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【WELBで沿線サイクリング】本牧通りからみなとみらい大橋へ

横浜中華街

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【WELBで沿線サイクリング】本牧通りからみなとみらい大橋へ

WELBで沿線サイクリング その2 -本牧通りからみなとみらい大橋へ-

アベントゥーライフ社製電動アシスト付き自転車”WELB“(公式サイト)試乗記、二回目の今回は、山手本通り経由で根岸森林公園へと進んだあと(参考:【WELBで沿線サイクリング】ワシン坂・山手本通り経由で根岸森林公園へ)、平地のロングライドで本牧通りからみなとみらい地区を目指しました。

 

本牧通りへ

根岸森林公園から本牧通りまで

根岸森林公園(横浜市緑の協会公式サイト “根岸森林公園“)を出発後、次は平地での長距離走行を試してみようということで、まずは本牧通り(引き続き、同じく市道82号線です)のスタート地点である間門の交差点を目指しました。

その前に控えているのが、公園入り口傍から始まっている曲がりくねった坂道である、不動坂です。

根岸森林公園傍に位置する根岸旭台交差点から、市道82号線への入り口にあたる根岸不動下交差点に向かって伸びた坂道は、道幅は広くない上、道中にはヘアピンカーブも含みます。

ここで頼りになるのがディスクブレーキと車体自体の軽さですということで、ペダルはこがず、ブレーキのみでの走行となりました。電動アシスト付き自転車というと加速に着目されることが多いのではないかと思いますが、加速時のみではなく、やはり下りの坂道等での減速時の性能にしても重視したいところです。

その点、これは恐らく車体が軽量であることが大きく影響を与えているのではないかと思うのですが、ブレーキの効きの良さと共に伝わってくる運転のしやすさがあったため、それでも道が道である(大きいカーブがある、道幅の狭い下り坂道である)ことに起因する怖さはあったのですが、安心して走ることが出来ました。

少々極端な例えになるかもしれませんが、例えば自動二輪(特に250cc以上)の場合、下り坂やカーブなどでは車体の重さを考慮に入れた運転が必要になります。電動アシスト付き自転車でも、ある程度以上の重さがある場合、そこまでの話しにはならなかったとしてもそれに近い運転が必要になってくるのではないかとなんとなく思ったりするのですが、そういう感覚は一切不要でした。これも一重に”ママチャリ”並みの車体重量が為せる業ですね。

ということで、根岸不動下交差点から少し離れたところにある、間門の交差点へ。

次のサイクリングは、本牧通りから入って、みなとみらいの北端に位置するみなとみらい大橋(みなとみらいエリアマネジメントみなとみらい大橋“)を目指す、平地の長距離走行です。実際に長い距離を走ってみたらどの程度行けるものなのかと、その部分を楽しんでみることにしました。

ちなみに本牧通りは、間門の交差点から旧マイカル本牧付近まで、車道に自転車レーンがあるので、サイクリング目的だったとしても比較的走りやすい道が続きます。道幅も広く、直線が多い、おまけにレーンもあるので、もってこいともいえそうです。

サイクリング的な意味での道中最初のチェックポイントとしては、間門から(自転車だと)比較的すぐのところに位置している、本牧中学校入口交差点があります。

この交差点から右方向に”アメリカ坂”という坂道が伸びているのですが、この道中右側に本牧中学があって、さらにその先に進むと本牧山頂公園(横浜植木株式会社 “本牧山頂公園“)の入り口があります。

山頂公園の入り口付近からは、同じ道が”貝塚通り”(付近にある平台貝塚から来ているものだと思います)と名を変えて伸びているのですが、貝塚通りを更に道なりに進むと、開港期の横浜で日本人チーム相手にいくつかの記念すべき国際試合を戦ったスポーツクラブである、”YC&AC”(公式サイト)のグラウンドが見えてきます(参考:クリケット競技場と日本初の国際試合)。

貝塚通りはYC&ACのグラウンドに沿う形で、今度は”YC&AC通り”と名を変えて、そのままJR山手駅方向へと通されています。本牧地区のこの界隈から本牧通り経由でJR山手駅を目指すと結構な距離があるのですが、こちらから進んでいくと、案外あっという間に着くことが出来ます。

