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【箱根旅行/お得チケット】箱根のエリア別お勧めスポットと”箱根フリーパス”

日帰り旅/国内小旅行

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観光地・箱根のロケーションとお得チケット各種

“箱根”の大まかなロケーションと、公共交通機関の整備状況

“箱根”全体図

位置 主な観光スポット
東部(上図右) 箱根湯本や塔ノ沢などの温泉街
中央部(上図中央) かつて東海道の一里塚が置かれていた畑宿や、小涌谷、大涌谷、箱根山、強羅、そのほか古くから温泉街として開かれていた芦之湯など
西部(上図左) 芦ノ湖や海賊船、箱根神社、箱根関所、箱根園など
北部(上図上) ガラスの森美術館星の王子さまミュージアムなどの美術館、ススキ草原や湿生花園があることなどで有名な仙石原など

箱根全体をざっくり捉えたとき、それぞれのエリアの位置関係は上記のようになっています。

ちなみに、地図中左側に見えている赤い点線は、そのまま神奈川県と静岡県の県境を表しています。

小田原・箱根湯本駅方面から向かう場合は湯本の温泉街から、東名高速から向かう場合は美術館が目立つエリアからそれぞれ箱根入りし、奥に進むにつれて芦ノ湖が近づいてくるという形、国道一号線や(静岡県の)県道337号線から向かう場合は逆に芦ノ湖界隈から入り、後に”箱根エリア”の中心部に向かう形となりますが、いずれにしても、箱根山を中心とする箱根の山野部が中央に控えている形です。

箱根の公共交通機関

交通手段 開通区間 エリア
箱根登山電車 小田原/箱根湯本ー強羅 箱根エリアの東端
箱根登山バス 箱根湯本/芦ノ湖/仙石原etc ほぼ全域
ロープウェイ 桃源台-大涌谷-早雲山 箱根エリアの西部-中央部
ケーブルカー 早雲山-強羅 箱根エリア中央部

箱根の内部で各エリア間を結ぶ公共交通機関は、上記の4通り用意されています(リンクはそれぞれ”箱根ナビ“の公式サイトです)。

全ての交通手段を利用した場合、例えば箱根湯本駅から箱根登山電車に乗車して強羅駅まで、強羅駅からはケーブルカーに乗車して早雲山駅へ、早雲山駅からはロープウェイに乗車して桃源台駅へ、桃源台駅からは箱根登山バスに乗車して箱根湯本駅まで、という形で、公共交通機関だけで箱根エリアをぐるっと一周することが出来ます(もちろん、箱根湯本→桃源台→早雲山→強羅→箱根湯本という逆ルートを取ることも可です)。

参考:【まとめ】お得きっぷと箱根の”のりもの”(登山電車、ケーブルカー等乗車記)箱根の火山活動と芦ノ湖・大涌谷の誕生(箱根山の変化、水蒸気爆発)

“お得チケット”今昔

今は無き箱根旧街道・1号線きっぷ

かつての箱根歩きでは「湯本・芦ノ湖エリアの箱根登山バス一日乗り放題で1780円!」というお得なチケット、”箱根旧街道・1号線きっぷ“が強い味方となってくれていました。

幅が狭く角度が急な坂道や急カーブが多く、かつ駐車場にも限りがある場合が少なくないという箱根は、車だと行き辛い場所が結構あるのが純地元民以外にとっての泣き所といえば泣き所です。

例えば箱根湯本や芦ノ湖、仙石原等々に行くこと自体は出来たとしても、それでは到着後に車をどうするんだという部分に悩ましさが宿ることも、なんだかんだ結構あるにはあります。

特に、目的地が箱根エリアの中に広範に広がっている場合などですね。

そんな不便解消を狙ったかのような内容を持ったチケットが「箱根に来たら、あとはバスを自由に使ってください」という、前記した”旧街道”チケットだったのですが、残念ながらこのチケットは2021年の秋(9月30日限り)で廃止となってしまいました。

箱根フリーパス -場合により”マスト”となるイチ押しチケット-

サービス内容

現在残されたチケットのうち、もっともおススメ度が高いのが”箱根フリーパス”(箱根ナビ箱根フリーパス“)です。

箱根の全ての公共交通機関(箱根登山電車、箱根ロープウェイ、箱根登山ケーブルカー、箱根登山バス)にフリー乗車出来る他、箱根海賊船乗船もフリーパスとなるチケットで、2日間有効、3日間有効、二種類のチケットが用意されています。

