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【みなとみらい線沿線の四季/2020】
秋の日本大通り・銀杏の紅葉
日本大通りの秋
開港広場
山下公園通りから、交差点の横断歩道を渡り開港広場へ。丁度日本大通りの裏手にあたる一帯です。
“開港広場”で通じますが(というよりは、横浜市の公式サイトでは”開港広場”とされていますが)、”開港広場公園”とも呼ばれているようです。行政法上は都市公園に含まれる街区公園であると解されているようで、実態が広場である公園だと認識されているのだいうことですね。
その名が示すとおりに”港町・横浜がここから始まった”という由緒を持つ広場で(参考:日米和親条約と日米修好通商条約)、春の桜の時期、秋の紅葉の時期には季節を感じることが出来るのが魅力となっています(参考:開港広場の夜桜)。
開港広場で体感できるのは、海岸教会隣で咲く春の桜、両隣にあたる山下公園通り、日本大通りの銀杏の紅葉が伝えてくる季節感ですね。
今年についてはやや時機を逸したせいか、秋真っ只中というよりは、”秋の終わり”が強く感じられる風景となっていました。
日本大通りへ
そんな開港広場から開港資料館横を歩き、秋の日本大通りへ。ぱっと見、まさに今が旬であることが伝わってきます。
日本大通りは横浜の歴史が始まったエリアであり、かつ成長・発展・挫折等々を共にしたエリアでもあるということで、現在も通り沿いに数々の足跡が残されています。ちなみに突き当りに位置する象の鼻エリアは、開港以来横浜の成長を支えた拠点(波止場)であり、その手前右手にある開港資料館(公式サイト)は、かつてイギリスの総領事館として機能していました。写真の左手は、”横浜裁判所”からその歴史が始まっている、現在の神奈川県庁(本庁舎)です。
日本大通り沿い、港郵便局の向かいにある旧横浜商工奨励館は、関東大震災被災からの(特に横浜の商工業界の)復興を図る目的で昭和四年(1929年)に建築され、現在は情報文化センター(横浜企業経営支援財団公式サイト)と銘打たれた多目的オフィスビルとなっています。
港と反対側の突きあたりには横浜DeNAベイスターズの本拠地である横浜スタジアムがありますが、横浜スタジアムは横浜公園内に造られた野球場です。
日本大通りは前記”象の鼻エリア”手前から横浜公園手前までの直線に通された街路ですが、この街路に沿って、銀杏並木は続きます。
盛期の紅葉
内陸側(かつての”関内エリア”入口方面)を見ればスタジアムのナイター照明(位置によっては増設されたウイング席)が見え、
海側を見ると山下臨港線プロムナードや(位置によっては)大さん橋に停泊中の大型客船等が見えるという景観も、日本大通りが持つ大きな魅力に含まれるものですが、
今年今の時期の紅葉では、横浜公園側に進むにつれ、紅葉が鮮やかになっていくのが分かりました。
ちなみに今回日本大通り沿いで一番鮮やかだったのは、
イチョウの木の奥、左側に位置する車寄せのようなエントランスを持つ建物が、横浜地裁です。市内・県内の法曹の中枢エリアも、秋の深まりに包まれています。