この記事を読むのに必要な時間は約 8 分57秒です。
【横浜観光FAQ】横浜中華街と街歩きプラン(食べ歩き、お土産選び、etc)
横浜中華街で、何をする?
以下の項目では、横浜中華街(公式サイト)観光にあたって、特に「中華街は初めて」「中華街には滅多に行かない」というような閲覧者の方の来訪を想定してまとめました。
プランの一助になれば幸いです。
まずは目的の確定から!
現地での予定をざっくりと
“中華街詣で”にあたっては、まずは目的を決める(ざっくりでもOK!)というやり方がお勧めです。
個人的なオススメとしては、
目的 | 現地でのプラン |
なんとなく | 中華街大通りでの食べ歩き+小さい路地(市場通り、香港路、台南小路etc)巡り |
とりあえずの”経験” | グルメ(ランチorディナー)+史跡(関帝廟・媽祖廟)巡り |
じっくり楽しむ | “経験”にお土産やエンタメ(横浜大世界やベビースターランドのようなエンタメ施設を丸ごと楽しむ、占いを楽しむ、雑貨屋さんを巡る等)を追加 |
以上3通りのざっくりプランを、一例として挙げておきます。
上から順に、30分程度(でも楽しめる)、小一時間程度(でも楽しめる)、二時間以上(半日程度は楽しめる)、といったところが大まかな時間の目安です。
着いたらすべきことと、予めしておきたいこと
「とりあえず現地に着いたら、まずこれをゲットすべき!」というパンフレットに、年度別の”横濱中華街ガイドマップ”があります。
中華街の東門傍にある観光案内所”ChinaTown80“(公式サイト。後述)で入手することが出来る無料の地図なのですが、このパンフレットを入手し、かつガイド=コンシェルジュさんに不安点を色々聞いておくことによって、以後の時間をより盤石なものとすることが期待できます。
極端な話完全ノープランで現地まで行ったとしても、その場(インフォメーションセンター)で自分の希望をしっかり伝えつつの会話が出来るのであればそれでOKです、という状況も、考えられなくはありません。
なかなか便利なことになっていますよね。
ネットを使った事前準備的には、
メディア名 | 該当コンテンツ |
中華街公式サイト | ショップ検索記事内にある”おしらべタグサーチ“(記事内左側の”shop search”にあるキーワードをクリックすると、その目的にあったお店がピックアップされます) |
るるぶmore | #神奈川県記事を”中華街”でキーワードソート |
Ontrip JAL | 横浜中華街の食べ歩きマップ最新版 |
OZmall | 横浜情報ページ内の、中華街関連記事 |
等々といったサイトを利用した情報チェックがお勧めですが、個人的には、市販されているガイドブックのうち、自分にとって一番読みやすいものが、事前チェックの柱としてイチ押しです。
ケース別の”お勧め”
大まかな傾向として
ところで、今の横浜中華街では何が一番の売りになっているのかといえば、やはり中華料理=グルメタウンとしての魅力です。
この点、中華街に求めるグルメとしてよくあるところを大雑把に区分すると、
1.中華のコース料理を求めるのか(高級店など)、
2.中華の名物料理をメインにするのか(名物店)、
3.点心・飲茶・食べ歩き・食べ放題を求めるのか(オススメ多数)、
4.中華以外を求めるのか(お店の数的になくはない、あるにはあります)、
といった選択肢が生じますが、以下、”中華”に的を絞ってまとめると、
目的 | オススメのケース |
高級店等のコース料理 | 二人以上の中華街歩きで、記念行事・記念日等が絡んでいる場合 |
名物店の名物料理 | 料理が自分の好物である場合、中華街で「これを食べてみたい」という目当てが出来た場合、比較的時間にゆとりのある場合 |
食べ歩き・食べ放題 | 特に食べたいものはない空腹時、なんとなく中華を食べたい場合、とにかくお腹を満たしたい場合など |
“テンプレ通り”という感じの無難な傾向としては概ね上記の通りで、今の中華街で一番無難な万能のお勧めとしては、”食べ歩き、食べ放題”を推しておきます。
人気店の見分け方と、おすすめの選び方
