囲気はあるので、”一服”と称して風情を味わうにはもってこいのお店ですね。

ちょっと一休みの時間では、甘酒、抹茶、ところてんを頂きました。

甘酒茶屋のすぐとなりにも、無料の休憩所が用意されているので、

甘酒茶屋の他、こちらの休憩所で休憩を取ることも可能です。

湯本からの行程であればかなり芦ノ湖に近いところに位置するお茶屋さんではありますが、甘酒茶屋から芦ノ湖畔までは、まだもう少々の距離があります。

アクセス

追込坂

笈の平碑

甘酒茶屋

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