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【横須賀・三浦街歩き/三浦半島ドライブ】城ヶ島でシラス丼&西崎の磯へ
城ヶ島まで
「なんとなく三浦半島へドライブに行きたいな」と思い、なんとなく城ヶ島まで。
最近は割とご無沙汰になってしまっているのですが、以前は半年~一年に一度程度、そんな日がありました。
何かのタイミングで日常生活圏内を少し離れてゆっくりしたいというような気分になったとき、なんとなくシラス丼を食べに、なんとなく三浦半島の先端・城ヶ島までドライブに行ってみようかと。
大抵の場合、そう思い立った次の瞬間位には城ヶ島に向けて出発する準備が始まる、そして城ヶ島へ、なんて感じのドライブになります。
まずは横浜横須賀道路をまっすぐ下り、衣笠インターまで。衣笠インターから先、引き続き三浦縦貫道路という有料道路を進むことになるのですが、このときのことを振り返りつつ改めてルートをチェックしてみると、三浦縦貫道路から先には2~3の分岐があるようです。
最終的には国道134号線から県道26号線へと抜けていくルートを取ることになるのですが、134号線に抜けるまでの道にはいくつか選択の余地があって、早めに相模湾沿いに抜けるか、それとも内陸経由(三浦半島のど真ん中を走る形)で南を目指すルートを取るかという、ルートの違いが出て来ます。
この時は早めに134号線に出てしまったようで、道沿いに陸上自衛隊の武山駐屯地と、高等工科学校が出て来ました。
城ヶ島に行った時って、行きか帰り、どちらかの途上で武山駐屯地・高等工科学校の前を通ることが多いので、ここを通過すると「三浦に来たなぁ」という気分になる一帯だったりします。
ちなみに高等工科学校はしばしば自衛隊関係の漫画にも登場することもある、陸自の生え抜きエリート養成学校です。中学卒業段階の生徒を募集していて、入学者には3年間の教育が施されるのですが、昔は少年工科学校と呼ばれていました。ちなみに、全寮制の男子校です。
高等工科学校卒業後、幹部自衛官を目指して防大に進むOBもいるようですが、一般の高校を卒業して防大に進学した多くの生徒との間には、幹部自衛官の卵としての資質に、入学時点で既に結構な開きがあったりすることもあるようです(真偽のほどはともかく、厳しいと言われている防大の生活に楽々ついていけるだけの気力体力が既に備わっているというような話を、どこかで読んだ記憶があります)。
ということで、武山駐屯地付近からだと城ヶ島まではまだ結構距離があるものの、
三浦にキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! という気分が徐々に高まっていきます。
134号線か、県道26号線、どちらかの道沿いの家の壁に書かれていた顔文字、まだあるんでしょうか 笑
写真では道中かなりすっ飛ばしてしまいましたが、最終的に城ヶ島大橋へ。
この先でようやく、城ヶ島入りです。
城ヶ島でシラス丼
城ヶ島大橋経由で城ヶ島に入った後、そのまま直進すると城ヶ島公園方面に進んでしまうのですが、島の西側に進んでいくと、食堂、お土産屋さん、釣具屋さん、渡し船(三崎港行き)の発着場等々、おいしそうな一帯というか、観光地然とした一帯が現れます。
後ろも横も海なので、雰囲気がいかにも漁港付近の商店街然としているように見えますが、京急の終着駅・三崎口より先から続く、畑の中を走ると出てくる漁港、海を渡ってまた漁港という環境が小旅行気分を高めてくれます。
泊まりの旅行のような構えた訪問ではなく、横浜市内からであれば車でおよそ一時間圏内にあるという(割と気軽に訪れることが出来るといえば出来る)立地がまた、なんとも心地よいです。
城ヶ島に入った後は道も比較的わかりやすく、「ここにパーキングがあってくれたら便利だな」というような突き当り方向に、おあつらえ向きなパーキングがあります。
そしてすぐ近くには海。そもそも渡ってきた橋の下が海ですからね。
パーキングに車を停めた後は、徒歩で城ヶ島の西岸へ。まずは南へ、その後西へというルートです。
そして早速いただいたシラス丼。ごちそうさまでした。かなり美味しかったことを今でも覚えています。
西崎の磯方面へ
お腹を満たした後は、海岸線へ。
磯への道は、わかりやすく作られています。「西崎の磯」方面への道で、一帯は中々良い磯釣りのスポットとなっているようです。
ということで、割とあっさり海に出ることが出来ました。
海に向かってむき出しになっている岩場に中々迫力がありますが、
潮がすぐ下まで流れ込んでいます。
この付近は、波の侵食を受けた岩場がそのまま海岸線を作り上げていることに特徴がありますが、同じ相模湾沿いだと、武山駐屯地少し先にある荒崎海岸も、波の浸食を受けた岩場が有名です。
荒崎も城ヶ島も、共に磯遊びスポットとしての知名度も高いところですが、確かに海の生き物はこういう岩場をすごく好みそうではあります。ちなみにこの付近=西崎の磯付近は岩場の高さが高いところが多いので磯遊びにはあまり向かなそうですが、城ヶ島自体には磯遊びに適した磯もあります。城ヶ島の太平洋側(南側)中央部、ハイキングコースになっている一帯ですね。
しかし、磯から海を眺める分には、きれいな景色ですよね。
小桜神社
陸伝いに海沿いの磯を歩いていくと、磯からすぐのところに掘られたやぐらの傍に、何やらいわくありげな鳥居が作られています。
この鳥居は小桜神社の鳥居で、鳥居の中には小桜観音が置かれています。
小桜神社で祀られている「小桜」=小桜姫は、中世末期(15世紀末~16世紀初頭頃)、当時地域一帯を支配していた豪族・三浦氏に嫁いだ女性です。
三浦半島縁の豪族・三浦氏は、中世(鎌倉・室町)約400年に渡って一帯の有力者であり続けたものの、最終的には後北条氏の始祖・北条早雲によって滅亡に追い込まれます(1513年、新井城合戦にて)。
三浦氏にとっての最後の合戦が行われた新井城跡、並びに最後まで北条早雲を相手に戦った三浦道寸の墓は、城ヶ島からもほど近い、油壷湾傍にありますが、
三浦氏の滅亡後、城ヶ島で最期を遂げたのが小桜姫だったということで、ここ城ヶ島には小桜姫慰霊のための神社が作られました。
付近には、小桜神社を橋上から眺めることが出来る、観光橋という赤い橋がかけられています。
西崎の磯
小桜神社付近からさらに少し歩くと、割と歩きやすい岩場が出て来ます。かつて京急ホテルがあったあたりですね。
かつてというか、この当時はまだ開業していたのですが、施設の老朽化等を理由として、現在は営業を終了しています。営業終了が昨年(2020年)5月、緊急事態宣言後に営業を再開せず、そのまま営業終了ということになったようです。
この界隈も、また少し寂しくなりそうですね。
西崎の磯と、在りし日の京急ホテル、その奥には城ヶ島の灯台があります。
京急ホテルの営業終了で若干寂しくなりそうではありますが、付近の磯自体は釣り人がいたり、のんびり海を見ている人がいたり、写真を撮影している人がいたり、写真撮影のためのモデルさんがいたりと、相変わらずな風景が続きそうでもあります。
日が傾いてくると、西崎の磯付近一帯の海も、やや寂し気な表情を見せ始めます。