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【秋の箱根泊2021/箱根ののりもの】海賊船乗船 -一般船室編-
芦ノ湖と海賊船
“旧街道・1号線きっぷ“を利用した箱根詣ででは中々その機会がありませんでしたが、箱根フリーパスを所持していれば海賊船には無料で乗り放題ですということで、今回は芦ノ湖一周コース(箱根町港→元箱根港→桃源台港→箱根町港)で乗船しました。
箱根町港にて
箱根町港は”箱根海賊船”(芦ノ湖遊覧船。箱根ナビ公式サイト)の乗り場がある港ですが、同時に箱根駅伝の聖地でもあるので、湖のほとりにいくつか碑が作られています。
駅伝関係の碑の向こう側に見えるのが芦ノ湖で、湖上には海賊船が浮かび、その向こうには富士山が見えています。箱根町港はイメージ通りの芦ノ湖が望めるポイントの一つにあたりますが、やはり晴れた日の風景は格別です。
好天に恵まれたこともあってか、9時50分発の海賊船に乗るための列は割と早い時間から出来ていたようです。
出航のおよそ5分程度前から乗船開始となったので、早速海賊船へ。
二隻並んでいるうちの、左側の船に乗船しました。
乗船開始後ほどなく箱根町港を出航した海賊船は、まずは元箱根港を目指して進みます。
芦ノ湖上からの風景
芦ノ湖遊覧船である海賊船の魅力は、
遊覧船である以上、まずは湖上からの風景を楽しむことが出来ますという部分に宿ります。
ということで、乗船の瞬間から下船の瞬間まで、およそ船に乗っている間はお楽しみが継続することになるのですが、
特に晴天日の芦ノ湖であれば、湖の上から湖の向こうにある富士山を望むことが出来るという辺りが最大級の魅力であるようには、改めて感じます。
そこに普通の遊覧船とは若干違う作りになっている、つまり「遊覧船が海賊船仕様になっている」という遊び心が加わる形で観光名物となっているのですが、箱根町港出航後しばらくは、海賊船は富士山に向かって進みます。
元箱根港にて
箱根町港を出港後、次の寄港先である元箱根港までは割とすぐです。
箱根町港・元箱根港間は徒歩でも歩けない距離ではないので、ゆっくり遊覧するのを期待していると割とあっという間だったりもしますが、元箱根港を出た後は南北に長い芦ノ湖の長辺を進む形のルートを取るため、桃源台港までの航路では少し長めの乗船が期待出来ます。
桃源台港へ -海賊船上から望む風景-
芦ノ湖畔にある”平和の鳥居”は、現在の上皇陛下の立太子礼(皇太子継承者が皇太子であることを宣言する儀式です)と日本の独立、さらにはサンフランシスコ講和条約締結を記念して、1952年(昭和27年)に建てられました(立太子礼について、参考:宮内庁HP “ご大喪・ご即位・ご結婚などの行事“)。
命名の由来は、箱根大神御鎮座1200年と東京オリンピック開催を奉祝記念し、1964年(昭和39年)に吉田茂元首相揮毫の”平和”の扁額が掲げられたことにあります(参考:箱根町観光協会公式サイト “芦ノ湖に映える朱色の鳥居“)。
その他、釣りを楽しむ人やボートを楽しむ人(海賊船に手を振ってくれる人が案外多いです 笑)を多く目にしたり、
芦ノ湖畔の紅葉に目を奪われたり等々、所々にみどころがあるので、延々デッキに出ていたとしても割と退屈しません。元箱根港出航後は、あっちにいってもこっちにいってもスマホカメラやタブレット、あるいは一眼で湖上からの風景をパシャパシャという時間がしばらく続きます。
そんな時間を経てじっくり話し込む人たちが増えて来たり、黙って湖上からの風景を眺める人が出て来たりと、乗船客それぞれがまちまちになっていく時間が訪れます。
一般船室の様子は、船窓から望める景色を含め、線室内の構造や、窓の広さなど、
ごくごく普通の遊覧船イメージが宿ります。
海賊船には一般船室の他、もう少し見栄えのいい風景が楽しめるという、特別船室が用意されています。
(”【富士箱根の四季】海賊船乗船 -特別船室編-“に続く)