【国内小旅行/秋の妙高安曇野ドライブ旅 その5】妙高の夜と朝

2020秋 妙高安曇野ドライブ旅

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【国内小旅行/秋の妙高安曇野ドライブ旅 その5】妙高の夜と朝

妙高への道

夕暮れの日本海を横に眺めながらのドライブの後、宿泊地である休暇村妙高を目指し、内陸方面へ。

道の駅あらいにて夕食を食べた後、山道の中を宿へと向かいました。

ちなみに夕食は、道の駅の”ラーメン翔“にて。豚骨ではなく「豚油」ラーメンが売りのお店です。

豚油ラーメンって、豚の背脂をもう少しマイルドにしたような味わいのスープに対して、太麺ではない普通の麺を使ったラーメンです。コッテリはしていても、ギトギトまではいかない感じで、中々食べ応えがありました。

ちなみに、餃子も美味しかったです。

これでお腹は満たされた、次は宿での温泉だということで向かった休暇村への道中、「昼間だったらそれなりに気分良く歩ける道なのかもしれないな」という森の中の道は、あれよあれよという間に深い闇の中へ。

いつしか、「初・夜の妙高」である自分にとっては、車でもかなり怖い道となって行きました。

道沿いに街灯は無く、鬱蒼としげる森林。完全に日没後だったので、ハイビームにしてフォグランプ(補助灯)をつけても、周りが真っ暗なのがわかるんですよ。それも割と道のすぐ傍まで森林が迫ってきている感じの闇で、所々にあるのは「クマ出没注意」の看板。

これは翌朝撮った写真ですが、それはとてもじゃないけど夜の運転では車を停める余裕がなかったからですね 笑。

ここで車が突然エンスト起こして野生動物にバッティングしたら、それだけで腰を抜かしそうだなんて思った記憶がありますが、クマ出没注意の看板にしても一つじゃなくて頻繁に出てくるので、結局はこの山中には結構な数のクマさんがいるってことなんだよね、なんて想像も働いてしまい。

箱根にも似たような山道はありますし、同様にツキノワグマがいます。イノシシに至っては実際に国道沿いで歩く姿を見たこともあるのですが、やはり走り慣れた道ではないこともあってか、自分にとっての怖さは桁違いでした。

その分、山道の暗闇の向こうに「休暇村」らしき建物が見えてきた時の安心感と言ったらなかったのですが、次に泊まる機会があったら、その時には日没前にチェックインしたいと強く思いました。もう一回一人であの道通れと言われたら、そのレベルで躊躇ってしまうだろうというのが正直なところです 笑。

 

妙高の朝

そんなこんなで夜が明け、夜とは別の顔を持つ朝がやってきました。

この日は朝からいい天気だったので、いい感じに色づいた紅葉が朝の光に眩しく、空気もとても美味しかったです。

ちなみに休暇村妙高では、朝の定例イベントとして早朝お散歩会が実施されています。

ホテルの従業員さんのガイドで、宿泊客がホテルの周辺の散歩道を散歩出来るという、無料・小規模なイベントなのですが、実はホテルの予約を入れた時点で結構楽しみにしていました。

というよりは、このイベントがあったことが宿泊の決定打になった感じなので、チェックインの時点から楽しみといえば楽しみにしていたんですよね。

コース沿いには、周辺に生息する虫や、

動物が紹介されています。

あぁ、やっぱりいるんだなとなんとなく微妙な気持ちになってしまうツキノワはともかく、オニヤンマもギンヤンマもいるんですね。

夏に来たら、普通にその辺を飛んでいたりするってことなんでしょうか。

オニヤンマにしてもギンヤンマにしても、最後に見たのいつだったっけという位レアな部類だと感じるトンボなので、そのすぐ隣で紹介されている大カマキリと並んで、いるらしいと感じた時点でワクテカが止まらなくなる類の昆虫です。

ノウサギにしても、その辺からぴょんぴょん出てくれば、テンション上がること間違いなしです。

そんなことを思いながら歩く朝の山道は、ともするとツキノワグマの向こうに魑魅魍魎の世界まで見えてしまいそうな夜の山道とは打って変わって、爽やかそのものの道でした。

緑に囲まれた散歩道を歩きながら、

たまに後ろを振り返りつつ、

散歩道は続きます。

今年はミズナラのドングリが大凶作で、全くならない年だそうです。

どんぐりの凶作の理由って一通りではなく、天候や受粉状況など、いくつか条件を持っているようなのですが、結論としては現在でも、定期的に(2~3年から数年おきに)訪れるもののようです。