“ならでは”という感じの名物料理も現在の中華街にはたくさん用意されていますが、名物料理を売りとしている名物店の見分け方としては、ランチタイムにお店の前に列が出来ているか否かを挙げることが出来ます。
“食べ歩き”人気店や、知る人ぞ知るお店(特に”ある一品”が名物だというようなお店)の前にはほぼ例外なく列が出来ているので、列を見る→店頭で確認できるメニューを見る→並ぶかどうか決める、「どこでもいいから、どこか人気店で名物料理を」ということであれば、こういう選び方でもいいような気がします。
大抵の人気店の前には開店前から列が出来ているので、そのお店をもともと知っていたのか、現地で知ったのかを問わず、どの道並ばなくてはならないということになってしまいます。なのではじめから目当てにしている名物店がある場合は、お店の開店時間を調べた上で、遅くとも開店時間までには店頭に着くつもりで、開店直後の入店を狙いましょう。
食べ歩き店の場合は精々待たされても5分か10分かという程度で済みますが、人気店で人気料理を食べようと思った場合、10分~15分程度は覚悟する必要がある上、間が悪いと30分以上待たされることもあったりするので、スケジュールカツカツの場合にもおすすめになるのかどうか、微妙となって来るところも無きにしも非ずです。
ちなみに、ランチタイムに列が出来ていないお店はまずいのかというとそうではなくて、無難になんでもおいしいお店(ex.名物の一品があったとしても、他の料理も同様においしい)やそれなりにキャパのあるお店(二階席や三階席等があるお店)、あるいはややお高めのお店の場合は激混みが日常茶飯事だったりすることはなく、程よく混むことが多い(=並ばずに済む)という感じです。
中華料理自体の区分けについては、別記事で”四大中華料理”と”八大中華料理”についてをまとめました。
中華街のお店
大まかな価格帯について
食べ放題のお店に点心や飲茶のコースが用意されていることもしばしばありますが、横浜中華街の場合、
点心・飲茶は大体2500円程度から、
食べ放題は3000円程度から、
食べ放題+飲み放題は4000円程度から、
このあたりが相場で、値段はどのお店に入ったとしてもほぼ固定されています(ただし、例えば高級店や食べ放題設定がされていないお店など、この価格以上の料金を取るお店もあります)。
高級店のランチメニューは大体3000円~4000円程度から、ディナーは最安で5000円~6000円程度、相場としては10000円前後からの価格設定をよく見かけますが、コース料理は2人以上からという設定がされているお店も少なくないので、特に一人旅・一人街歩きの場合などには事前に注意が必要です。
このほか、名物店の名物料理を食べてお腹を満たしたいという場合は、お店やメニューにもよりますが、大体一人前1000円程度から名物料理を一食食べることが出来ます(他にも色々食べたとして、一人当たり概ね2000円~3000円程度です)。
料理について
“味”については、少なくとも”中華街で中華料理を出すお店を営業出来ている”時点で、最低限の味は(あくまで知る限りの話しですが)保証されていることが多いです。
お店によっては”お店特有のクセ”がある場合もあるので(例えば食材やスパイスの使い方、辛味のつけ方などに起因するもの)、個人的な好みの部分で細かい評価がばらつくこともありますが、料理そのものについての大ハズレ店はまずありません。
探せばあるかもしれませんが、およそそのくらいの確率だと思っていても間違いはないでしょう。
分量については、特にコースやランチメニュー等の場合、日本のレストラン平均と比べて(あくまで体感ですが)やや多めに設定されているように感じることが多いです(なので食べ応えについては、お得感を感じることが多いのではないでしょうか、と思います)。
接客について
一方で”接客”についてはどうかというと、例えばお店によってはサービス自体が大雑把だったりやり取りがどこか不愛想だったりと、良からぬ話しが聞こえてくることもあるにはあります。
料理そのもの、味そのものと比べるとややバラツキが多くなるという面があるのもある意味中華街の”ならでは感”が強いところでもありますが、もちろん一般的には、ごくごく普通に、ていねいに接客してもらえます。
横浜中華街の”地元”評
地元民の中華街利用は?