箱根にて一泊もしくは二泊する旅行客をメインターゲットとしたチケットで、箱根での泊まり旅行をプランする場合、プラン如何では所持がマストになると考えられるケースもありますが、”泊まり”のみならず、日帰りで丸一日遊び倒すつもり(特に、丸一日公共交通機関を乗り倒すような旅をプランしている場合ですね)であれば、その場合にもギリギリ元が取れそうなお得さを持っています。

“フリー乗車区間”は、北は御殿場から南は箱根町港・三島まで、東西だと芦ノ湖から小田原までの観光スポットをほぼ網羅していますが、この他、観光施設の優待利用も豊富に用意されています(公式サイト)。

箱根強羅公園のように「フリーパス利用者は入園無料」の施設もありますが、平均すると大体100円~200円引き、数か所以上周ると1000円近く違ってくるので、結果的にはあるのとないのとで大違いということなのですが、唯一の難点はややお高めに設定されている(?)料金です。

二日間大人一枚で5000円、三日間なら同5400円です。

判断基準はやはり旅プラン如何でしょうが、あとはこの価格設定、使い方次第で如何様の判断も出来てしまうところとなりそうな価格を高いと見ることになるか、それとも安いと見ることになるかですね。

お得チケットの元を取るためと考えた場合、このチケットの入手を前提として箱根での時間を計画するという話しにも持って行けそうですが、”まずはじめに自前のプランありき”であれば、公共交通機関の利用が多い、一泊以上の箱根旅の場合にはマストとなるチケットです。

チケット購入方法

“箱根フリーパス”は現地での当日購入も可能ですが(箱根湯本駅の券売機、箱根登山バス営業所はじめ、箱根登山鉄道各駅の券売機や営業所など。詳しくは公式サイトに記載があります)、期日を指定した上での前売りチケットを購入することや、新宿、町田、藤沢(小田急沿線主要駅)からの運賃を加算した”フリーパス”として購入することも出来ます。

前売りチケットは利用期日の一か月前から、セブンチケット、エモット(公式サイト)の他、大手旅行代理店や小田急の営業所で取り扱っているようです。

“フリーパス”以外のお得チケットは、”フリー区間”に注意!

箱根の”お得切符”のうち、特に周遊チケットは全部で6種類用意されています(公式サイト “フリーパス“)。

イチ押しの”フリーパス”のほか、例えばロープウェイ乗車を含む芦ノ湖岸周りの一部区間のみ乗り放題になる”箱根のりものパス Lite“(公式サイト)や、箱根登山電車と箱根登山バスの一部区間、および海賊船全区間が乗り放題となる”登山バス・海賊船「芦ノ湖きっぷ」“(公式サイト)なども用意されていますが、”のりものパス Lite”も”芦ノ湖きっぷ”も、共にフリー乗車適用範囲が限られています

例えば”箱根のりものパス Lite”の場合、箱根登山バスは箱根町線(公式サイト路線図)の特定区間内のみ(宮ノ下駅・箱根町港間のみ)、箱根登山電車も強羅・宮ノ下駅間のみが適用区間です。

フリー乗車区間の範囲的に「芦ノ湖畔と小涌谷・大涌谷・強羅を楽しんでください」というコンセプトを持ったチケットなので、そのほかのエリアが見たい(例えば仙石原方面の美術館や、湯本・塔ノ沢方面、旧街道線=県道732号線沿いetc)場合は、交通費を都度実費で賄う必要が出てきます。

スケジュール変更の予定がないプランを組んでいて、かつ公共交通機関の利用区間が限られている場合、”のりものパス”や”芦ノ湖きっぷ”のような区間限定チケットがお得となりますが、現地での行動をフレキシブルに考えた上で、とことん割引きを求めるのであれば、”区間縛り”が足かせになることも考えられます。

逆に言えば、観るべきところを限定したプランを組んでいるのに”フリーパス”を購入しても、それはそれで無駄が多くなってしまうということでもありますが、諸々込みで考えると、基本はフリーパスを、観たい箇所が限られている場合や、一部区間でのみ公共交通機関を利用したい場合等には各種区間限定チケットを、という選択がお勧めです。

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