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元町公園(元町商店街傍、エリスマン邸、ベーリックホール、山手234番館)

元町公園

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元町公園(元町商店街傍、エリスマン邸、ベーリックホール、山手234番館)

about 元町公園

開港以来の元町界隈

近代横浜の始まり -開港場と周辺エリア-へ移転しました。

震災復興からの元町公園開園へ

元町公園の誕生へ移転しました(2024.4.6配信予定)。

ジェラール水屋敷の貯水槽から元町公園入り口へ

元町商店街側入口

写真つきあたりが元町公園の中央の入り口、左側は”ジェラール水屋敷の貯水槽”です。

ジェラール水屋敷地下貯水槽跡

開港期の元町公園一帯は、フランス人・アルフレッド・ジェラールさんのレンガ・西洋瓦工場が作られていた地であり、船舶への給水を行っていた貯水槽が置かれた地でもありました。

「ジェラールの水屋敷」から給水された山手の湧き水はかなり良質の水だったようで、ミナト・ヨコハマの知名度を世界的なものにすることにも一役買っていたようですが、残念ながら、現在はワシン坂の湧き水同様、飲み水としては使用できないとのことです。

ちなみに当時の横浜山手と井戸の関係は、ビヤザケ通り沿いにある北方町のビール井戸や、横浜地方気象台敷地内にある井戸跡などにも、井戸の遺構という形でその跡が残されています。

元町公園入り口付近にある”水屋敷の貯水槽跡”もかつてを偲べる遺構の一つですが、

現在は、中で鯉が泳いでいます。

元町公園入り口付近

キーワードが”湧き水””ジェラール”となった一帯は、元町公園入口をまたいで続きます。写真の奥方向(右上)には額坂につながっていく坂道、手前(左側)奥方面には貝殻坂につながる坂道がそれぞれ通されていますが、元町公園の入り口は両坂道の間に位置しています。

元町公園内、プール入り口付近からの眺めです。写真の正面が元町商店街方向です。中央には水を流す溝や遊歩道で作られた”せせらぎ広場”が、向かって左側には遊具と、

“塗装業発祥の地”であることを記念した碑があります。かつての元町が”モノづくりの街”としての一面を持っていた時代を思わせる史跡ですね。

せせらぎ広場中央に位置している溝は、かつての湧き水の経路をイメージして作られたもので、この溝の下には”ジェラールの水屋敷”に向かう水が流れているようです。

ジェラールのレンガ工場跡と、今の元町公園

かつては、現在の水泳場事務所付近がまさにジェラールの工場の中心地だったようで(現在は事務所のすぐ裏手にプールが、プールの向こう側には弓道場があります)、

「工場では色々な瓦が作られていた」ことが説明されていますが、公園内はこの付近から山手本通りに向かって、緑の多い一帯に入っていきます。

元町公園内から山手本通りへ

自働電話・山手234番館前付近へ

公園中央付近(プール・弓道場より上部)から山手本通りへ向けて”山道”を少々歩くと、山手本通り沿い、横浜山手聖公会、山手234番館前へ。

今も元町公園名物の一つである、白い電話ボックスは、

東京・横浜間の電話開通100周年を記念して、時あたかも「ケータイ」前夜のポケベル時代、平成2年(1990年)に作られました。”自働電話”とはかつての公衆電話の名称ですが、1900年=明治33年に、東京・京橋に初めて設置された電話ボックスが再現されたものです。

山手本通りの向こう側に位置しているのは、横浜市が管理する西洋館、山手234番館です。

山手234番館、電話ボックス、エリスマン邸があるこの付近一帯は、四季を鮮やかに感じられることも魅力です。春は桜の華やかさが目を引き、梅雨のしっとりしたアジサイの後は新緑が眩しい一帯になり、晩秋から冬の初めにかけては紅葉が鮮やかな一帯となります。

山手80番館遺構付近

ベーリックホールとの間に通された額坂の上り入り口付近にも、元町公園の出入口があります。

公園内を歩いた場合、左手にプールを見ながら坂道を登った時にたどり着ける出入口の一つですが、

出入口傍には、外国人居留地時代の排水溝である”ブラフ講”の遺構が残されています。

かつての元町公園一帯は谷戸(丘陵地周辺の谷状地)だったため、安全で快適な暮らしのためには、雨水が谷戸に流れ込まないような工夫が必要でした。そこで、レンガ工場や給水場を作ったフランス人、かつて”水屋敷”の主であったジェラールさんによってブラフ講が作られたとされています。

現在の元町公園一帯は、ジェラールの工場跡地であると同時に、かつての居留地の中心部でもあったようです。震災前に元町商店街から外国人居留地の中心部に向かって通されていた元町百段や、現在エリスマン邸の裏で遺構となっている山手80番館の在りし日の姿等が、かつての元町・山手の姿を後世に伝えています。

山手80番館遺構奥に見えるエリスマン邸は、平成のはじめ(平成2年=1990年)にこの地に移築され、以降公園の名物となりました。

エリスマン邸付近

エリスマン邸の入り口横には、山手の西洋館や山手地区の案内が書かれた案内板が壁に埋め込まれています。

山手本通り側入り口付近から望むエリスマン邸は緑に囲まれているように見えますが、反対にエリスマン邸側から見ると、緑の向こうに山手本通りが見えます。

公園出口の向こう側に伸びた道はビヤザケ通りにつながる道です。左側に見えるのは横浜雙葉学園の校門ですが、この一帯は横浜雙葉学園(小学校から高校まで)と、サンモールインターナショナルスクール(外国人学校)があるという文教地区でもあります。

山手本通り沿い、山手資料館付近へ(貝殻坂利用)

元町公園エリアから山手本通りを目指すルートにはあと一つ、公園隣に通された坂道である貝殻坂を利用するルートがあります。

元町商店街方面から貝殻坂までのアクセス方法には、外国人墓地隣に通された見尻坂の入り口付近から右側に伸びた道を道なりにまっすぐ進むルートと、元町公園内から貝殻坂を目指すルート、二通りあります。

公園内施設・開園情報

施設名開園日・開園時間入場料他
元町公園プール7月14日~9月9日

9月3日~9月9日:9:00~17:00
それ以外:9:00~21:00

デイタイム(9:00~17:00):1時間200円
ナイター(17:00~21:00):1時間300円
元町公園弓道場年末年始の他毎月第三月曜日休場
それ以外は8:45~17:30開場
個人・団体利用可、個人は1時間130円
希望者に初心者講習あり。10時間5000円。
詳細は公式サイトにて。

アクセス

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