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鉄道文化むら内、鉄道展示館
イメージキャラクターたち
碓氷峠鉄道文化むら(公式サイト)の園内で特急そよかぜの背後にあるのは、鉄道展示館(公式サイト)です。
この付近には”かつて”を思わせる実物が固めて展示されていて、その分、リアルな懐かしさが伝わって来る一帯でもあるのですが、
横川駅でお出迎えをしてくれている二人ともう一人、一番奥のどこか大人っぽくも見える女性は、ラノベ”碓氷と彼女とロクサンの。”(ファミ通文庫公式サイト)に機関士として登場する女子高生・浅間夏綺さんです。
セピア色エリアの只中にあって、どこか妙な現実感と共にキラキラしている一帯に見えたりもしますが、この風景にアンバランス感がまるでないように見える空気もまた、平成・令和という時代の産物ですね。
いわゆる”ゆるキャラ”や”萌えキャラ”が社会進出を始めた、というか一般化してきたのっていつごろからだったっけ? と考えてみると、ルーツとしてはまさに国鉄がJRになった頃、昭和の終わりから平成にかけてのあたりからでしょうか。厳密に探ると諸説あるのでしょうが、結論としては平成の30年間かけて現代日本のキラーコンテンツの一つに成長を遂げて来たのが”萌え”とか”ゆる”、ひいては二次元創作の世界ですというあたりには、あまり異論はなさそうです。
それ以前に作られていたもの含めて一気に表舞台に上がってきた感がありますが、一つにはインターネットの発展・普及と歩みを共にするムーブメントですね。
“なんで”とか”どうして”といったあたりを探っていったとき、案外深いところまで潜っていきそうなのが今を生きる”二次元キャラ”達ではありそうですが、本来であれば受け手の意識をバーチャルな世界に持って行くことが使命となっているはずのバーチャルなキャラ達によって、逆に現実を認識させられるというのもまた、中々に”今”を感じられて良いと思います。
それもこれも、全ては施設内に”かつて”が鮮明に残されているが故のことなんですよね。
電気機関車 -国鉄EF63形-
“彼女たち”の職場内で彼女たちのすぐ隣に停車中の機関車は、かつて旧碓氷線専用の補助機関車として活躍した、国鉄のEF63形機関車です。
その昔の国鉄の機関車ということだと、このEF63形とぱっと見とても良く似た機関車に”EF65形“があるのですが、EF65形は何を隠そうブルートレインブームの真っ只中にブルートレインをけん引していたことで有名な機関車で、活躍期についてもほぼEF63形と同時代です。
運転席へ
特急列車を車内含めて丸ごと保存・公開しているのが”鉄道文化むら”です。機関車にここまで寄れる時点で凄い事じゃないかとは思うのですが、すぐ傍で保存されている特急そよかぜではもう一声ありましたということで、
EF63形にしてもきちんと運転席の内部まで見せてくれるところまで、施設入場料金に含まれています。
引退前であれば一般人が見ることが出来なかった風景も、今は一般公開されています。
EF63形については、保存車両のすぐ隣で、本物の運転台を利用したシミュレーターが有料(1回1000円、10分程度)で楽しめるようです。
屋外展示場/”あぷと君”運行
鉄道文化村では、鉄道展示館のさらに奥に、鉄道の屋外展示場(公式サイト)や、園内をぐるっと一周してくれる機関車”あぷと君”(公式サイト)が用意されています。
旧中山道沿いに作られた”アプトの道“沿いや、国道18号線沿いからもその一部が視界に入って来る、「鉄道文化むらに来たのであれば、このエリアでゆっくりした時間を過ごしていかないと」という、鉄道文化むらのメインスペースですね。
電車のすぐ傍でレジャーシートを広げてご飯を食べることが出来れば、車両によっては日中は車内も解放されているので、中に入ってみることも出来ます。
本来であればここに来ることを鉄道文化むら来訪の目的にしてもいいくらいのところで、元々当初はそのつもりでいたのですが、今回は都合により、その手前にて引き返すこととなりました。