このほか、本牧発展の歴史と歩みを共にした、横浜を代表する日本庭園である三渓園公式サイト)も、アメリカ坂や、後述する新本牧公園付近に位置しています。

ただし付近からの道は三渓園の入り口には通じていないということで(かつて三渓園が原家の所有だった時代には、現在のアメリカ坂や新本牧公園付近は非公開エリアに該当していたため、現在残された三渓園の開放口についても、そのことと関係があるのかもしれません)、もう少し進んで丁度本牧通りがカーブするあたり、三之谷交番前交差点付近から伸びた桜道へと進み、入り口へ向かいます。

 

新本牧公園・本牧神社

間門から進んだ場合、最初の休憩スポットとしてオススメの公園が、新本牧公園です。

縦に長い芝生の公園で、すぐ傍に大きめの車道があるとは思えないような雰囲気が魅力です。緑が多く、芝生の中央付近にはガゼボのような休憩所があるあたり、広さ・雰囲気的には山手公園に近いものを感じなくもないですが、山手公園は山の斜面に沿って作られている公園なので、アクセス状況は新本牧公園の方に分がありそうです。

新本牧公園の奥には、鎌倉幕府の開府とほぼ同じ長さの歴史を持つという”お馬流し”で有名な本牧神社(公式サイト)が控えていますが、本牧神社のお馬流しに因む形で、新本牧公園の両サイドの道はお馬通りと呼ばれています。

 

本牧通りの街並み

この先、山手警察署前交差点付近までは比較的似たような道が続いた後、この交差点を境として雰囲気が変わります。”新興住宅地”然とした街並みが、山手本通りから横浜駅根岸道路に入った時同様、どこか昭和の雰囲気を感じさせる商店街へと変わっていくことになるのですが、サイクリングの道中的な意味では、このエリアの本牧通りのチェックポイントもいくつかあります。

一つ目は、本牧通りを右折後にまっすぐ進むと左側の分岐に聖坂の入り口が出て来る他、さらに直進すると新山下や本牧ふ頭・山下ふ頭方面に進むことが出来る、見晴トンネル入口南側交差点で、

二つ目は、右折すると山手公園入口付近、さらには桜道の入口に進んでいくことが出来る(上りきったところが地蔵坂上交差点で、丘の向こうに下ると地蔵坂、右手に進むと山手本通り、左手に進むと横浜駅根岸道路に向かって進むことになります)という、山手公園入口交差点です。

ここからもう少し進むと、一つ先にある麦田交差点の先で、桜道橋の架かる山手トンネルの前付近に出ます。

 

山手トンネル・元町商店街

手前に桜道橋、奥に山手隧道です。本牧通りも残りわずかの地点ですね。

この右隣りにはもう一つ、本牧地区に向かう本牧通りが通された下り線が通されているのですが、こちらのトンネルは第二山手隧道(旧本牧隧道)という、山手地区最古のトンネルに当たります(参考:二つの山手隧道(トンネル))。

トンネルを通って、元町商店街入口へ。

実は山手トンネルの中にしてもなだらかな坂道となっているのですが、これまでのサイクリング同様、そのことはほぼ気にならず、気が付けば平地そのものと変わらない乗り心地でここまで到達することが出来ました。

ここから先は根岸や本牧、さらには山手地区という、どちらかというと”丘の上”とか”山の向こう”的なイメージを持つエリアから、山下地区に代表されるような、”海の傍”へと進んでいきます。

まだまだ先は長いといえば長いのですが、全行程の中ではそろそろ折り返し付近です。

なのですが、誇張抜きで、体力的な消耗はほぼゼロで進めました。特に足腰の疲れは未だほぼゼロといった状態で、想定外も想定外のサイクリングとなりました。

 

本町通り・日本大通り・みなと大通り

横浜公園

元町商店街横を通過し、中華街の区画の横を通って、その先にある横浜スタジアム横浜公園エリアへ。スタジアム横を通る通りは大さん橋通りで、その名の通り、右側にまっすぐ進むと大さん橋へ向かいます。

中華街のすぐ傍にあたるため、付近の人通りや車の交通量は日中通じて多いのですが、やはりここでも自転車が軽量であるというその特性が生きてくる形で、比較的すいすい進むことが出来ました。

もちろん、特に無茶な運転をしたということを意味しているわけではありません。

ギアの形に慣れてくると変速しやすいという設計もサイクリングに活きてくるのですが、思うような安全運転をしやすい自転車なんだなということが、ボチボチしっくりき始めたところでした。

