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【東北・信越青春18きっぷ旅/只見線乗車その3】只見線の絶景区間へ

海岸線/湖畔/河畔

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【東北・信越青春18きっぷ旅/只見線乗車その3】只見線の絶景区間へ

奥会津/只見川並走エリアへ

絶景区間入り

JR只見線只見線ポータルサイト)の絶景区間は、会津若松駅側から只見線に乗車した場合、只見川の支流である滝谷川や、只見川と交差するあたり(上地図□で囲んだ部分)から始まります。

JR只見線はJR滝谷駅の先で滝谷川と交差し、さらにJR会津桧原ひのはらの先で只見川と交差しますが(~会津西方にしかた)、「あれ?なんかちょっといよいよ雰囲気が変わって来たかな?」と思うと”本番突入”までは割とあっという間で、ここから先しばらくの間、只見線はその人気の所以ともなっているエリアの中を走行します。

車内ではもちろん車窓からの風景を楽しめますが、このエリアから先では、線路沿いの所々でビューポイントが用意されています。”何が期待されているのかがしっかり伝わっている、その上でしっかり期待に応えてもらえている”という、その手の旅が好きな人にとっては中々小意気なサービスですね。

この付近より先、只見線は川(只見川)を超えたり、川と並走したり、川の両サイドに連なる山の様子を伺えたりという風景の中を延々走っていくのですが、”小意気”はインフラ整備やビューポイントのプロモーションに留まらず、絶景ポイントではしばしば電車が徐行運転をしてくれます。

地方を走るイベント列車や名物路線ではしばしば見かけるこの手のサービスが、感動を盛り上げてくれる感じですね(参考:”リゾートビューふるさと”で松本から南小谷へ)。

絶景区間の沿線では、ところどころで人工物(鉄橋、踏切、周辺道路等々最低限のインフラ)が視界に入って来るほか、只見線を彩る只見川の特徴の一つとしては、水力発電のダムが多いという点が挙げられます。

このこともこと”只見線の沿線風景”を考えた場合には程よいアクセントとなって映ります、というように個人的には感じました。

純度100%の(人の手が入り込んでいない、あるいは人の手が介入を放棄した)”自然”の場合、あるがままの姿からは美しすぎ、きれいすぎて逆に怖さを感じる(あるいはそれを連想させられる)ように伝わってくることもままありますが、その場合、適度な人工物の存在が”怖さ”を緩和させる効果や、より美しく見せる効果を生じたりすることもあります(参考:日本三大峡谷・清津峡(新潟県十日町市)へ)。

只見線の沿線では、その”人の手”の介入を感じさせる要素もまた、いい具合に沿線風景を引き立てているように感じたということなのですが、要はバランスだったり、手の加え方だったりの問題なんですよね。

只見線で楽しめる車窓からの風景(特に、民家等がないエリア)には、その辺にも絶妙なバランスがあったように感じました。純度の高い自然の中に、わずかに(?)人の手が加わっている様子が伺える、という感じですね。

奥会津へ 会津宮下-早戸-会津中川

会津西方にしかた駅を出発後、再び只見川を超えて、”ぱっと見”で昔ながらを感じさせる会津宮下駅へ。

地の利を生かす形で、只見線の”ビューポイント”を近隣に複数持つ、という駅ですね(参考:只見線ポータルサイト “会津宮下駅“)。

このあたりからぼちぼち、只見線の日常利用者(を思わせる乗客)が少なくなり、観光客(のように見える乗客や、沿線風景を楽しむ地元民?)が多めになる(ように見える)というエリアに突入します。

車内の様子も、立ち席のお客さんがボチボチいた状態から、ほぼ座っているお客さんのみといった状態になってきました。

福島県の南西部で、概ね新潟県の中越地方/群馬県の尾瀬国立公園/栃木県の最北部西側に隣接している”奥会津”と呼ばれる地方に入ったあたりから、雪景色が目立ちはじめます。ということで、会津宮下駅でも、”豪雪”を感じさせるほどの雪量ではないものの、割としっかり積もっていることを感じさせる程度の雪が積もっていました。