背の高いミズナラの木は見事な紅葉の真っ只中で、ぼちぼち落ち葉も増え始めているのですが、どんぐりは全く落ちていませんでした。

落ち葉が増えても散歩道には全然ドングリが落ちていない、だからクマがお腹を空かせて山中さまよい歩いた時に「いつものあれがないじゃないか!(憤怒)」となってしまうのでしょう。

仮に人類が食料にしていればまた話は違ったのでしょうが、といったところですか。

クマの生態についても少しだけ教えていただいたのですが、山中のクマは水場伝いにトラバース(横移動)する習性があるので、どんぐりがたくさん落ちているような餌場の他水場の近くが危ない、なので水場でもない、かつ餌(=どんぐりや山菜など)が落ちているわけでもないようなところには通常あまり近寄らないのだそうです。

全く同じ性向が環境省の調査結果でも指摘されていますが(やはり地元の人の経験則の集積はすごい!)、言われてみると確かに、ヒグマでもツキノワグマでも、川の近くでの出没や人身事故ってしばしば聞きます。

「ヒグマ事件」ということだと二言目にその名が出てくる三毛別ヒグマ事件にしても、確かに現場のすぐ傍には、ルペシュペナイ川という川があるんですよね。吉村昭さんの小説『熊嵐』でも、作中にしばしば川が出てきた記憶がありますが、開拓民の村が川沿いにあったことも、事件発生フラグの一つだったということなのでしょう。

一見そうじゃないように見えるエンカウントのケースでも、その付近を調べてみたら川があったり山菜がたくさんあったり、なんてことになっているのかもしれませんが、「クマ出没注意」の看板にしても、「まさにそこに出た」というよりは、クマの生活域につながって行くような山道の入り口に建てられているという意味合いが強いようです。

「この道を歩いていくとクマの居場所につながって行くから注意してね!」ということですか。

表現を変えると、こちらからわざわざ会いに行くようなことをしなければ、原則としてクマには会えないのだということなのでしょう。そのあたりの事情は地元の人なら大体知っていることのようで、土地勘がない人が誤って入ってしまわないようにというところが狙われているようです。

そういう道の傍(水場傍の餌場)であればクマは普通に出る、実際罠もたくさん仕掛けてあるようですが、同じ理屈でホテルのすぐ傍にはまず出ないようです。

確かに、そもそも立地自体が水場伝いではなかったですからね。

・・・などとガイドをしていただきながら朝の散歩は続いていくのですが、今はまさに紅葉真っ只中の季節。

ミズナラのすぐ傍で紅葉の季節を迎えていたのは、黒文字の木です。

花は春先に咲くようですが、黒文字は楊枝の原材料となることで有名な木ですね。

「これ、匂い嗅いでみてください」と木の枝を一本渡されたのですが、

匂いを嗅いでみると、とてもいい匂いがしました。

黒文字って楊枝の他、香料としても使われているようなのですが、その花言葉の通りの「誠実で控えめ」な系統のいい匂いです。山の朝のさわやかさを体現したような、なんて表現も相応しいような気がしますが、とにかくいい匂いがしましたということですね 笑。

紅葉の中を抜けていくような山道は、

周辺の風景も秋の風情に満ちています。

中央の山が神奈山(かんなさん)、左端の山が妙高山です。

東日本の日本海側が豪雪地帯である理由についてはかつて記事にしましたが、簡単に言うと、日本海を通過することによって大量の水蒸気を含んだ西からの季節風が山脈にあたり、大雪になります。

ではどこで水蒸気を含んだ雲が山脈に突き当たるのだろうかと言うと、最初にあたるのが写真中央付近にある神奈山だそうです。

確かに、柏崎から上越にかけて、鯨波駅傍から延々海岸線を走ってきましたからね。妙高にしてもそれほど海から離れているわけではありません。なるほど、という納得の瞬間でした。

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お散歩コース、最終盤にはブナの木が植わっています。

なだらか坂道となっている高原が目の前に続いていますが、

まもなく訪れる冬場には、スキー場になるのだということが察せられる坂道ですね。

ということで朝の散歩、大満足の時間でした。

この後、郷土料理もふんだんに用意された朝食バイキングをいただき、ホテルを後にしました。

写真を見直しただけでお腹が空いてきそうですが、全部が全部、とてもおいしかったです。

(続く)

 

アクセス

道の駅 あらい

 

休暇村妙高

※Googleマップの目的地が、若干ズレているので注意!

 

 

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