突き当りまで進むと、左手にJR根岸線の高架、その奥にJR関内駅で、右手にあるのは旧市役所庁舎です。

既に跡地の活用計画が進行中ですが、ベイスターズの親会社であるDeNAなどが関連しているようです。

球団買収騒動当時やその前を思うと、今昔の感に堪えない面が無きにしも非ずですね。

かつてはかつてでかつてなりの味があったことは確かですが、特にこの一帯に関しては、昨今のベイスターズの躍進共々、色々なものが急激に、かつ割と理想的に進化してきた気がします。

道沿い左手では現在再開発が進行中だということで、かつての姿を残したままで廃墟然としている趣がありますが、旧市庁舎街区と横浜公園に挟まれたこの通りは、みなと大通りです。まっすぐ進むと横浜税関象の鼻パークの横から、新港ふ頭へと進む道が通されています。

みなと大通りからでも海沿いエリアへと進むことは出来るのですが、ここは横浜公園の中を自転車手押しで進んでみました。

歴史的には公園が先、球場は後なのですが、現在では横浜公園は横浜スタジアムがある公園だという認知のされ方(スタジアムが主、公園が従というような捉えられ方)をしているところが、現実問題として少なからずあります。

それが由々しきことだというような話ではなく、まぁ、それはそうですよね 笑、といったところですが、結果として、現在は (*^◯^*) という顔文字(通称ポジハメくん)や、\横浜優勝/という言葉が日本一似合う一帯となっています。

 

みなと大通りから本町通りへ

ハマスタ入口交差点傍にある入り口と、

日本大通り側入り口付近にある、近代横浜の立役者の一人である、リチャード・ヘンリー・ブラントンさん像の前にて。

横浜公園から先は、日本大通り隣、横浜公園横に通されたみなと大通り経由で本町通りへ。かつて横浜港での貿易を支える金融街として栄えた馬車道商店街方向に向かって伸びた、本町通りへと進路を取りました。

本町通りは、少なくとも自転車にとってはそこまで走りやすい道ではないため、ここでもやや厳し目(?)の乗り心地チェックが可能となります。果して、その結果はいかに。

 

本町通り・馬車道と万国橋通り

写真正面に位置するのは、馬車道商店街前の本町四丁目交差点です。JR桜木町駅前方面に向かう本町通りと、みなとみらい方向に向かうみなとみらい大通りの分岐手前に位置しています。

左手にあるのは東京藝大大学院映像研究科・馬車道校舎です。かつて横浜港での生糸貿易華やかなりし時代から2001年=平成13年まで、旧富士銀行(現・みずほ銀行)が入居していた建物です。

本町通りでの走行はそこそこ長い距離を走ることになったのですが、やはりここでも車体が軽量であることや、細かく設定されたギア、効きのいいブレーキが活きる形で、快適な走行を楽しむことが出来ました。

基本は車道、例外的に歩道を利用するという自転車走行のセオリーに沿った走行が必要とされる通りではありますが、そのどちらでも、”軽量””電動アシスト”双方の利点が光る結果となりました。

この付近は色々見て周ろうと考えると、そこかしこに小さい史跡や見所が点在している一帯なのですが、方向転換がスムースに出来る、小回りが利くというWELBの特性が存分に活かされることとなりました。

ここで少々横道にそれて、新港ふ頭方面へ。

馬車道商店街から道なりに伸びた通りは、万国橋を渡って新港ふ頭へと進む、万国橋通りです。道沿い左手の建物は、旧生糸検査所の建物を模した、横浜第二地方合同庁舎(国土交通省 “横浜第二地方合同庁舎“)です。

現在も、建物自体が”生糸検査所”の後継であることを思わせる作りとなっているのですが、実態としては合同庁舎で、中央官庁の出張所のような機能を持つ施設として機能しています。

万国橋通りには、万国橋の手前で横浜税関やみなと大通り方面へと伸びた、海岸通りへの分岐があります。

ということで、旧生糸検査所を背景に一枚。

さらに万国橋の手前で一枚。

この付近一帯は、横浜でサイクリングをしたい場合には外せないエリアの一つに該当しますが、新港ふ頭歩き一般についても、自転車が一台あると随分楽になります。自転車用の通路にしても、サイクリングレーンが用意されているので、一転して走りやすい道となります。

 

みなとみらい大通り・みなとみらい大橋

横浜市役所前

新港ふ頭側から今回のサイクリングの本線ルートに戻り、横浜市役所前まで。

現在市役所前には、つい最近ポケモンGOの大ヒットとともに設置されたことが話題となった、ピカチュウ&イーブイのポストがあります。同じくポケモンが置かれているJR桜木町駅前の横浜桜木郵便局前のポスト共々、横浜中心部の新名所的な(?)郵便ポストで、今もボチボチ写真を撮っている人を見かけます(私もその一人ですね 笑)。

