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【まとめ】秋の箱根泊2021(旧街道歩き、史跡巡り、芦ノ湖海賊船etc)
箱根の紅葉巡り
箱根強羅公園(ケーブルカー公園上駅最寄り)
箱根強羅公園(箱根強羅公園公式サイト)は、大正3年(1914年)に開園された、日本初のフランス式整型庭園です。箱根登山ケーブルカーの公園上(こうえんかみ)駅(西門側)、ないしは公園下(こうえんしも)駅(正門側)が最寄りです。
箱根強羅公園まではもちろん車で向かうことも出来ますが(有料駐車場は43台分完備。一時間300円)、箱根フリーパス優待で入園無料となるので、特にフリーパス利用で箱根を訪れる際には、是非とも行っておきたいところですね。
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箱根美術館(ケーブルカー公園上駅最寄り)
箱根美術館(公式サイト)は、戦前日本の神道系新興宗教の教祖(岡田茂吉)が、昭和27年(1952年)に「世界的な美術思想の涵養を通じて人間の品性を向上、および平和愛好思想の醸成を図ることにより高度の文化的芸術国家の建設に寄与する」願いと共に設立した美術館です。
“自然の山水美と人工的庭園美を調和させた一個の芸術品を造ること”が狙われ、まずは敷地内に”神仙郷”が造営されますが、美術館はその中に造られました。
箱根強羅公園(公式サイト)と同じく、箱根登山ケーブルカーの公園上(こうえんかみ)駅が最寄りです。
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箱根ののりもの巡り
箱根フリーパスと箱根詣で
”箱根フリーパス”(箱根ナビ “箱根フリーパス“)は、文字通り箱根の全ての公共交通機関(箱根登山電車、箱根ロープウェイ、箱根登山ケーブルカー、箱根登山バス)にフリー乗車出来る他、箱根海賊船乗船もフリーパスとなるチケットで、2日間有効、3日間有効、二種類のチケットが用意されています。
箱根フリーパスとロープウェイ、ケーブルカー、登山電車
箱根全体をざっくり捉えたとき、東部、中央部、西部、北部それぞれのエリア間を結ぶ公共交通機関として、箱根登山電車、箱根登山バス、ロープウェイ、ケーブルカー、4通りの手段が用意されています(リンクはそれぞれ、公式サイトです)。
この全てを利用した場合、例えば箱根湯本駅から箱根登山電車に乗車して強羅駅まで、強羅駅からはケーブルカーに乗車して早雲山駅へ、早雲山駅からはロープウェイに乗車して桃源台駅へ、桃源台駅からは箱根登山バスに乗車して箱根湯本駅まで、という形で、公共交通機関だけで箱根エリアをぐるっと一周することが出来ます。
海賊船乗船 -一般船室編-
“旧街道・1号線きっぷ“を利用した箱根詣ででは中々その機会がありませんでしたが、箱根フリーパスを所持していれば海賊船には無料で乗り放題ですということで、今回は芦ノ湖一周コース(箱根町港→元箱根港→桃源台港→箱根町港)で乗船しました。
海賊船乗船 -特別船室編-
箱根町港を出港した海賊船が、元箱根港を経て桃源台港に着く直前まで、一般船室エリアから芦ノ湖上の風景や海賊船乗船を楽しんでいたのですが(参考:海賊船乗船 -一般船室編-)、桃源台港に着く少し手前で特別船室チケットへのアップグレードを試みてみました。
箱根湯本の秋
早雲寺(箱根湯本駅最寄り、後北条氏と”一夜城”の跡、北条五代の墓)
早雲寺(箱根湯本観光協会 “早雲寺“)は、北条早雲の実子である後北条氏二代目当主・北条氏綱が、早雲の命によって1521年に創建した禅宗(臨済宗大徳寺派)のお寺であり、後北条氏の菩提寺です。
北条氏綱は、伊勢新九郎に始まる”後北条氏”を”伊勢氏”から”北条氏”に変えた人物であり、その遺言で「勝って兜の緒を締めよ」の名言を残した人物としても知られています。
その北条氏綱が創建した早雲寺は、残念ながら第五代当主・北条氏直の時代、1590年(天正18年)の豊臣秀吉の小田原攻めで一度消失してしまい、その後現在の早雲寺が江戸時代(1627年=寛永4年)に再興されました。
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箱根湯本を街歩き(湯本小学校跡、箱根電燈発電所跡、小田原馬車鉄道・電気鉄道湯本駅跡)
早雲寺詣でのあと、その付近(箱根湯本界隈)を少し歩いてみたところ、幾つか土地ならではの歴史を感じさせる史跡を発見しました。
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小田急箱根レイクホテル泊
今回も前回の宿泊時同様、宿泊先である箱根レイクホテル(公式サイト)へのチェックイン前の駐車から、箱根旅行が幕を開けました。