全国の観光地の”食事情”をピックアップしたとき、何らかの理由があってということなのか、お店ごと、スポット毎に、地元民と観光客が住み分けられているようなケースがあります。
具体的には、観光案内所等で「地元の人はあまりそこ(特定のお店、あるいはスポット)では食べないですね」といった感じで教えてもらえることがしばしばあるのですが、横浜中華街では特にそのような(地元民は中華街にはあまり行かないというような)傾向はありません。
特に”中華が苦手”ということでもなければ、地元民も定期的に中華街でランチやディナーを楽しんでいます。
今の中華街と、昔の中華街
中華街関連でよく聞く、目にする話に”名店が裏通りにある”、あるいは”いいお店は隠されている”、総じて”今の中華街は云々”といった類の話があります。
裏を返せば、表通りでお客さんが列を作っているようなお店はその限りではない(そもそも賑わい自体に懐疑的だ)という真意を含む話ですが、この話しについても、そんなことは全くないような気がします。
全く無いような気はするのですが、話しや”評”の根拠・出元としては、昔(バブル期以前の昭和)の中華街が好きだったという地元の年配の方に、稀に(しばしば?)”今の中華街”を苦手とされている方がいらっしゃったりすることも、あるにはあります。
その場合はあくまで相対比較からのダメ出しで、”古き良き”を懐かしんだときには今現在の中華街に及第点を付けられないということで、そこに特に不自然な棘があるわけではない、一つの意見としては十分理解できる、という形のものですね(参考:”昔”の中華街と、今の中華街)。
ともあれ、ぼちぼち激動の歴史を持ちつつ今現在に至っているのが今の横浜中華街ですということで、評価自体が十人十色になったとしてもなんら不思議はありません。
百聞は一見に如かず、ということですね。
“地元民”と横浜市民
ところで、横浜市民約370万人のうち、中華街のある中区の人口は約15万人(共に、令和5年現在)、この15万人のうちさらに一部が中華街の徒歩圏内に住んでいるという形になるので、一般的にイメージする”中華街界隈の地元民”は、単純計算すると横浜市民24人に1人を下回る率となります(ざっくりした面積比で中区民の1/3を対象とすれば、”中華街徒歩圏内の地元民”は、およそ横浜市民70人に1人の計算です)。
例えば、徒歩5分10分で中華街にたどり着ける人と、door to doorで一時間からかかる人。
どちらも共に横浜市民であれば”地元民”ですが、この双方の評が同じなはずはないだろう、というあたりから、中華街評をはじめとする地元民の”横浜評”は、しばしばカオス化します。
もちろん、およそ横浜市民である以上「横浜は地元だ」と自称すること自体には何ら問題はないだろうと思うのですが、”そもそも横浜は人口370万人都市です”という事情がこの場合は前提となるため、自称・地元民の評が真っ二つに割れたりカオスになったり、というようなことがままあるんですね。
なので“中華街が徒歩圏内にある”地元民は、ペースはともかくなんだかんだで定期的に中華街に行く(場合が多い)、ただし“地元民の総体”=横浜市民全体としては必ずしもその限りの傾向が出るわけではない、となります。
もちろん近場にあれば気軽に行けるでしょうが、”全地元民”がわざわざ定期的に訪問する場所としてはどうなのだろうか(そこは好き嫌いに左右される部分が大きくなるでしょう)、位が正確なところではないかと思います。
この辺りの事情は、必ずしも”中華街評”に限定されないところですね。