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【横浜山手の公園】港の見える丘公園・文学館エリア
二つの文学館と二つの”霧笛”
概要
香りの庭の奥、バラとカスケードの庭の横にあたるエリアには、横浜ゆかりの作家である大佛次郎さんの記念館、”大佛次郎記念館”(公式サイト)が設置されています。
大佛次郎記念館のすぐ隣には”霧笛橋前広場”と命名された広場が作られ、霧笛橋前広場から伸びた陸橋”霧笛橋”によって、神奈川近代文学館(公式サイト、施設パンフレット)前までの道がつながれています。
双方とも一般の入館は有料で、中高生割引等あり、小学生の入館は無料です。
元町中華街駅側から港の見える丘公園に入った場合、共に公園の一番奥のエリアに位置しています。
大佛次郎記念館
大佛次郎記念館は、横浜ゆかりの作家、大佛次郎さんの記念館です。
香りの庭の奥すぐのところに位置していますが、
ぱっと見でそれとわかる、個性的な建物がそうです。
常設展示の他、特別展示や所蔵資料の公開、講演会、会議室の貸し出し、お土産品販売、喫茶室営業等々を行っています(公式サイト”施設利用について“)。
入館料は、大人200円(20人以上の団体については150円)、小中学生以下無料です。
霧笛橋前広場
港の見える丘公園内、大佛次郎記念館の横を海側に歩いていくと、
“霧笛橋前広場”と名づけられた、海側への見晴らしが開けた一帯があります。
展望台エリア同様港への見晴らしがよく、横浜港に出入港する船や停泊中の船の汽笛が聞こえてくる広場です。
一般的には、「霧笛」とは視界の悪い海域を進む船舶が衝突を避けるために鳴らす汽笛の事を言いますが、「霧笛橋前広場」がいう霧笛は元来の意味をそのまま拾い上げたものではなく、大佛次郎さんの小説「霧笛」を含めたものだと思われます。
その点、由緒が元町の老舗レストラン「霧笛楼(公式サイト)」と同じですね。
ここに、「日本初のワルツ『港』」の作曲を記念した碑が置かれています。
作曲者の吉田信太さん(東京音楽学校=現東京藝大音楽学部OB)が横浜の生まれだということからの縁で、ここに作られたようです。
ちなみに、同じく”横浜ゆかりの楽曲”だと言われている楽曲を記念した碑は、展望台エリアにも“港が見える丘”歌碑が置かれています。
同じ港の見える丘公園内、港への展望が開けたエリアで、同じく西欧ルーツの音楽を記念しているあたり、かたやワルツ、かたや歌謡曲という違いはありますが、どこか好対照を成している感じですね。
霧笛橋
霧笛橋前広場の横からは、近代文学館へ通じる”霧笛橋”が通されています。
霧笛橋の下には山手111番館横から通された道が延びている他、バラとカスケードの庭への入り口も付近に造られています。
神奈川近代文学館
霧笛橋を渡りきると、近代文学専門の美術館・博物館である神奈川近代文学館横へ。
神奈川近代文学館では常設展示の他、特別展覧会や機関誌の発行(公式サイト)やグッズの販売(公式サイト)等が行われ、蔵書・資料の閲覧が出来る他、会議室のレンタルも可能です。
入館料は、一般で特別展700円、通常企画展500円、常設展は260円です。その他、65歳以上、学生・二十歳未満、高校生割引もあります(入館料詳細についてはモバイル版公式サイトに記載があります)。
アクセス
大佛次郎記念館
霧笛橋前広場
神奈川近代文学館