【秋の箱根泊2021】小田急箱根レイクホテル泊(芦ノ湖畔、ロープウェイ桃源台駅傍)へ
箱根ビジターセンター -箱根の自然情報収集-
環境省箱根ビジターセンター(公式サイト)は、環境省が運営している「箱根の自然情報収集・発信施設」(公式サイトより)です。一般的な観光案内所というよりは図書館に近い感じの雰囲気を持っていて、各種パンフレットやデータの他関連図書の閲覧が可能である他、web上でも、ビジターセンターのスタッフが作成した、季刊の情報誌を閲覧することができます(環境省箱根ビジターセンター “箱根四季だより“)。
箱根旧街道線沿い史跡巡り
箱根旧街道線=県道732号線歩き(七曲り他)
県道732号線は、箱根湯本の駅前(早川に架けられた三枚橋)付近と芦ノ湖畔傍(畑宿入口信号付近)を結ぶ形で通された、”箱根の山道”です。旧東海道をベースとして作られていて、現在は全線が箱根登山バス・箱根旧街道線のバス通りともなっている道なのですが、”旧東海道をベースとして作られた道である”点については、箱根登山バス・旧街道線の路線図(ジョルダン “箱根旧街道線“)を見ているだけでも、そのことを感じさせるバス停名がそこかしこに登場します。
箱根湯本の一里塚跡
箱根湯本の一里塚跡は、箱根登山バス・箱根旧街道線(参考:箱根ナビ “箱根登山バス・路線図“)の台の茶屋バス停から徒歩圏内です。バス停から若干戻る形でバス通り沿いを歩いていった時に、進行方向に向かって左側のバス通り沿いに位置しています。
猿沢の石畳道(石畳入口)
箱根湯本の一里塚跡のすぐそば、バス停でいうと箱根登山バス・箱根旧街道線(ジョルダン・路線図)の台の茶屋バス停の徒歩圏内には、旧東海道の石畳入口があります。上り坂となって行くバス通り(県道732号線=旧東海道)と分岐する形で右に折れた下り坂があるのですが、この下り坂の先に、旧東海道の石畳の入り口(猿沢の石畳道)があります。
樫木坂と見晴茶屋
箱根の県道732号線は、箱根湯本の駅前(早川に架けられた三枚橋)付近と芦ノ湖畔傍(畑宿入り口信号付近)を結ぶ形で通された”箱根の山道”ですが、同県道上、西海子(さいかち)坂付近から見晴茶屋付近の間には、俗に”七曲り“と言われるヘアピンカーブの連続道があります。
良くも悪くも箱根らしい道で、車”だったとしても”難所の一つにあたります。
この難所の最上部に位置するのが樫木(かしのき)坂、難所を上りきったところにあるのが見晴(みはらし)茶屋です。
猿滑(さるすべり)坂
「サルでも滑り落ちるくらい厳しい坂道だ」ということから、猿滑坂と呼ばれるようになった坂道は、県道732号線沿い、見晴茶屋と甘酒茶屋、二つのお茶屋さんの中間付近に位置する、中々険しい坂道です。
追込坂と甘酒茶屋
湯本茶屋の一里塚や畑宿の一里塚方面から芦ノ湖畔を目指して進んだとき、猿滑(さるすべり)坂を過ぎた後に出てくるのが二つのヘアピンカーブですが、このヘアピンカーブの先に位置する”石畳への合流ルート”として用意されているのが追込坂です。
追込坂のすぐ傍には、旧東海道時代以来の由緒を持つお茶屋さんである、甘酒茶屋が用意されています。
箱根旧街道
箱根湯本方面からだと甘酒茶屋の少し先、芦ノ湖方面からだとお玉が池の少し先に位置する、箱根登山バスの旧街道線(ジョルダン・路線図)のバス停”旧街道石畳”傍に、“箱根旧街道”への入り口があります。ちなみに“箱根旧街道”の石畳は、幕末の政争の果てで和宮内親王が徳川幕府14代将軍・徳川家茂へ政略的な降嫁をすることとなった機会に合わせ、改めて整備された石畳であると言われています(現地案内板より)。
お玉が池
お玉が池は、元々は奈津那ヶ池(なずながいけ)と呼ばれる池だったのですが、とある事件を契機としてその事件の当事者となった女の子の名を付して呼ばれることとなり、今に至ります。
元箱根港から箱根登山バス・箱根旧街道線(ジョルダン・路線図)に乗って3つ目のバス停が”お玉が池”です。池のほとりに作られたバス停の名前は池の名によっていて、池自体も、箱根旧街道線のバス通り沿いすぐのところにあります。
お玉が池へ
葭原久保の一里塚
元箱根港から箱根町港バスターミナル方面に向かって少し歩くと(芦ノ湖畔を南下する形ですね)、ほどなく国道一号線沿いは杉並木の道となりますが、”かつての箱根”を思わせる雰囲気が強く出た一帯の中、箱根町港方面に向かって左側道沿いに、葭原久保の一里塚跡石碑が見えてきます。
箱根旧街道杉並木
甘酒茶屋の先、”箱根旧街道“(箱根登山バス旧街道線”旧街道石畳”傍。箱根登山バス旧街道線路線図)から権現坂を抜けて芦ノ湖畔に到達した旧東海道は、葭原久保(よしわらくぼ)の一里塚を通過するとほどなく杉並木へと進みます。