駅名標は新旧が混在している様子で、駅自体にもその要素があるように伝わります。

進行方向に向かって単線となっている雪景色の中の線路からは、駅舎との組み合わせが醸す年季が伝わってくるような来ないような、そんな味わいが感じられたりもしますが、ちなみに只見線が会津宮下駅まで開通したのは昭和16年、会津宮下駅から先、会津川口駅までの区間が開通したのは昭和31年の話しです。

只見線の中では新しい区間にあたるものの、駅自体には既に半世紀以上の歴史が詰まっています。

会津宮下駅から先の区間では、並走後最初に登場するダム横を通過します。

東北電力の宮下ダムですね。

付近はそこそこの川幅の広さを感じさせる状態となっていて、やはりここでも絶景が楽しめます。

風が凪いでいる冬の晴天日、いわゆる”リフレクション”(水面等に陸地の様子が反射された様子です。”映え”を意識した写真では定番にあたる奴ですね)が綺麗な景色に引き付けられますが、やはりここから連想させられるものは紅葉時の華やかさではないでしょうか。実際、春から秋にかけて、中でも秋の只見線の人気には中々すごいものがあるようですが、冬の景色を見ていても納得させられるものがありました。

また、”車窓からの絶景が当たり前”となっていくこの区間から先では、”すれ違う電車に沿線から手を振ってくれる人”が出てき始めました。

車内でも窓際の人に座る人たちは(自分含めて)皆手を振り返していましたが、要は普通に運行されている電車がそのままイベント列車となっている状態、只見線がどういう路線であるのか、乗っているお客さんもそれを沿線から見ている地元の人も、皆が皆わかっているという感じですね。

車内の雰囲気もかなり良かったという印象が残っています。

対岸の中腹付近には道路が通され、鉄橋が作られ、送電線を支える鉄柱があるのもわかりますが、それ以上に目を引くのが薄っすらと雪が積もった山頂付近の様子ですね。

会津宮下駅の先で只見線は再び只見川を超えますが、

線路すぐのところにある木々にさえぎられていた視界が広がって、眼前がそのまま只見川エリアとなります。どこか湖っぽく見えるエリアが多かったのも、恐らくは只見川沿いならではの風景なのでしょう。

その後ほどなく、只見線は早戸駅に到着です。

早戸駅エリアでは只見川を渡る渡し船が楽しめる他、開湯以来1200年の歴史を誇る”つるの湯”(公式サイト)もありますが、施設の利用者には無料の送迎サービスも用意されています(参考:只見線ポータルサイト “早戸駅“、つるの温泉公式サイト “アクセス“)。

付近に通された道沿いからそのまま駅ホームに繋がっている敷地に用意されているのは、ミニサイズの駅舎です。少々驚きましたけど、これもやはり”ならでは”のうちですよね。

会津宮下駅を出発後しばらくは只見川と並走しますが、会津宮下駅の次の停車駅である会津水沼駅の少し先で第四只見川橋梁を通過します。

付近には道路も通されていて、並走区間も持っているのですが、周りはすっかり雪景色です。

その先で、東北電力の上田ダム横へ。

相変わらずの絶景が続く中で”この景色が続くことが当たり前”であるかのような感覚に陥ったりもします。ついさっきまで特別なものだと感じていたこの景色が、どこまでも果てしなく続くように思えて来たりするんですね 笑。

雪景色の中にある”いかにも地方の名物路線の駅”といった雰囲気を醸す会津中川駅を出発すると、

長時間停車をしてくれる会津川口駅へ向けて、再び絶景の中へ。

只見川に並走する只見線の車窓から、只見川上に架けられた上井草橋の様子が視界に入ります。

国道400号線/252線の重複区間と、只見川沿いの山間部側に開けた地域の集落を結ぶ鉄橋ですね。

上井草橋付近で只見川が南北→東西へと流域を変えると、ほどなく会津川口駅到着です。

ということで、絶景続きの只見線の”絶景エリア”も、漸く中間地点付近へと到達しました。

主要スポット

只見線・滝谷駅

第一只見川橋梁

会津宮下駅

早戸駅

会津中川駅

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