 

横浜市役所前・北仲橋

みなとみらい大橋をゴールとしたサイクリングでは、ぼちぼちゴールが見えてきましたという、みなとみらい地区手前に架かる北仲橋手前から。

この橋を渡ると町名がみなとみらいとなる一帯に入り、みなとみらい地区の中心部といえるところに突入します。

上空を通過しているのはロープウェイ”YOKOHAMA AIR CABIN”(公式サイト)、ランドマークタワーの手前には日本丸が停泊しています。

 

みなとみらいの街並み

みなとみらい地区の目抜き通りであるみなとみらい大通り沿いから、ランドマークタワーやクイーンズスクエア方向に伸びた、けやき通り方面です。

みなとみらい大通りは、元町山手界隈とは本町通りで繋がり、さらにみなとみらい線沿線外へは旧東海道ともルートが被ってくる国道15号線(第一京浜)と結ばれることによって、最終的には東京の日本橋まで道なりに伸びているという通りです。

今のみなとみらい地区のみ、横浜中心部のみで完結する大きい通りだというよりは、歴史的にも横浜の発展にとって必須だった条件(横浜の発展のためには、中心部の経済活動を東海道の動線に載せることが必須となる)を満たしているという、新しい大通りですね(参考:蒸気船から馬車・人力車へ)。

およそ横浜市民であればほぼ誰でも歌えるということでおなじみの横浜市歌(横浜市公式サイト “横浜市歌について“)には、”昔思えばとまやの煙 ちらりほらりと立てりしところ”という一節があるのですが(ただの寒村だった横浜が、開港によって日本を代表する港町となり、繁栄して大賑わいすることとなった、というような世界が歌われています)、現在のみなとみらいの中心部を見ると、その現代版にあたるのが今のみなとみらいではないかと、そんなことを思わされたりもします。

もともとはどこか閑散としていた風景の方が記憶に残るこの一帯も、来るたびに新しい道が増えていた(道の形?が変わっていた)というような時期を経て、今となっては高層ビルだらけ、大都会風のエリアに成長し、観光エリアとしてもみなとみらい線沿線で1・2を争う位置に台頭することとなりました。

気が付けば都心のオフィス街のような街になってしまったという今のみなとみらい中心部は、やはり車道が広く、歩道も広いため、比較的サイクリング(自転車の街乗り)に優しいコースとなっています。

ビルが林立していると圧迫感がありますが、それでもみなとみらい地区全体にはそれなりの広さがあるので、みなとみらいを端から端まで丁寧に見て周ろうと思ったら、やはり自転車は必須ですね。

みなとみらいエリアの北端、みなとみらい線の新高島駅出口付近です。

このすぐ隣に京急ミュージアム(公式サイト)があることから、車両を模した椅子(?)が置かれています。

 

みなとみらい大橋

今回の往路のゴールである、みなとみらい大橋です。

橋の向こうに見えるのは横浜駅東口のベイクォーター(公式サイト)で、川(帷子川)に面した部分には、赤レンガや山下公園方面に向かうシーバスの発着場もあります。港としての横浜というよりは、駅としての横浜を思わせる一帯がほぼ橋の向こうに現れて来た形ですが、この橋を渡ると、”いわゆる横浜”というよりは、”横浜駅界隈”といった方がしっくりくる一帯に進みます。

折り返して、みなとみらい大橋、下り側車線の歩道へ。

ここから今度はみなとみらいエリアの海沿いから新港ふ頭へ渡るルートを取って進みますが、今回の長距離ライドでは、とにかく軽量であることと、電動であることの便利さが際立ちました。

要所要所で写真を撮ったり寄り道したりという形で比較的ゆっくり進むことになったのですが、それでも疲れはさほどでもなく、時間にしても1時間かかるかかからないか程度で到着することが出来ました。

ノンストップで走ることを考えた場合、時間的にはさらに短縮されることになります。

こうなると、自転車だからどうだというよりは、駐車スペースが車ほど深刻な問題とはならないという点とも併せて、目的地によっては車移動がライバルになってくる場合があるようにも思えてきますね。

坂道走行時の感想と同じく、平地の長距離ロングライドでも、またしても想定外の感想となりました。

 

(”【WELBで沿線サイクリング】みなとみらい地区から新港ふ頭へ“へ続く)

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